Issue#03 I I Dreamed A Dream CHAPTER 2 06
https://x.com/piku2dgod
本家:ページ中にキャラのコンセプトアートなどあり
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=24843658
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=25490740
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=26572256
「ぐっ…!」
短い悲鳴とともに、スヌープキャットの身体は、エイペックス・レジェンドの鋼鉄の腕によって紙屑のように弾き飛ばされた。
その勢いは止まらず、彼女は数ブロック先の高層ビルへ一直線に打ちつけられる。コンクリートの外壁を突き破り、いくつものオフィスフロアを荒々しく抜けながら、ついには反対側の窓ガラスを割って、粉塵とともに、ふたたび夜めく空へと放り出された。
そこへ、主・エイペックス・レジェンドの意志を反映した”牙”が殺到する。
自律飛行型の重火器群が、獲物を追う鳥の群れのように空を覆い、尻尾で折れた鉄骨の先端を掴もうとする彼女のところに、競いながら
降下しつつ執拗な一斉掃射を浴びせた。
実弾と光弾の嵐がスヌープキャットの身体を何度となく打ちのめし、時間差なく起こる爆発が、彼女の姿を炎の中に呑み込んだ。
空に巨大な火球が花開き、かりそめの暗夜を一瞬だけ昼のように照らし出す――。
「――ソイルッ!」
その号令に、イムノのガンブレードが応える。薬室で2種の魔法弾が連鎖的に起爆すると、後方への凄まじい推進力――銀色のエネルギーが
液体めいて遡上し、少女の輪郭を塗り替えていく。銀の波は刹那のうちに彼女を白銀の戦闘装束へと再構築し、その姿のまま、彼女は屋上へと舞い降りる。
肥大化したガンブレードを、さながら巨大な錨を降ろすかのように叩きつければ、着地と同時にコンクリートの床は放射状に砕かれた。
パラペットに無理に固定された砲身が、寸分の狂いもなく頭上の敵を捕捉する。
その瞬間、エイペックス・レジェンドの光学センサーがわずかに音を立てる。レンズの周囲を取り巻く絞り羽状の機構が急激に収縮し、
彼の視界には高速で解析データがスクロールされていく。たった一瞥するだけで、彼は対象の攻撃レベルを冷徹に算出していた。
「ほぅ……!」
合成音声が、極端に低い艶やかさで空気を震わせる。だがその余裕ある響きとは裏腹に、
光学センサーの奥底では、すでに対象を「排除すべき脅威」として認定し終えていた。
エイペックスは両の掌を突き出す。表面装甲が、パズルの模範解答のごとく正確な順序でスライドし、やがて両腕の最終形――大口径のプラズマ砲門へと再構築される。金縁の砲口奥に、恒星を凝縮したかのような灼熱の光が渦を巻く。
そして放たれる2条の黄金の力。それは空中で合流し、海にかける吊り橋ほどの太さを持つ光の流れとなっ
てイムノに迫る。
対するは、ガンブレードから放たれる特大出力の荷電粒子砲。蒼き閃光が、真正面からこの絶望を迎え撃った。
「――ッ!!」
ふたつの獰猛な力が、都市の空で互いの姿をしゃにむに食み合った。その交点では、灼熱の流れが凝縮されて、安定を知らぬ若い太陽の胚が、
過剰なまでに膨らみ上がる。
その光球から放たれる熱波は、天を焦がし、地上に赤い半球状の余波を際限なく広げていく。アスファルトも高層ビルも、熱に触れ
た瞬間から形を失い、いずれ無残に消し飛んでいく。無人の街を満たすのは、ガラスというガラスが共振し、砕け散
る甲高い悲鳴にも似た高周波だ。
もしこのお話が面白いと思ったらぜひ身近な方にも教えてあげてくださいね
SNSなんかでもどんどん宣伝してくださいね!
面白くなくてもしてくださいね・・・




