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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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99話  貴族達の仁義なき戦い

王都


ジークたちは王城へ向かう


陛下「今日はどうした。皆で来ると恐ろしいな。」

陛下は間が良くなっている。

ジーク「陛下素晴らしい、勘の良さでございます。」ジークがわざとらしくお辞儀をしている。

陛下の顔が引きつってくる。

陛下「まさかと思うが、ダンジョンの事だないよな。」

ジーク「そのまさかでございます。陛下。」

陛下「・・・・もうせ。」


ジークは本当に簡単に説明をした。


陛下「好きな場所にダンジョンを造れるのか。」

ジーク「左様です。かなりの制限はありますが造れます。それと新しいダンジョンは繋げられます。例えば王都とギルバート領を繋ぐことが可能です。」

陛下「王都に作ってくれ。」


王都に創る事となったダンジョンだがどのようなダンジョンを創るのかを話し合っていた。

陛下は、スキルオーブが出るダンジョンを希望した。

アル「陛下、まず1階層で人々が移動できるようにします。馬車でダンジョンの中に入り、そこから他国の王都へと行けるようにします。」



     |ー扉ーーー扉ーーー扉ーーー扉ー|

     |               |

     扉               |

     |      広場      出入口

     扉               |

     |               |

     |ー扉ーーー扉ーーー扉ーーー扉ー|

この様に広場に扉を付けて各地へ行ける様にいたします。


陛下「なる程な。」

アル「このようにダンジョンを活用できるよういたします。」

陛下「これは、各国にはまだ話していないな。」

アル「もちろんです。リーフ王国が主導しないと拙いですから。」

陛下「アハハハ、そうだその通りだ。」

アル「繋げるには10か所を予定しています。今のところそれが限界です。」

陛下「10か所か微妙だな。各国一か所として国内で4か所か」

アル「考え方次第です。あまり便利になり過ぎると困る者達が出ます。各国の王都やもう一か所ぐらいがちょうどいいバランスです。」

ジーク「アルの言う通りでしょう、あまり多くなると商人や護衛などで仕事を得ている者達が失業してしまいます。ワイバーンで世界は狭くなりました。そして今この移動ダンジョン計画です。人々が慣れるまでもう少し待ちましょう」。

陛下「そうだな、あまり便利になり過ぎるのは良くないか。」

アル「はい、ある程度は便利であるべきです、ですがやり過ぎるのはよくありません。今のところはこの位がいいです。」


そしてダンジョン移転の事は、各国を集めた時に決める事となった。

6か国協議はいつもすんなりと決まる。各国がお互いを気を使っているからだ。各国はこの関係を崩してくないのである。この6か国での経済効果は計り知れない効果をもたらしていた。平和である事がこれほどの富を生むのかを分からせていた。

特にロング帝国は6か国に力を入れていた。イシタリカ侯爵領の影響でかなりの経済効果を出していた。

大国であるがゆえ悩みも多い。金がかかる事が多いのだ。少しでも富を求めてしまうのであった。


6か国はまだいい、リーフ王国内で4か所問題が出て来た。西と東はギルバート系の貴族がいる。西側は勿論、ギルバートの新領地に作る。(もう作っている)

東はイシタリカ侯爵領がある。これで決まりだ。問題は南と北である。ギルバート家は陛下にお任せとした。下手に関わりを持つと碌な事にならないからだ。





だがこれが大問題と成った。リーフ王国ダンジョン争奪戦とでもいおうか、各貴族達が、争ってしまった。まぁ分からい訳ではない。ダンジョンを造りスキルオーブが出る。それだけでも経済効果は物凄い事になる、それにプラスして移動が可能と言われては、貴族生命をかけた戦いとなっても不思議ではない。

ある貴族はダンジョンの為に南の貴族達を糾合して支配下に置こうとした。それで猛反発を喰らった。

またある貴族は、賄賂を使い貴族達を懐柔しようとしたが、資金ショートしてしまった。没落が決定した。辛うじて貴族の名は残っている。

またまたある貴族は、他の貴族を出し抜こうと王都の大臣たちに贈り物を大量に送り、口利きを頼んだが、何もしてくれなかった。贈り損になっただけだった。

他には、決闘騒ぎ、紛争、利権の売り買いと若干関係のない争いまであったが、貴族達の仁義なき戦いは続いていく。


グルバート家は沈黙した。何も言わない。何も聞かない。聞こえない。



そして陛下から、助けを求める救援要請が来てしまった。




陛下「余の考えが甘かった。」

ジーク「それほど貴族達は激化していますか。」

陛下「嗚呼、手が付けられぬ。もう誰の貴族領に作ってもい禍根が残るな。」

ジーク「では造らない事にしましょう。陛下は温情で貴族達にお伝えしたのです。それを争いにするのでは本末転倒です。ならばなかったことにしましょう。そうでなければ貴族達の頭は冷えません。」




陛下は、貴族達に争うのならば、この話は無かったことにすると伝えた。



争いはピタッと止まった。



争いは止まったが諦めきれない貴族達、チクチクと何かを仕掛けてくる。あまり意味がない。



陛下も出来れば北と南に移動手段を造りたい。そこで考えたのが第2王子の転移であった。

第3王子は、ダルメシア王国との国堺に領地を持っている。そこにダンジョン(北)をつる。

南は、貴族達に転付させそこに第2王子に領地を持たせる。今の第2王子の領地に転移させれば問題はない。

転移する貴族には今の2倍の領地にすることを約束する。






そんな国内問題が過熱していると、6か国協議の次期となっていた。


6か国協議は、島で行なう決まり事であった。

アルは準備に島へ渡っていた。


アル「ロビン準備はどうだ。」

ロビン「大丈夫です。順調です。」

トム「アル。お土産のスキルオーブはどうするの。」

アル「ワイバーンでいいだろう。あれが一番喜ばれるし。」

トム「だよね。ワイバーンは需要が減らないもんね。」



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