表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カルテット・マジコ  作者: piku2dgod


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

77/130

Issue#03 I I Dreamed A Dream CHAPTER 2 17

https://x.com/piku2dgod


本家:ページ中にキャラのコンセプトアートなどあり

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=24843658

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=25490740

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=26572256

――意識の極北。

その深淵で、はちるはひとつの光景と出会う。

1条の光が、魂という名のプリズムへと吸い込まれ、その奥で――本来分かたれてはならぬ虹の色へと変貌し、無限の闇に向けて静かに拡散していく。


……ピンク・フロイドの『狂気』。そこに描かれた、終わりなき分裂と収斂の情景。


それは、存在そのものが解体され、再び生まれ変わるための、壮絶なる通過儀礼だった。


絶対的ではある。しかし、けして冷たくはない虚無の只中で、

彼女の人生は一旦すべて打ち砕かれ、多角的な寓意を宿した断片として再構成される。

それらの、象徴に満ちた断片は、言葉や理性を超えた奔放な流れとなり、魂の奥底を逆巻きながら、

新たな「自己」の夜明けを告げる音となって、果てしない内的宇宙を巡るのだった。


真っ白な空間を斜めに走っていく赤と青の二重螺旋。その周りに音もなく、追って色とりどりの花が咲き、

時計の音を規則正しい鼓動にして、次なる光景がひとつずつ刻まれていく。


割れたティーカップ。

無貌の観測者。

王のいない玉座と、燃え盛る樹、そして深海のクラゲ。


繰り返される二重螺旋。


錆びたブランコ。

ヤシの葉に透かされ輝く、夕焼けの中の三日月。

事象の地平線。


みたび顔を出す二重螺旋。


出そうで出なかったあの時のくしゃみ。

残り2%のスマートフォンの充電。

昨日の晩ごはんのうどん。


そして、最後の二重螺旋。


幻像の潮流は、やがて寂として静まり返る。

縁起の糸はことごとく解かれ、切れ目から燐光のきらめきを放ちながら、再び精妙に紡ぎ直されてゆく。

あらゆる「執着」のよき話し相手となり、それらが溶け去るまで睦んだあとの澄んだ心に、

希望に満ちた、広漠たる透明の庭が満ちていく。

そこは、音も、光も、時さえもが還り着く、平らかなる極みの次元だった。


その無限の地平から、宇宙の創生に等しい、抗いがたいひとつの意志が満ちてくる。

愛も憎しみも、喜びも悲しみも、その大いなる流れに溶け合い、残されるのは、ただひとつの純粋な指向性だけ。


ただ、前へ。

ただ、ひとつの点へ。


至純の力が、彼女の存在そのものを、ひと筋の、必滅の意志を秘めた光の矢へと練り直していく。


もしこのお話が面白いと思ったらぜひ身近な方にも教えてあげてくださいね

SNSなんかでもどんどん宣伝してくださいね!

面白くなくてもしてくださいね・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ