表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カルテット・マジコ  作者: piku2dgod


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

58/127

Issue#03 I I Dreamed A Dream CHAPTER 1 02

https://x.com/piku2dgod


本家:ページ中にキャラのコンセプトアートなどあり

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=24843658

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=25490740

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=26572256



「は?地主の許可も、猟友会への正式な要請もある。あんたたちにも筋は通したはずだ!」


警官の1人は眉ひとつ動かさず、インカムに触れながら、現場を制するように片手を上げた。その全身から放たれる、人

間味のない威圧感が空気を支配する。


「先刻、上から指示が出ました。許可は取り消しです。直ちに狩猟行為を中止してください。従わなければ、免許を剝

奪します」


「なんだと……!」

ハヤカワは愕然とし、腕から力が抜けたように銃を取り落とした。ほかの若い猟師たちも、

警官の異様なほどの落ち着きに呑まれ、為す術もなく立ち尽くす。


その間にも、ヒグマはこちらを一瞥すると、まるで興が冷めたとでもいうように踵を返し、戦利品の作物を咥えたまま

防風林の闇へと悠然と消えていった。後には、無残に荒らされた畑と、風に舞うトウモロコシの葉だけが残された。


「またやられたが……」


ハヤカワが呆然と呟く。


「……これでは村が滅びる!」


……その人だかりから少し離れた場所に、女が1人、立っていた。


年は20代半ば。長い黒髪を無造作に束ね、初夏の北海道には不似合いな厚手のトレンチコートをまとっている。表情

筋の動きを忘れたかのような端正な顔立ちは冷たく、細められた目は何にも焦点を結んでいない。


彼女はスマートフォンの画面を一瞥し、ポケットに滑り込ませた。そこには、今しがたの警察への通報履歴が映ってい

た。


そして視線は、熊が消えた防風林の闇へと注がれる。するとその横顔に、秘事を滞りなく果たした者のような、かすか

な満足の色が浮かんだ。


現場の怒号も、猟師たちの絶望も、彼女の耳には届いていないかのようだった。やがて静かに背を向けると、誰と交わ

ることもなく人混みを抜け、コートの重たい裾を揺らしながら去っていく。


ほとんどの者は、その異質な存在に気づきもしなかった。


ただ、現場にいた警官たちだけが、彼女が去る一瞬、ごくわずかに、しかし明らかに何かを了解し合うように視線を交

わしていた。その密やかな合図の意味に、果たしてどれだけの者が気づいただろうか。



もしこのお話が面白いと思ったらぜひ身近な方にも教えてあげてくださいね

SNSなんかでもどんどん宣伝してくださいね!

面白くなくてもしてくださいね・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ