Issue#03 I I Dreamed A Dream CHAPTER 2 17
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本家:ページ中にキャラのコンセプトアートなどあり
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――意識の極北。
その深淵で、はちるはひとつの光景と出会う。
1条の光が、魂という名のプリズムへと吸い込まれ、その奥で――本来分かたれてはならぬ虹の色へと変貌し、無限の闇に向けて静かに拡散していく。
……ピンク・フロイドの『狂気』。そこに描かれた、終わりなき分裂と収斂の情景。
それは、存在そのものが解体され、再び生まれ変わるための、壮絶なる通過儀礼だった。
絶対的ではある。しかし、けして冷たくはない虚無の只中で、
彼女の人生は一旦すべて打ち砕かれ、多角的な寓意を宿した断片として再構成される。
それらの、象徴に満ちた断片は、言葉や理性を超えた奔放な流れとなり、魂の奥底を逆巻きながら、
新たな「自己」の夜明けを告げる音となって、果てしない内的宇宙を巡るのだった。
真っ白な空間を斜めに走っていく赤と青の二重螺旋。その周りに音もなく、追って色とりどりの花が咲き、
時計の音を規則正しい鼓動にして、次なる光景がひとつずつ刻まれていく。
割れたティーカップ。
無貌の観測者。
王のいない玉座と、燃え盛る樹、そして深海のクラゲ。
繰り返される二重螺旋。
錆びたブランコ。
ヤシの葉に透かされ輝く、夕焼けの中の三日月。
事象の地平線。
みたび顔を出す二重螺旋。
出そうで出なかったあの時のくしゃみ。
残り2%のスマートフォンの充電。
昨日の晩ごはんのうどん。
そして、最後の二重螺旋。
幻像の潮流は、やがて寂として静まり返る。
縁起の糸はことごとく解かれ、切れ目から燐光のきらめきを放ちながら、再び精妙に紡ぎ直されてゆく。
あらゆる「執着」のよき話し相手となり、それらが溶け去るまで睦んだあとの澄んだ心に、
希望に満ちた、広漠たる透明の庭が満ちていく。
そこは、音も、光も、時さえもが還り着く、平らかなる極みの次元だった。
その無限の地平から、宇宙の創生に等しい、抗いがたいひとつの意志が満ちてくる。
愛も憎しみも、喜びも悲しみも、その大いなる流れに溶け合い、残されるのは、ただひとつの純粋な指向性だけ。
ただ、前へ。
ただ、ひとつの点へ。
至純の力が、彼女の存在そのものを、ひと筋の、必滅の意志を秘めた光の矢へと練り直していく。
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