Issue#03 I I Dreamed A Dream CHAPTER 2 18
https://x.com/piku2dgod/status/2000867268964806838
今日の更新通知には はちるの新形態の原寸大イラストがあるよ ぜひチェックしな・・・
本家:ページ中にキャラのコンセプトアートなどあり
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=24843658
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=25490740
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=26572256←ここにも挿絵があるよ
「どういうことだ……創世の光が止まらない!エネルギーが逆流し、すべて吸い込まれていく――!?」
エイペックスの絶叫が、驚愕と恐怖を孕んで空間を震わせる。
彼がスヌープキャットを閉じ込めていた光の檻。その中心で、注ぎ込まれていたはずの“創世の光”が、
今や凄まじい逆流となり、銀河の渦のようにあらゆるエネルギーを一点へと引き寄せてゆく。
そして――白き人影が、眩耀の繭を内側から静かに打ち破る。
次の瞬間、世界そのものを塗り替えるほどの輝きが、無音の閃光となって四方へ解き放たれた。
その光芒は、まるで新たな宇宙の幕開けを告げるがごとく、時空すら白く染め上げていった。
――キィィィンッ!!!!
それは、影ですらなかった。
思考の速度を超え、光学センサーの観測さえも凌駕して、その「白い光を纏う者」は、寸分の狂いもなく機械の猛獣の胸元へと到達していた。
世界から、それ以外の音がかき消された。ただ、万物を裁断する絶対的な一撃だけが、そこに厳然として存在した。
次の瞬間、エイペックスの巨体は、時空から撃ち抜かれた砲弾と化していた。オフィスビルを、1つ、2つ、3つ……。コンクリートと鉄骨の壁が、まるで薄紙を貫くかのように、抵抗の意味もなく霧散されていく。一直線に刻まれた破壊の軌跡は、そのまま、夕景のパノラマに引かれた1本の醜い傷跡。やがて10棟目のビルを貫いた先で、その運動エネルギーは、ようやくこの次元の物理法則に捕らえられた。
瓦礫の山が、まるで火山のように噴火し、半壊したエイペックスがその姿を現す。
「……理解、不能。計測、不能。……エラー。エラー。……この、現象は、一体……!?」
身こそ怒りにわななくが、その合成音声は、未知への根源的な恐怖に震えていた。
――空を見上げる。
そこに在ったのは、ただの超人ではない。
ただ、静かに、そこに存在するだけで、宇宙の摂理そのものを体現する、純白の恒星。
人の形をした「奇跡」が、慈悲も、怒りも、一切の感情を宿さぬまま、この歪んだ世界を、静かに見下ろしていた。
「世界」。
それ自体のごとき静けさ。その超然とした態度の奥に、エイペックスは、己の存在さえも砂塵のひと粒とする、絶対的な境地の片鱗を見た。26世紀の知性が、この時代に降り立って以降、初めて、理解不能な恐怖に汚染されていくのである。憎悪が、その弱い感情を塗り潰さんとばかりに逆流した。
「……くそぉっ……!」
こめかみから激しいスパークを迸らせ、機械じかけの獣は、生まれて初めて覚える屈辱に咆哮する。
「全兵装、最大出力!あの忌まわしき光を、宇宙の塵にさえならぬほど、跡形もなく消し去れぇっ!」
その絶叫は、機能を停止したはずの鉄の怪物に、最後の命令を刻みつけた。墜落した円盤が、断末魔のように軋みを上げ、その全身から、おびただしい数の砲門を、まるで無数の泡のように、一斉に突き出させた。ミサイル、レーザー、プラズマ弾。あらゆる種類の『死』が、物理法則の極致たる出力と軌道で空を埋め尽くし、ただ1点の白い光――スヌープキャット――を葬るためだけの、終末の弾幕を形成する。
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