90話 エッええええええ・・
新領地イシタリカ侯爵領
アンネローゼは久しぶりに新領地にきている。
アンネローゼは今では、侯爵として忙しい日々を送っている。いや侯爵としてだけではない、アルの家臣兼侯爵だ。(アルは家臣とは思っていない)
アンネローゼは本領と新領地そしてアルの元で忙しく働いている。
この忙しさは、アンネにとって幸せの時間となっている。働けば働いた分自分に返ってくる。こんなにうれしい事は無い。
だが今この新領地で、問題が出て来た。この地は元ダルメシア領と王国とロング帝国の国堺である。
この国堺は過去に何度も紛争が起きている。そしてまた紛争に起こりそうになっていた。
事の発端は些細な事だ、農民同士の喧嘩であった。
その農民同士の喧嘩が、村長に行き、領主に話が届き、その上の貴族迄話が届きその頃には、村同士の争いにまで発展してしまった。
もうこの地を管理する領主では対応が出来なくなった。そこで侯爵であるアンネローゼに助けを求めた出会った。
ロング帝国はこの地方の貴族、マーロン・クレイジー伯爵である。この伯爵少々やんちゃであった。リーフ王国になって一切争いだ起こらなくなっていた。そこへこの争いの話だ。やってやるとやる気満々で兵を率いて出陣してきたのだ、それも1000人も率いてきている。
率いてきた1000人で村を占領したまではよかった。いや良くないが、興奮していたためそこ迄はよかったのだが、いざ冷静になるとかなり拙い状況であることが分かる。クレイジー伯爵はどうするか悩んでいる時に相手の貴族、アンネローゼが現れた。
何で私の領地で紛争なのよ。えっ村が占領された。敵は伯爵で1000人も兵士を連れている。どこの馬鹿よ。今どきもう戦争なんて誰もやらないわよ。非効率よ、ひ、こ、う、り、つ。
えっクレイジーだって、知らないわよそんなの狂った伯爵どうするのよ。か弱い乙女よ私は、エッ何よ、文句あるの。シュシュ(シャドーボクシング)
私はさっそうと飛竜で村へ飛んだわよ。
自分に少しうっとりしたけど私は常に冷静よ。
その冷静な私が怒ったわ。当り前よ、これが怒らずにいられますか、私の領民たちを殺したのよ。二人もよ。1000人で村を占領する時に、争って殺したのよ。それで村人たちは、ビビってしまって占領を許しのよ。もう頭にきたわ。私の領民よ。戦争よ戦争よ。
私のハルト君お願いねー。ハルト君は、私のお願を聞いてくれる。1000人に襲い掛かってくれた。ブレス一発で200は死んだわ。ハルト君すごいわ。
えっハルト君を知らないだって。私の飛竜君よ。私の弟みたいなものよ。フフフ、
ハルト君敵を蹂躙よ、蹂躙。
クレイジー伯爵
何だ、このドラゴンは、突然来て俺の兵を殺していく。グレイジーな。信じられないぞ。
撤退だー、逃げろーー、殺されるぞー。俺は叫んだ。ドラゴンなんか相手できるか、俺はまだ死にたくない。クソー、覚えてろよ。この借りは必ず返す。俺は転進した後で考えた。このままでは俺の武勇に傷がつく。俺はすぐに兵を集めた1000に出ダメなら5000人だ。
俺は5000人を集めて村へ向かった。これで村を占領して、すぐに(ドラゴンがくる前に)村を放棄(返しす)して撤退だ、慈悲の心で村を解放してやるんだみんな俺を尊敬するだろう。俺に偉大さをみんな噂するだろうな。いい気分だなー。
そして村に着いた。まだドラゴンがいる。こんなはずでは・・・・・。
エッまた来たのどこの馬鹿よ。隣の貴族だったわ。オホホホ。今度は5000人もいるのハルト君大丈夫?
任せろ。うんお任せするわ。ハルトくんがんばってー。
そして5000の兵たちは、飛竜によって蹴散らされた。飛竜はあまり殺さなかった。まぁ飛竜の力で尻尾で薙ぎ払えば人は死ぬ。だがハルト君はブレスを使わなかった。
この争いの話が、ロング帝国とリーフ王国にほぼ同時に届いた。皇帝と王は焦った。そしてすぐに指示を出す。皇帝は争いを止めさせるよう指示を出す。王も同じだが、アルに伝える。
そして、帝国は近隣貴族領から兵をつれて村へと向かう。その数1万。
アルの方は、アル、クリス、カインとワイバーン隊10個中隊でアンネローゼ救出作戦を出した。何故か村で捕まっている事になっていた。
帝国軍1万が村に到着した。そしてその直後にアルたちが空からやってきた。
あっ」アル様だわ。も、もしかして私を助けに来てくれたの、物語の御姫様じゃないの、物語の御姫様デヘヘヘ、嬉しい、嬉しいわ、今んな事、普通ないわよ。窮地の御姫様を助けに王子さまが・・・・
エヘヘヘ、あっ妄想している場合じゃないわよ。それならハルト君、やるわよ。アル様にいいところを見せないとね。いくわよハルト君。
アンネローゼはハルトと飛びアルの元に向かう。方向が逆だろう
アル様ーーーー。」
「応、アンネ無事だったか、よかった。待っていろ今すぐ兵を蹴散らしてやる。皆行くぞー。」
(きゅぁ、アル様、カッコイイ。素敵ぃ。)
アルたちの姿を見た帝国貴族達は、戦い以前の問題だった。ドラゴン軍団が近づくと兵たちは我先にと逃げていった。
アルたちは、逃げる兵は追わずにその場にとどまった。
そしてこの問題を解決するために両国の宰相がこの地にやってきた。
事の始まりから成り行き迄、時系列に沿って説明される。誤解いもあれば思い込みもあった。不幸な事故でこの騒動となったと、かなり難しい言い訳で治めようとしている事が分かる。両宰相は、必死に戦争にならないように話を持っていく。
其れとは逆に興奮していく。アンネローゼとクレイジー伯爵。
そしてアルが。「俺はアンネを守るために来たんだ。アンネを助けるためにきた。」
この言葉でアンネローゼの思考がお姫様になった。「そうだわ。アル様が王子様で私を救いに来てくれたのよ。そして二人は結ばれるのよ。」
みんな「「「「「「えっ」」」」」」
アルもえっ、となるがさすがハイヒューマン、アンネに恥はかかせない。「そうだよお姫様を救う種に来たんだ。アンネローゼ、俺と結婚しよう。
アンネ(えっ、えっええええええええええええええええ。えっマジなの本当なのワタシ、如何しよう。じゃないわよ即OKよ、OK,おっけいよ)
「アル様、私たち幸せになりましょう。」
帝国宰相ここで閃いた。「アルフォード様、アンネローゼ様おめでとうございます。ロング帝国からお祝いの品をご笑納ください。この地周辺を祝として進呈いたします。」
リーフ王国宰相「ロング帝国の心慮には感服したします。アルフォード共々お礼申し上げます。なぁアル。」
アル「祝いの品、確かに受け取りました。この村の揉め事がアンネと私を繋げたのでしょう。ね、アンネローゼ」
アンネ「そ、そうですわ。この村で繋がったですわね。ホホホホ」
アンネの思考はハートとピンクで埋め尽くされていた。