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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
1章 2回目の始まり
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8話 魔法を創る

数日後


待ちに待った無風の夜がきた。


アル、トム、アスカの3人は、家を抜け出し秘密基地に集まっていた。


アスカ「本当にキラキラが一杯ね。」

トム「本当だね。村や森中がキラキラしているよ、ほら手のひらにも乗ってるし。」


アルもびっくりしている。キラキラな夜は何度も経験しているだが、今までは何も気にしていなかった。

その為に、あーーキラキラしているな全く気にしか思わなかった。


アルはさも当然の様に「このキラキラは魔素が集まった物なんだ」言い切ってしまっている。


アル「でまずは魔素を食べるぞーーー。」

トム、アスカ「「えっ、えーーーーー。」」


アルは手のひらのキラキラをペロリとした。

無味無臭だ、何も変化もない。アルは何か変化が出ると思っていたのが、何も変化が無かったことで次の実験が思い浮かばなかった。そこでひたすら魔素を食べる事にした。必死に食べているアルをトムは、まぁしょうがないなと思い一緒に魔素を食べている。アスカは少し引き気味であったが無味無臭な事もあり同じく魔素を食べている。


そんなこんなで食べ続けていると体に異変が起こった。


アルは魔素を食べ続けていると体の中の魔素が移動していることが分かった大量に食べたことで魔素を意識する事が出来たのだ。アルは魔素の移動を感じていた。魔素が血液やリンパ腺、神経等を伝い体中に散らばっていく。だが多くは魔臓器の中に入っていった。そして魔臓器から別の物が体中に回っていく。


アル「ト、トム、アスカ。」

トムとアスカ「「どうしたのアル。」」

アル「魔素食べるるの止めて、体の中を意識して魔素を探してみて。」


アルの言葉し従いトムとアスカは、目を瞑りじっとしている。


アスカ「あっ、これ魔素。」

トム「解かるよ。魔素が移動しているよ。」

アル「だろう。魔素が体中を回っているんだ、それに魔臓器からは魔力も回っているよ。」



このキラキラ(魔素の集合体)はギルバート領の七不思議のひとつである。なぜか年に数回キラキラの夜が訪れる。

単一の魔素は魔力になるためのただの素材(燃料)でしかない。だが魔素が集まって体内に入ると変化が起きる。

人の体内は不思議に溢れている。胃で物を溶かしたり、体内で栄養分を作り、筋肉で手足を動かし、細胞が再生したりと体内では色々な事が起こっている。

魔素集合体は体中を巡り、体内の機能を学習していった。学習というより機能のコピーである。


アルたちはその夜、かなりのハイテンションとなり魔素を一晩中食べまくった。

人間の一生で取り込む30回分ぐらいの量であった。



そして朝帰りをした3人は親に説教をされていた。


「「「ごめんなさい」」」


数日後、アルに変化が起きる。体内を巡っていた魔素集りが魔臓器と融合していった。

体内を巡っていた一部の魔素集まりは魔臓器へと集まり臓器を変化させた。ただ魔臓器は魔力を作る臓器である。それを変化する魔力の生成に進化させた。

変化とは魔力を別の物に成る事が出来る。ただ体内で出来る事に限られている。水分(水)、熱(火)、再生、治癒、毒(元は胃液)、糞(肥料)、筋肉(身体強化)など色々と変化が出来る様になっていった。

魔力量もかなり増え、魔素を取込む能力まで上がっていった。


トムとアスカも変化したがアルほどには変化が無かった。これはアルとその意識下の知識(1回目の経験)の違いが変化の大小に影響していた。魔素集まりが脳の奥にある意識下に触れた時にアル自身にも無い知識を取込んだためであった。



アルは一つ一つ検証を行っていった。


まずは水、「ウォーターボール」出来ただけど飛んいかない手のひらの上でボールとして存在している。

投げてみたが威力がない。

そして火「ファイヤーボール」またも手のひらの上で燃えている。全く熱く感じない。投げて見たが投げた瞬間に火の粉となり散らばってしまった。

(これならいけるだろう)「身体強化×2」これは完璧に成功したが、アルの意識が付いていかずに木に激突してしまった。大きな木は折れてしまっている。

「いたたたぁ、まぁちょうどいいかな治療魔法を使ってみようかな。」


擦りむいた足や手、頬な穂に治療魔法を懸けていく。



治療魔法は完璧であった。エッヘン。





アルは日々実験を重ねていった。




春から夏が過ぎ、秋になるころに、やっと形になってきた。


アルは色々と工夫をした。


ある日、お腹の痛かったアルはトイレに駆け込んだズボンを降ろしトイレに座ると同時に勢いよく噴(糞)射した。「これだ}アルは貯めて一気に噴(糞)射だと思った。


又ある日、食べ過ぎたアルは夕食を戻した。(あっ手のひらより口から出した方が勢いがつくな。)


又又ある日、アルは弓矢で鳥を狙っていた。「やった一羽ゲットだぜー。」(あっそうか道具をつかえば威力も出せるのか、矢を手で投げても鳥は捕れないけど、弓で射れば遠くに飛ばせて強力だよね。)


又又又ある日、アル爪が伸びたでしょう、切りなさい。「はーい」

アルはハサミを取り出し考える。(あれ、爪って体で作り出しているんだよな)アルは爪をじっと見つめる。そして人差し指をスッと前にだす。「伸びろ」


「ぎゃぁぁぁぁ。いたたたたぁぁぁ」


1メートル程の伸びた爪は壁にぶつかった。もの凄く痛かった。壁にぶつかった爪の衝撃がアレクに跳ね返ってきたのであった。

(身体強化みたいに爪を強化して伸ばせばかなり良い武器になるな。)

転んでもただでは起きないアルである。


その日以降、アルが爪を切っている姿を見た者はいない。アルは手足の爪は魔力よって整えれるようになった。



そして



「ファイヤーーー」

アルの口から炎が噴射している。約15メートルほど先まで噴射している。 


「ウォーター」

またもやアルの口から勢いのある水が噴射している。口をつぼめて勢いを出している。20メートル先まで届いている。


「へへへ、これが俺の新兵器だ。じゃーん」


一人効果音を出しながら取り出した物は、杖であった。

アルは、魔通の良い木を探し拾った綺麗な石を取り付けて作成した魔法杖である。


「ファイヤーボール」

天に突き出した1メートルほどの杖の上に火の玉が出来上がる。アルは杖を大きく振りかぶり、的に向かった振り下ろす。火の玉は勢いよく的に向かい炸裂した。「どっかーーん」

「へへへ大成功だぜー。」


道具を使って投げて勢いはでたが、しょせんは人が投げるものである。簡単に避けることが出来たのだが、アルはその事にまだ気づいていない。


それからもウキウキでアルは魔法の訓練を続けていった。

勿論、トムやアスカも一緒になって訓練を行っていた。





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