83話 進化の実
翌日
アル、トム、アスカ、ロビンの4人はダンジョンへ向かった。目指すは、20層と40層だ。
アル達は順調に進んでいる。いつも通りのダンジョンである。
20層に到達し、ボス戦を挑むそして勝つ。スキルオーブは出ない。又挑む出ない。出ない。出ない。もしかしてここは出ないのか。
10回ボス戦を行なったスキルオーブは出なかった。一旦、20層は諦める。40層へと向かう。
40層迄もいつも通りである。だが20層の事が有りみんな不安顔になっている。
アルも不安顔だ。何しろこのダンジョン、一見普通だが、お宝も、何も出ない。20層でボスを倒しても何も出ない。ただ魔物が消えただけ。ギルバート領のダンジョンはボスを倒せば、スキルオーブではなくとも何か一つは出てくる。それが一切ない。
不安を払拭する様にアルたちは魔物に集中する。いつもよし過激に魔物を倒していく。そして等々40層に着いた。そこで目にしたのは、ボス戦を挑んだ者の姿だ。ボス戦でボスを倒して戻って来たのだろう。
「おッ、あんたら、飛竜乗りの人たちだね。」
アル「知っているんですか。」
「知っているよ、森の中で見ていたからね。」
アル「もしかして、魔物の気配と思っていたのは、あなた達でしたか。」
「んんん、そうだけど、違うかも。」
男はアルたちに説明してくれた。このダンジョンは、進化の実が出る。
その進化の実を使うと人型になると言う。
アルは気になっていた事を男に質問する。
「もしかして前は狼ですか。」
「おっ、よくわかったな。狼だよ。今も狼だけどな。」
この男、耳と尻尾を持っているのだ。
男は、この地が魔物の住む場所という。普通人は少数入りがほとんどが魔物がま魔物が進化した者達であると説明される。
魔物は知能が弱く、獣より少しだけ強く、知能が高い。長く魔物として生きている人の数倍は生きる。そこである事が起きる。第一進化だ。多くの魔物を倒していくと第一進化する。外見はほとんど変わらないが知能がグンと高くなる。物事を考える力が付く。
そうなると魔物とは一緒にいる事が出来なくなる。魔物は襲ってくることが理解できるからだと言う。
そして偶然この場所を見つける魔物がいる。(俺の様になっと、自慢顔)
進化すると人型に変わった。4足歩行から2足歩行に変わった。便利になったと言っている。何しろ物を掴む事が出来ると自慢している。
男は、角人の事もいっていた。角人はオーガの進化した姿だと言う。今の角人はもうその事実を知らないらしい。角人達は安定した生活を手に入れたそしてこのダンジョンの事も進化の事も失伝してしまったのだと言う。
狼人は、自分たちの集落へ誘ってくれた。アルたちは40層を後にして狼人の集落へ向かう。
集落は、一度表まで出る。よして森の中を行くと又洞窟に入っていく。洞窟の中はダンジョンであった。そのダンジョンの2層に集落がある。2層は広い草原に森や林、川などが有り普通に生活の出来る環境であった。この1,2階層は、普通の地上と何ら変わりない場所だった。3層からは普通のダンジョンであるが、3層は薬草や果実、野菜などが取れ、小物の魔物がいるだけだと言う。4層は鉱石などが取れる。
5層からは魔物も強くなっていくと言う。
狼人の集落には、ボロ屋が20件ほどあり。大家族だった。
人家族、17人だった。狼人と妻と子供15人だ。アルはスゲーと感心してしまった。
この1層と2層には、同じような魔物から進化した者達が暮らしていると言う。狼人、猫人、猪人、鱗人
の4種が住んでいる。猫人は、大型で猫ではなく虎だと言っているという。
狼が狼人、猫が猫人、オークが猪人、リザードマンが鱗人に進化している。
アルたちは、この島に拠点を造る事と普通の人が島に住む事を伝える。そしてよければ一緒に交易や外の世界に出てみないかと誘う。
(纏めて獣人)獣人達は、まだ角人の様に、安定的な生活を手に入れていない。獣人達が話し合い。アルたちと一緒になれるならばと承諾した。この場でも半数が生活をし、もう半数がアル達とも一緒に行く。
獣人達は、まだ1000人にもなっていなかった。
魔物の中での強い魔物が進化して増やして来たのだ。狼人の中でダンジョン40層で戦える者はほとんどいない。魔物からではなく。多くの者が狼人から生まれ狼人として生きているのだ。40層で戦える力はまだない。
アルたちは獣人達の里を離れ、ダンジョンに戻る。また40層を目指して潜っていく。そして40層でボス戦を挑む。相手は、ゴーレムだ。狼人の話の中で倒し方を聞いたが全く参考にならなかった。狼人は、思いっきり、力を込めて手足をもぎ取ると説明された。動けなくなったら胸にある魔石を破壊すると言う。
アルは無理と言った。
アルたちはゴーレムの手足の付け根と間接を剣で斬り落としゴーレムの動きを止める。そしてゴーレムに止めを刺す。
ゴーレムは、スキルオーブへと変わった。
アル「何か簡単に倒せたね」
トム「狼人に倒し方効いたしね。参考には少しだけなったよね。」
ロビン「参考になってないでしょう、あれは酷い。手足を力いっぱい引っ張って捩じるなんて普通出来ないだろう。」
アスカ「そうよ。かよわいお止めには無理ね。」
みんな「・・・・・・・・」
アスカ「なによ、その目は。」
トム「なななn何でもないよね、ねアル。」
アル「そう、何でもないよ、それよりスキルオーブ出たね。」
ロビン「やっとだよ。長かったーー。」
そして4人は見つめ合う。
アルたちは、誰が使うのかとお互いを見回す。そこでアルが、4つそろってから使おうと提案する。みんななっとして次のボス戦に備えることなった。ゴーレムと倒すコツをつかんだアルたちはもう作業となってしまった。ボス戦が一度終わると時間が空く。その間を下層へと行き。遊んでいる。
そして4つどころか24個にもなってしまった。
調子に乗ってしまった。結果であった。
そしてアル達4人はスキルオーブを使う。
「「「「おおおーーー」」」」
人が進化した。
ハイヒューマン。それが人の進化型の名であった。