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Issue#02 I UNDERTALE CHAPTER 5 11

すばらしく簡単なビーンズタコスの作り方


材料

タマネギ 1個

ニンニク 好みの片数

ライム 1個(レモンでも可)

シュレッドチーズ 適量

レタス 適量

サラダ豆 300g程度(大豆でも可)

アボカド 3個

トルティーヤ 人数分

カットトマト 適量

トマト缶 200g


調味料・スパイス

オリーブオイル 適量

塩 適量

こしょう 適量

クミン 大さじ1

パプリカ 大さじ1

チリペッパー 小さじ2or好みの量


1:

オリーブオイルを敷いたフライパンで、みじん切りにしたタマネギとニンニクを炒めよう。

全体がきつね色になってきたら、豆・スパイス・トマト缶を投入し、水気がほとんどなくなるまで煮詰める。ペースト状になったら火を止める。


2:

ワカモレソースを作る。アボカドを潰し、塩・こしょう・ライム汁を適量加えて混ぜる。ライムはレモンで代用しても良い。


3:

レタスは細く刻み、トマトは角切りにしておく。


4:

トルティーヤをフライパンで軽く炙り、温めておく。


5:

完成。

煮た豆のペースト、ワカモレソース、チーズ、カットしたレタスとトマトをトルティーヤに挟み、仕上げにライムを搾っていただこう。


※チーズを省き、トルティーヤを自家製にすれば、ヴィーガンメニューとしても楽しめる。


「はちる、お前……さっきらしくないくらい疲れ方してたよな?たったあれだけ掘ったくらいで……」

アシュリーの鋭い問いかけに、はちるはそのときの感覚を思い返すように、ふっと目を細めた。


「う~ん、それはね、たぶん空気の問題かな……」


その自己分析を、おせちが静かに肯定する。

「そうだね、その……酸素の限界もある。だとすればなおさらのんびりしてる暇はないね」


「じゃあどうする?」

アシュリーが短く問えば、

「それでも結局ははちるに賭けて、いけるとこまで掘るしかない――」

おせちは、なお一層強い決意でそう言い切ると、さらに続けた。


「酸素は、ソーダ味のソイルとレモン味のソイルを使って電気分解を引き起こせば、しばらくは確保できるかもしれない。

――ちょっと爆発するかもだし、どれだけ作れるかも未知数だけど」


「……もしさ、どこまで掘っても駄目だったとしたら……?」

その切実な問いは、さなの口から、ふと、うわごとのように零れた。細く哀れな声からは、

生気という水分がすこし失われかけている。


「大丈夫だよ、さな。いざとなったら――息なんてしなくても、何kmでも掘ってみせるから。全部ウチに任せてって!」

はちるは隣に座るさなの腰を片腕で抱き寄せ、力強い笑みを言葉に添えた。だが、その無理やりな明るさに

こそ、姉妹たちは彼女の疲弊をかえって感じ取るのだった。


「うぅん。できるかな?お母さんに会いたいな……」

そしてさなは、心の奥底から無意識の願いをすくい上げるように、そう呟いた。


「さな、それは違うぞ」

「え?」

アシュリーの、意外なほど冷静な拒絶に、さなは思わず顔を上げた。


「あたしたちが今ここで思い浮かべるべきなのはな、テラリアキングのムカつくツラだけだ。

あれに1発カマすところを想像してみろよ。そっちの方がよっぽど気持ちいい。

んで忘れろ、今思い浮かべてるその母ちゃんとやらは死神だ。

考えれば考えるほど足がすくむ」


…………………。


「……いやっ、それはさすがにウチも会いたいよ!」

すると、はちるが沈黙ののちに口を挟み、


「そうだよ。母さんを悲しませちゃダメでしょ!」

おせちまでが加勢する。


「そーだそーだ!」

「そーだ!」


「おい、なんだこの流れ!私が悪者か?」

たちまち3人からの非難を受けるようになったアシュリーは眉を上げ、やや芝居がかって抗議する。


「ほら、やっぱりみんなそうだよね?だったらさ、ここからぜったい抜け出して、

テラリアキングも倒さないと……がんばろ!アシュリーも私たちを見習って頑張ってください!」

さなは、たった数段の会話を経るうちにいつもの調子を取り戻し、あっけらかんと結論を押し付けた。


「はぁっ……いいな、そのまとめ方。『ストローマン』のお手本だ。いつの間にか私が1番落ち込んでることにされてた」

苦笑しながら肩をすくめるアシュリーに、「え、違うの?」とさなが首をかしげ、

「図星だったら素直に言いなよ」とおせちがからかい、

はちるは「まぁまぁ」となだめるふりをして笑いを堪えていた。


「……まあ、そうだね。マイナスな考えはとにかく――完全にダメになった時まで、封印ってことで」

そう言って、おせちは頼もしげな表情をつくりながら、片手をそっと突き出す。

土と汗にまみれた拳が、狭いかまくらの中心にそっと浮かんだ。


その意図を汲み、はちるも、さなも、言葉を交わすことなく拳を寄せた。

泥と煤で汚れたちいさな拳がひそやかに触れ合い、ヘッドランプの光の揺らめきとともに、そこには確かに、

逆転への火種が灯る。


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