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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
1章 2回目の始まり
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87話 6か国協議

アルは島で、迎賓館の建設を行なっていた。

6か国の王がくる。迎賓館は一つ、これはパーティーや会議で使う普通ならばここに宿泊するが、6か国となるとかなり不都合がある。それならばとアルは各国用に館を建設する事にした。


6か国の館とギルバートの別邸だ。

6か国の建物はすべて同じに造る(2階建て)。後で文句を言われないためだ。

ギルバート別館は拘った。地上3階の屋敷だ。


港町は、大きな中央広場に面した場所に迎賓館を建設する。迎賓館が中心となるように計画される。

迎賓館の後ろには各国の館を建設、ギルバート別館も同じだ。

大きな広場周りは各店舗用地として残す。2,3店舗は6か国協議までに開店させる。高級感のある店舗とする計画である。


アルはギルバートの職人をフル稼働させ、ゴーレムも手伝わせている。又ゴーレムがいい仕事をしている。24時間働いている。疲れない、壊れない、文句を言わない。それと無給だ。

人手不足に喘ぐ、ギルバート領の救世主となる。

そして港町の住人となる、獣人達の屋敷も大きくつくる。普通人の町より優雅な暮らしをしているように見せるためである。普通人たちは、色々と探ぐって来るだろう。その対策として豊かな暮らしを演出する事になった。実際にその屋敷に住み生活をしてもらうのだ、嘘ではなくなる。

獣人達には店の経営と港の手伝い、警備隊として全てギルバートが雇う事になっている。


町の郊外には飛竜の飛行場(飛竜の休憩場)も建設する。




アルは全て(町)を3か月で建設した。そして各国の王が島へやって来る。



ギルバート一家が最初に向かえたのは、リーフ王国の王と家族、そして重鎮達。

リーフ王国主催の為、準備も必要になる。10日後には各国からやって来るはずだ。


陛下「出迎え、ご苦労。」

ジーク「ようこそお出でくださいました。後ほど獣人達の謁見をお願いします。」

陛下「そうか会えるのか、楽しみだ。」



獣人達との謁見は、何事も問題なく終わった。

リーフ王国の民としてギルバート家の領民として認め、平等を約束した。




そして各国の者達がやってきた。

最初に来たのは、ロング帝国であった。一番ごねていた国が一番最初にやってきた。アルはまぁ興味があるんだろうなと言っていた。

ロング帝国皇帝は、アルとの謁見を望んだが、リーフ王国貴族達が阻止した。下手な事はさせないと、リーフ王国に貴族達が何やら意気込んでいた。

各国の王が到着するたびに緊張感が高まっていく。各国に貴族達が対立しているようになってきている。


リーフ王国と各国はギルバートとの関係構築を狙っている。それを必死で阻止する。リーフ王国貴族達。

リーフ王国貴族達でも大した関係は持っていないギルバートであったが、リーフ王国貴族達はさも親しいように見せていた。マウントを取ろうとしていた。


そんな貴族達であったが王たちは違う。戦争か和平か、この会談で決まる。そこまでの意気込みが有り。王たちは重鎮達との打ち合わせを真剣に行っていた。


この6か国協議でリーフ王国の味方はセレン王国とダルメシア王国である。この2か国はリーフ王国の国力をきちんと把握している。何があっても敵には出来ない国と認識している。その為に協力的になっている。


そして6か国協議が始まる。


開催国であるリーフ王が、この開催の趣旨を述べ、各国にもスキルオーブを一定数放出する事を述べる。

王たちはこの事には賛同する。

だが一定数、その数は、スキルオーブの種類はと色々な質問、意見が飛び交う。

リーフ王国は、放出するスキルオーブはあくまでハイヒューマンのオーブだけであり、他のスキルオーブは、市場に任せるという物だ。ハイヒューマンのスキルオーブは一各国年間10個までとする。価格はオークション価格の7掛けの金額とする。

これは金のない国が、2,3個を金の有る国へ売り渡すことを前提としていた。ダルメシア王国とセレン王国は今、国力が落ちている。何かしらの救済措置が必要であった。そこでリーフ王国はこの案を思いついたのだ。


それでも各国は吠えている。もっと融通しろ、他のスキルも融通しろと好きなことを言っている。

じゃ融通はしないとはっきり言えればいいのだが、それが出来ない。各国との関係を崩したくはない。


その攻防はもう何日も続いていた。リーフ王は疲れ果てていた。


リーフ王国、ダルメシア王国、セレン王国 対 ロング帝国、ガリレオ王国、テトラ王国との構図となっていた。

国力的にはロング帝国、ガリレオ王国、テトラ王国の圧勝だが、この3国間でもけん制し合っている。少しでも有利にする。

そして等々、リーフ王が折れた、譲歩をした。ロング帝国、ガリレオ王国、テトラ王国には年間15個までスキルオーブを融通する。ダルメシア王国、セレン王国は年間10個までとする。これはリーフ王国の仕掛けであった。最初に10個として譲歩する。これで各国の面目が保たれるのだ。多くなった国は外交の勝利である。


これで各国は一応の納得をした。

このスキルオーブを手に入れる条件として6か国の不可侵条約を締結する。


アルは、6か国の経済圏を作り出す考えでいた。6か国で3億5000万人から4億人の人口がいる。これが一つの経済圏となれば大きな儲けとなっていくだろう。

経済が安定し、生活が便利になればすぐに人口は爆発的に増えていく。アルは総人口が倍になっても暮らせて行ける構造を考えている。

平和が続けば30年で8億から10億人の総人口人るだろう。


リーフ王は条約締結を祝って各国へ、スキルオーブを贈った。リーフ王国でとれる。スキルオーブの全種類、各5つだ。ハイヒューマンは別として、特にワイバーンが喜ばれた。ここまで来た事で空の移動に皆驚いていたのである。各国からは馬車や馬でしか移動手段がない。それがワイバーンという移動種だを手に入れたのだ。喜ばない筈がない。

贈り物が余りに評判となりいい気になった王が、各国へ定期便の約束を勝手にしてしまっていた。


この事でアルとケリーが大変忙しくなっていく。


こうして何とか6か国協議は成功した。各国ともに面目を保った形になった。

そしてこの島はギルバートの領地だが各国の協議の場として今後も使う事が決定していた。ギルバート家は全くその事を知らなった。これは6か国の王がこの場所を気に入った事もあるが、6か国の全員がギルバートとの関係を、希薄にしたくなかったからであった。




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