表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
1章 2回目の始まり
86/255

86話 久しぶりの王都

アルたちは王都へやってきた。久しぶりの王都である。

仕事が溜まっていた。アルのいない間は、代理が処理をしていたがそれも今日までとなってしまった。


アルは、トホホと言いながら仕事をすることを誓わせられた。


王城


陛下「ジークよ、又か。」

ジーク「そうなります。」


ジークが陛下に説明をする。所々でアルが補足していく。


陛下「角人に鱗人、猪人に狼人、猫人だと、信じられんな。」

アル「事実です。その島では人は殆んどいません。」

陛下「その者達とは後日、謁見し王国の民として認める事としよう。」

アル「ありがとうございます。陛下、これお土産です。」


周りの貴族達「「「「「おおおーーー」」」」」


アルが陛下に渡した物は勿論、スキルオーブである。


陛下「それが新しい、スキルオーブか」

アル「進化のスキルオーブとゴーレムのスキルオーブです。」


貴族達「「「「「おおおーーー」」」」」


陛下「さっそく・・「陛下。陛下、」


そこに王妃の二人がやってきた。噂を聞きつけてつけて急いできたのだ。

陛下「王妃よ、如何したそんなに慌てて。」

王妃「陛下何をおっしゃるのです。この一大事に。」

王妃2「そうですわ、この一大事にですわ。」


王妃の二人は、進化のスキルオーブを貰いに来たのであった。

王妃がこの場に来たことには少しだけ訳があった。

クリスが王女二人とお茶を飲んでいた。王妃もクリス達の様子を伺っていた。そしてクリスから進化のスキルオーブの話を聞いたのだ。母や祖母が若返りなぜか綺麗になっていたと、不思議な事もあるようだと語っていたのである。


そして王妃の二人は、急ぎ陛下の元へと向かったのだった。


陛下「スキルオーブだな。アルフォード。」

アル「こちらが、進化のスキルオーブです。」

アルは王妃二人分と陛下分の9つを差し出す。」


王妃二人は、嬉しそうに6つ貰い退室していった。(一人3つ)


陛下「騒がしたな。」

陛下はバツの悪い表情をしている。


アル「お使いになりますか。」

陛下「おお、そうだな使ってみるか。」


陛下がスキルオーブを胸にあてる。スキルオーブは胸の中にスッと吸い込まれる。それを3回。


陛下「おおおおおおおおお、うおおおーーーーー。」

陛下が吠える。まるで遠吠えだ。


陛下の姿が変わっていた。50代の陛下は、30歳ぐらいの姿に変わっていた。


貴族達「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおお」」」」」」


この奇跡は世界中を駆け巡った。世果中と言っても隣国とその隣の国だけあったが・・・その向こうに行く頃には、違う話に変わっていた。不老不死になれると言う話に変わっていた。

この不老不死の噂でリーフ王国に多くの人が集まってくる。不老不死の薬を求めてくるのであった。

実際のスキルオーブは進化してリセットされたようになっている、決して不老不死ではない。

スキルの使用者は、普通人からハイヒューマンになった。新種族として0歳から始める事になる。見た目は大人だが。赤ん坊になっている。この時代の普通人の平均寿命は65歳(リーフ王国)だが。ハイヒューマンの寿命は150歳である。この事実はまだ誰も知らない。

見た目もあまり変わらず。長い間20,30代の姿のままである。そしてハイヒューマンからはハイヒューマンが生まれてくる。


陛下「これがハイヒューマンか。」

アル「陛下、若返っていますよ。」

陛下はすぐに鏡を持ってこさせる。

陛下「若くなってるな。27,8の頃の姿か。これはかなり拙いな。」

ジーク「左様です。人が群がってきますでしょう。」

陛下「何か、対策は考えているのか。」

ジークがアルを見る。」

アル「考えております。このスキルオーブを一定数を市場に出します。」


貴族達「「「「「おおおーーー」」」」」


アル「市場に出さなければ大混乱になり、戦争になりかねないでしょう。各国割り当てでもいいかもしれません。国へ貢献した者への褒賞としてもいいと思います。」


貴族達「「「「「おおおーーー」」」」」


陛下「そうだな、手に入れる事が出来ると言う事が解れば、混乱も少しは落ち着くだろうな。」

アル「そうです。手に入れる手段がある事が重要となります。」

陛下「ダンジョンでは難しいのか。」

アル「まず無理でしょう。普通の冒険者ではまず死にますね。私は運がよかったのです。4人の強者で挑んでやっと勝てました。巨大なゴーレムが相手です、普通の攻撃は効きません。」

陛下「そうか。」




そして謁見は終わっただ陛下とジークたちは別室で、今後の対策を話す事となった。各国が黙っていないだろう。ハイヒューマンという事実は、各国の力関係を覆す。国同士で話し合いが必要となる事は間違いないのである。

陛下は、リーフ王国の隣国すべてに声をかける。ダルメシア王国、セレン王国、ロング帝国、テトラ王国、ガリレオ王国の5か国である。

その調整は外務大臣である。トレイシー伯爵が行なう。トレイシー伯爵は張り切った。それは勿論スキルオーブ獲得の可能性があるからだ。各国と調整を図り、6か国協議を成功させる。その功績で褒美をもらうのだ。もう寝る間も惜しんで働いた。

だがかなり難航した。リーフ王国より国土の広いロング帝国とガリレオ王国がリーフ王国へ行く事をごねている。これは大国の意地であった。呼びつけられると言うイメージがあるから嫌だと言う。これには参った。ただの駄々っ子だ。

場所をロング帝国すれば、ガリレオ王国がもっと拗ねる。逆もまだしかりだ。

トレイシー伯爵は困ってアルに相談をした。そこでそれならば、島へ招待してはと提案する。各国を持てなす設備はないが、今から造ればいいだけである。

トレイシー伯爵は陛下に確認を取り了解を貰う。そして各国との交渉を行なった。各国としてもかなり興味のある提案であった。ダンジョン島に入る事が出来る。もしかしたらハイヒューマンに・・との思いが一気に吹き上がる。そして決定した。


各国の人員は45人までと決まり。(飛竜輸送×3頭)


アルは、島に迎賓館建設へ向かった。情報局の者達は恨めしい目をしていたと言う。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ