Issue#03 I I Dreamed A Dream CHAPTER 2 19
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本家:ページ中にキャラのコンセプトアートなどあり
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だが、そのすべてが、無意味だった。
スヌープキャットの飛翔は、物理法則の支配下にない。それは回避ではない。攻撃が放たれたその瞬間、彼女は、すでに
その軌道の未来に存在しないのだ。
光が鏡面を跳ね返るように、思考が次元を跳躍するように、因果律それ自体を置き去りにした絶対的な存在。
白いオーラの残光だけが、彼女が「かつてそこにいた」という事実を、まるで過去の幻のように証明する。直角に、鋭角
に、三次元の理を嘲笑うかのように、彼女はただ、在るべき場所へと、静かに「転移」していた。
「馬鹿な……なぜだ!?なぜ当たらん!未来予測も、確率論も、私の築き上げたすべての計算が、あの光の前では意味をな
さないというのか……!?」
天を埋め尽くしたはずの終末の弾幕は、しかし、ただの1度も、その中心にある1点の光に触れることはなかった。無数
の死が、まるで美しい光の舞いを彩るためだけの、壮大な舞台装置と化している。それは、あまりに絶対的で、あまりに理不尽な、神と人とを隔てる力の差。
その絶望的なまでの光景を、檻の中から見つめる者たちがいた。
「はちるのオーラ……しゅごぉい……!」
檻の土格子を握りしめ、ミーティスが、その光景に魂を奪われたように、感嘆の声を漏らす。
「じゃが、あれは……」
一方でオールラウンダーは、信じがたいものを見るように目を細める。
「人の姿になっておらんか?」
その言葉に、イムノが檻を掴みながら、まるで長年の謎が解けた大発見のように、ひとり納得して力説する。
「……そうか!そういうことか!獣人がゴリラのエキスを過剰摂取したことで、種の限界を超えた突然変異……アセンション
が引き起こされたんだ!」
その珍妙な理屈に、ホットショットは心底呆れたように吐き捨てた。
「そうかな……そうかも。……まあ、どうでもいいか。とにかく、やっちまえ!」
スヌープキャットにとって、その飛翔の軌跡そのものが、敵の心を砕くための無言の反撃だった。彼女はあえて速度を緩めず、無
数の光線が死の格子を描くその中心を、すべての結果を見越した上で、毅然として突き進む。
降り注ぐミサイルが描く劫火の華。その爆炎を、彼女は古い衣を脱ぎ捨てるように突き抜け、その純白の闘気は、モミの木を想わせる刺々しいシルエットを
描き続ける。その肌には、ただの1片の煤さえ付着することはなかった。
あまりに絶対的な、そして非論理的な力の差。クロムメタルの類人猿は、初めて「絶望」という感情にその精神を完全に
支配された。いぶし銀な色合いをした、合金製の顎が、軋みを上げ、砕けんばかりに噛み締められる。
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