表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/63

Issue#02 I UNDERTALE CHAPTER 5 43

すばらしく簡単なチリコンカンの作り方


材料

ミンチ肉(合いびきでもOK) 150g

サラダ豆 1パック(約70g)

タマネギ 1/2個

にんにく 適量(目安:1片〜)

輪切り唐辛子 適量


トマトカット 200ml

水 100ml(トマトの風味を強くしたければ、トマトジュースでも可)

レモン汁 適量

オリーブオイル 適量

塩・こしょう 各適量


スパイス

コリアンダー 小さじ2

クミン 小さじ2

オレガノ 小さじ2


1:

にんにくとタマネギをみじん切りにする。


2:

フライパンか鍋にオリーブオイルを敷き、にんにくと輪切り唐辛子を入れて炒める。

香りが立ってきたら、タマネギを加え、色づいてくるまで炒めよう。


3:

タマネギがしんなりしてきたらミンチ肉を投入し、ほぐしながら炒める。

肉の色が変わってきたらサラダ豆を加える。


4:

コリアンダー・クミン・オレガノをそれぞれ小さじ2ずつ入れ、塩・こしょう、レモン汁も適量加える。

全体をよく混ぜながら、さらに2分ほど炒める。


5:

トマト缶とまたはトマトジュースを加え、ひと混ぜする。

弱めの中火に落とし、好みのとろみになるまで煮詰める。途中で味を見て、塩などで調整しよう。


6:

完成。

ご飯、バゲット、トルティーヤなど、好きな主食と一緒にどうぞ。


懸命にかき集めた黄金のすべてが、指の隙間から砂となってこぼれ落ちていくような――

そんな結末を前に、愕然とするマクロブランクの態度は、刹那の沈黙を挟んで激変した。


「……もういいでちゅ! お前たちのような野生種のことを信じたわちきが、愚かだったでちゅ!」

体に巻き付いた札を心底忌々しげ食い破り、ミーティスの抱擁を強引に押しのけると、体表を怒りの明滅で染めながら地面へと飛び降りる。


「お前たちなんて、もう知らないでちゅ!嫌いでちゅ!」


彼はそのまま、波打つように草原を駆け、どこへともなく姿を消していく。


「待って、マクちゃん!」

はっとして手を伸ばすミーティス。しかし――


「追うな、さな!約束を破ったんだ。どんな事情があっても、私たちにあいつを追う権利はない」

ホットショットは、口惜しさに声を震わせながら、やるせない声音で彼女を制した。


その場に残されたのは、自分たちが今何を“得て”、そして何を“手放して”しまったのかを、痛切に噛みしめる4人の少女だけだった。


「……とにかく、こっちはこっちでやるしかない!」


重苦しい沈黙を、イムノの決意が引き裂いた。彼女はスヌープキャットと共に、何かに憑かれたようにコンソールへと

駆け寄る。もはや緻密な作戦を練る時間も、道義という名の贅沢に浸る余裕もない。眼前に迫る破局を前に、彼女たち

に残された選択肢は、最も原始的で、最も無謀な「賭け」だけだった。


「シャカゾンビの実験記録!どれかひとつチャンネルをこじ開けて、この空洞ごとワームを埋める!

1番ヤバそうなやつがいいね!マグマでも、超重力でも、とにかくこの状況をひっくり返すような、破滅的なやつを!」


イムノの指先が、タッチパネルの上を火花のように駆け巡る。モニターには、シャカゾンビが遺した無数の実験ログが、呪いのように明滅していた。

地球が生成されなかった世界線の宇宙、腐臭だけが満ちる有機物の惑星、そして――


「……あった、海洋惑星!それだけの水圧なら、あのワームだって窒息するはず――」


「ダメだよ、全然足りない!」

希望を見出したイムノの声を、スヌープキャットが悲鳴に近い鋭さで遮る。


「なにが!?」

「このゲートから出る水じゃ、海より広い空洞を埋めるのは無理だってば!」


焦燥が肌を焼く。


「じゃあ、どうすれば――!?」


イムノが唇を噛む間にも、スヌープキャットの指は祈るように記録をめくり続け、やがて、明らかに

異質な光を放つひとつのログにたどり着いた。


「あッッッ、これっっっっっ!!!これにするしかないかもッッ!」


実験記録: レイヤー X-12-α


事象:

稼働中のマルチバーサル・ゲートが、同型ゲートを自己準拠的に召喚する、予期せぬ挙動を観測。召喚されたゲートは、親ゲートを起点に無限級数的な連鎖増殖を開始した。


分析:

当現象の制御は事実上不可能と判断。放置した場合、ゲートの指数関数的増殖が既知宇宙の恒常性さえ崩壊させると

予測される。これは、並行宇宙が内包する無限の可能性の中でも、最も悪性かつ奇形的な発露の一例と結論付ける。


措置:

本事象の発生直後、実験は即時中断。緊急破壊プロトコルを実行し、拡散を未然に阻止した。


想定被害:

もし拡散を許した場合、被害規模は計測不能。


総合評価:

* 危険度: カテゴリーΩ (実験史上最高位)

* 勧告: 今後、当事象および類似現象への関与を絶対的に禁止する。


※追記:

予防的措置として、当該近傍次元への一切の探査を無期限凍結とする。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ