Issue#03 I I Dreamed A Dream CHAPTER 2 14
クリスマスには追加で1本短編も上げようかな・・・
https://x.com/piku2dgod
本家:ページ中にキャラのコンセプトアートなどあり
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=24843658
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=25490740
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=26572256
その凄惨な光景に、天を裂く絶叫が響き渡った。それは母の、魂そのものの咆哮。
「うちの娘にッッ、何をしとるかぁあッッッ!!!」
激昂した母と姉妹が、2条の光となってエイペックスへと殺到する。右からは、炎をまとって大気を焦がす紅蓮の彗星――ホットショット。
左からは、2振りの七支剣を体に巻き付けんばかり振りかぶって、触れるものすべてを断ち切らんとする白銀の烈風――オールラウンダー。
だが、その挟撃を前にしても、エイペックスはただ冷徹に佇むだけだった。彼の思考を占めたのは、脅威ではなく、予
測とのズレに対する不快感。
「同じタイミングでのエントリー?不愉快だな、計算外の事象というのは……!」
ホットショットの炎を纏った拳と、オールラウンダーの剣が、寸分の狂いなくエイペックスの両脇に叩き込まれる。
……しかし、世界を空間ごと断つはずの斬撃の音も、すべてを焼き尽くすはずの爆炎も、ついに足並み揃えて炸裂することはなかった。
無造作に差し出された両の掌、その中心に、まるで小さなブラックホールが生まれたかのように、衝突の全エネルギーが――音も光も――渦を巻いて完璧に吸い込まれ、圧縮されていったからだ。
やがて、エイペックスの右掌にはオールラウンダーの剣気が、左掌にはホットショットの紅蓮の炎が、それぞれ完全に制御された小さな渦となって留まるようになった。彼はそのふたつの力を、まるで手の中の玩具のように弄びながら、冷ややかに結論付ける。
「――それはそうとして、スヌープキャットでないなら、いくらでも御せる」
彼は、玩具に飽いた子供のように、そのふたつの力を無造作に解放した。右掌から放たれたのは、ホットショットの紅蓮の炎。左掌からは、オールラウンダーの剣気。互いの全力の一撃が、入れ替えられ、抗う術なく相方の肉体を打ち据える。
「なっ……!?」
来た時以上の勢いで弾き飛ばされ、ビルや瓦礫に叩きつけられる母と姉妹。その姿を冷然と見下ろし、エイペックスは分析結果を告げる。
「特にホットショット、君は遠距離攻撃に徹していた方が脅威だった。家族という関係性が仇となったな。感情が行動に反映されすぎている――」
そして、その視線は、すでに次なる獲物――天を覆う紫黒のドームへと向けられていた。
「――さて、あの厄介だったミーティスも、ゴリラの姿ではどこまでサイキックを維持できるものか。……試そうか。サイ・ディスラプター、起動」
彼の言葉と同時、戦場の全域に低く不快な共振音が響き渡る。それは精神そのものを直接揺さぶる音。結界を維持していたミーティスの頭を、内側から針で刺すような鋭い痛みが貫いた。
もしこのお話が面白いと思ったらぜひ身近な方にも教えてあげてくださいね
SNSなんかでもどんどん宣伝してくださいね!
面白くなくてもしてくださいね・・・




