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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
1章 2回目の始まり
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79話 船の入港が始まる

アルは丘の上から海を眺めていた。


青い空に青い海、太陽に反射されてキラキラと光っている。綺麗な景色だ。

その綺麗な光景の中に黒い点を見つける。アルは目を凝らしジッと見つめる。黒い点は段々と大きくなり、船の形をしている事が分かった。何だ、船かと思い見るのをやめたよくある光景であった。

もう気にもならなかったが、こちらに向かってくるにしたがって船が壊れている事に気付く。こちらの港を目ざしている。(これは拙い。)


アルは急ぎ、港へ向かう。港では騒ぎになっていた。ボロボロの船が近づいてきているのだ。領民たちも気にならない訳がない。


ボロボロの船がこの港に入って来た。中からは傷ついた男たちが出てくる。



アルは、船員たちを救助する。何かに襲われたようだ。船の中には50人もの男たちがいた。その中でも重症者もいる。20人程の重傷者はアルが治療をした。治療魔法で治していった。船員たちが驚いている。ギルバートでは普通だが、他は違う事に気付くアルだった。


ひと段落したところで船長に話を聞く。


船長「お助けいただきありがとうごぜーます。」

アル「この地の領主でアルフォードだ。船がボロボロだが如何したのだ。」

船長「はい。海賊に襲われました。な、なんとか逃げ延びました。」

アル「そうか大変だったな。ここにきて正解だぞ。今治療の出来るのはここだけだ。」

船長「あれはなんでっすか。魔法でごぜーますかですか。」

アル「ああー、治療魔法だ。」

それからアルは、船長に海の向こうの事を聞いた。


船長はこの大陸の北にある。大きな島国の出身で、国に所属していないとの事だった。アルは国に所属していない事なんて有るのはと質問すると故郷が島であり。その島は国を名乗っていないとの事だった。

この船長はこの西の海岸地帯を北から南下していく。そしてまた戻る事で交易をしている。

この地より西へは行った事がない。

此処より西には海しかなく、冒険者たちが何回か船で出ていったが誰も戻って来た者はいない。


アルは船長と話、船の修理を請け負った。修理と言ってもアルたちには船の事が解らない。そこで大工を手配して船の修理をさせる指示は船長たちが出し。技術を教えてもらう事になった。


アルも見学をして必死で覚えた。船の操縦に仕方や帆の貼り方、船の構造と色々あり過ぎて人を増やして教えを請うた。

教えながらであったが何とか船の修理が終わった。

船長たちは、また立寄ると約束をして出港していった。


アルは船の造船を指示した。2隻の同型船を建造する。2本マストの大型船だ。


船の建造に集中して行っていると、また船が入港してきた。最近は船が来ることが多くなってきている。この地に港が出来た事が周知されてきたようだ。


港の者がアルを呼びに来た。何でも交易話をしたいと話していると言う。

アルは早速港まで赴いた。

そこにいたのは、大柄な男であった。その男は、ガリレオ王国の商人である。この商人は、ガリレオ王国より南下した国々と交易行ってきていた。ガリレオ王国はセレン王国と剣悪で今まで港の使用許可が出なかったと言う。

今回リーフ王国となったとを聞きつけて入港してきたと言う。


アル「それでリーフ王国と交易をしたいと言う事だな。だがリーフ王国ととレりレオ王国は隣同士だ。もう交易はしているんじゃないか。陸路でだがな。」

船長「はいそれは陸路ではおこなっているでしょう。ですがそれは全てガリレオ王国王都へと向かいます。王都は内陸部にあり。この海岸線迄そのような物は届きません。


アルは納得した。陸路で長距離輸送は無理だなと納得した。

そこでアルは、交易を行なう事にした。今交易できる物は少ない。船長に何が欲しいのかを訪ねる。


船長「そうですね、交易品と考えますと・・・・今はありませんな。」

アルはがっくりした。まぁそうだろう。隣国だし、近いから仕方がないと諦めかけたが意地もある。この地の領主として交易品がないなど許せない、アルの威信に関わってくる。」

アル「船長、この地に交易品がない事は少しだけ認めよう。だけどなアル領はここだけじゃない。うちの領地にはこんなものが有る。」


アルはスキルアップを取り出し見せつける。船長に目のまえで見せる。でも触らせない。心の狭いアル。

船長「そそそそれはまさか魔石ですか。」

アルはがっくり来る。そして船長に教える。

船長「あああああアル様、そそそのすすすスキルオーブ(剣)を売ってください。」


アルは嬉しそうにほほ笑んでいる。(勝った)心の中でガッツポーズをする。


アル「いいですよ、でも買えるのか。高いぞ。」

船長「・・・・今は金が有りません。国へ帰り資金を集めてきます。」

アル「それなら船より陸の方がよくないか。陸路の方が金が掛からにだろう。」

船長「・・・・・・・ででデスが欲しいのです。確実に高値が付きます」

アル「船長、そんな事言ったら誰も売らないよ。自分で売りに行くよ。」

船長「・・・・・・お願います。」


アルと船長は話し合い。今度入港する時まで保留となった。船長が金を持ってくれば売ると言う事である。


そして次々と大型船が入港してくるようになった。港町もそれに合わせて活気が出てきている。

魚漁も盛んに行い,大漁日が続いている。


大いに盛り上がっていくアル領であるが、アル領の中で沈んでいく者もいる。

新領地にいる。冒険者、探索者たちであった。ここの冒険者たちは、護衛や魔物狩りで生計を立てていたが、護衛の仕事が全く入らなくなっていた。治安の安定もあるが一番は護衛よりもみんな強いのだ。

貴族の護衛、商会の護衛と色々な護衛に仕事がある。その対象が護衛より強く必要が無くなってしまっていた。

冒険者と探索者たちは立場が無くなりこの地を去る者も多くいた。だが理由を調べ、ギルバート領へ向かう冒険者・探索者も多くいた。

その話を聞いたアルは冒険者たちを応援した。ケリー輸送で送ってあげたのだ。代金は2割引きであった。ケリー輸送のギルバート領都から新領地に定期便を出すことになっていた。そこで最初のお客様となってもらった。宣伝にもなりウィンウインである。

(のちに元セレン王国の冒険者たちは語っている。この地がギルバートの物にならなかったらお俺たちは弱いままだった。)












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