Issue#03 I I Dreamed A Dream CHAPTER 1 02
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本家:ページ中にキャラのコンセプトアートなどあり
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「は?地主の許可も、猟友会への正式な要請もある。あんたたちにも筋は通したはずだ!」
警官の1人は眉ひとつ動かさず、インカムに触れながら、現場を制するように片手を上げた。その全身から放たれる、人
間味のない威圧感が空気を支配する。
「先刻、上から指示が出ました。許可は取り消しです。直ちに狩猟行為を中止してください。従わなければ、免許を剝
奪します」
「なんだと……!」
ハヤカワは愕然とし、腕から力が抜けたように銃を取り落とした。ほかの若い猟師たちも、
警官の異様なほどの落ち着きに呑まれ、為す術もなく立ち尽くす。
その間にも、ヒグマはこちらを一瞥すると、まるで興が冷めたとでもいうように踵を返し、戦利品の作物を咥えたまま
防風林の闇へと悠然と消えていった。後には、無残に荒らされた畑と、風に舞うトウモロコシの葉だけが残された。
「またやられたが……」
ハヤカワが呆然と呟く。
「……これでは村が滅びる!」
……その人だかりから少し離れた場所に、女が1人、立っていた。
年は20代半ば。長い黒髪を無造作に束ね、初夏の北海道には不似合いな厚手のトレンチコートをまとっている。表情
筋の動きを忘れたかのような端正な顔立ちは冷たく、細められた目は何にも焦点を結んでいない。
彼女はスマートフォンの画面を一瞥し、ポケットに滑り込ませた。そこには、今しがたの警察への通報履歴が映ってい
た。
そして視線は、熊が消えた防風林の闇へと注がれる。するとその横顔に、秘事を滞りなく果たした者のような、かすか
な満足の色が浮かんだ。
現場の怒号も、猟師たちの絶望も、彼女の耳には届いていないかのようだった。やがて静かに背を向けると、誰と交わ
ることもなく人混みを抜け、コートの重たい裾を揺らしながら去っていく。
ほとんどの者は、その異質な存在に気づきもしなかった。
ただ、現場にいた警官たちだけが、彼女が去る一瞬、ごくわずかに、しかし明らかに何かを了解し合うように視線を交
わしていた。その密やかな合図の意味に、果たしてどれだけの者が気づいただろうか。
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