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カルテット・マジコ  作者: piku2dgod


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108/135

Issue#03 I I Dreamed A Dream CHAPTER 3 22

シャビアロンソもか・・・なんだかあまりにも贅沢に思える解任劇が多いな

https://x.com/piku2dgod


本家:ページ中にキャラのコンセプトアートなどあり

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=24843658

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=25490740

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=26572256

おせちは額に手を当て、肩を落とす。アシュリーは視線を宙に彷徨わせて口笛を吹き、さなは「ご、ごめんなさい!」と、涙声で何度も繰り返す――

部屋に漂うのは、筆舌に尽くしがたい気まずさだけだった。

テレビの向こうから流れるお笑い芸人の高笑いが、やけに空疎に響く。


「おい、どう落とし前つけてくれるんだよ!」


男の叫びが、密室の空気を貫く。

その目には、先ほどまでの恐怖に変わって、市民としての正当な憤りがはっきりと宿っていた。


「カルテット・マジコだろうとなんだろうと、このことはキッチリ警察に通報させてもらうぞ!」


震えを押し殺しながらも、男の声は決然としている。


ヒーローチームによる民家への不法侵入と脅迫――その1件が、自分たちにもたらす社会的な破滅を思えば、背筋が凍るような思いだった。


「本当に、本当に申し訳ありません!それだけは、どうかご容赦を――!」


おせちは、ほとんど叫ぶように謝罪し、勢いよく頭を深く下げる。その鮮やかすぎる動きに、さなもアシュリーも一瞬遅れて従うが、

はちるだけは、空気に流されきれず、どこか別の“違和感”に心を捕らえられていた。

姉妹たちの動きを半ば惰性でなぞりながらも、その視線は宙をさまよい、思案の沼に沈んでいく。


「この後、どうしても北海道に行かなければならないんです。そこでの事件が解決してからなら、今回のことは公にしてくださっても構いません。

どんな裁きであろうとしっかりと受け止めます。今回のことは、完全に私たちの失態ですから――」


だが、男の怒りが和らぐ気配はない。

無言の張りつめた緊張が、部屋を重く包み込む。

その均衡を破ったのは、実直な謝罪の円から少しだけ距離を置く“はちる”だった。


彼女は、ぺこりと頭を下げたままで、また鼻をひくつかせる。

そして、そっと顔を上げ、何かを確かめるように男の顔をじっと見つめる。


「おじさん、あのっ」


「あん?」


「……この匂い、家で再現しようとしてるんでしょ?……あのラーメン。……ウチ、作れるよ」


室内の空気が、一瞬にして変わった。男も、謝罪の体勢のまま固まった3人も、茫然としたままはちるを見つめる。


「はちる……?何を言って……」

「ホントだよ、おせち。あの味、ぜんぶわかる。匂いも、舌の感じも、ぜんぶ。今でも頭の中にあるから。それで許してくれませんか?」


その眼差しには、先ほどの迷いとは別種の、天性の資質に裏打ちされた確信が息づいていた。

男は、激情も忘れて呆けたように少女を見つめる。その表情に、ごく微かな希望の色が混じる。それを、おせちは見逃さなかった。


「……作らせて、いただけませんか。この通りです」

おせちは、もういちど深く頭を下げた。


もしこのお話が面白いと思ったらぜひ身近な方にも教えてあげてくださいね

SNSなんかでもどんどん宣伝してくださいね!

面白くなくてもしてくださいね・・・

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