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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
1章 2回目の始まり
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77話 私はアンネローゼ

アンネローゼは、困っていた。ギルバート家を一時離れ、領地に戻って来たはいいが、なにこれ千客万来、人であるれている。これみんな侯爵位のちからかしら。

何かの間違いで侯爵となった。それも伯爵位迄ついてきている。ありえない。

今の領地は借金の為、ギルバード侯爵家預りで運営している、安定している全く問題なし。それに楽だわ。


でもそれも今日まで、新領地を貰ってしまった。それも普通じゃないほど広い。めまいがする。

捕虜を1500人つかまえた。敵の偉い人を槍で一突き、それで二つ名なんて貰った。恥ずかしい。

何が槍美姫よ。姫じゃないわよ。


そんな事言っている場合じゃないわ。


母と相談しなきゃ。


母と相談した。母の実家にも人を頼んだ。スタインバーグ家、レバノン家にもお願いした。だけど全く足りない。

今リーフ王国中で人手不足だ。特に内政官不足は深刻だわ。

みんな取り合いになっている。ほとんどの大貴族が人を募集している。うちは来ない。グスン悲しい。


私は考えに考え抜いた。一つに結論に達した。ダルメシア王国だ。私には捕虜がいる。1500人もいるんだ。あの者達を使おう。

私は捕虜の所に行く。

捕虜たちはみんな貴族だ。裕福な家もある。貧乏な家もある。貧乏な貴族が、私に同情を誘おうと貧乏話をする。何それそれで貧乏だって、まだまだよ。ご飯が食べれているじゃない。まだまだね。

私なんか4日は食べないでも平気よ。グスン悲しくなってきたわ。

捕虜たちもみんな必死ね。捕虜の買取交渉が来ていない貴族は、奴隷おちになる。戦争奴隷よお金を払わなければ一生奴隷よ。まぁ武勲を挙げれば、褒賞で解放ってこともあるみたいだけどねー。武勲なんてそう簡単に、手に入っちゃったわ。どうしましょう。


まぁ、でもいいわ。何より捕虜を解放する代わりに、みんな内政官よ。一部は兵ね。これで解決よ。


1500人のうち捕虜解放の交渉にきている。貴族家は50家よ。すくなっ。少なすぎるでしょう。幾らダルメシア王国が国難だって言っても家族よ。当主もいるのよ。何で当主を見捨てるの。お金が無い。造りなさいよ。当主よ。当主。でも、それで助かったわ。当主を雇う事が出来たわ。楽だわ。楽ちんよ。


1500人の内、1300人を雇ったわ。給料も安く済んでいるわ。元捕虜で戦闘奴隷直前の人たち安いわ。セールみたいに安いわ。安さに負けたわ。


この1300人優秀だわ。内政官(元当主、元次期当主、貴族家次男、三男、四男まで居たわ、子沢山ね羨ましいわ。

広い領地に散らばっていったわ。内政官と領地の警備、取り締まりに1000人よ。凄いわ。1000人なんて前の侯爵の時だっていなかったわ。お父様は部下100人だったわ。10倍よ10倍。


元捕虜以外にもいい人が見つかったわ。スタインバーグ家とレバノン家から20人も来てくれたわ。次男三男で領地がない子たちよ。領地で釣って働かせるわ。


みんなよく働くわ。嬉しいわ。


新領地は公爵領二つ分よ。ふ、た、つ想像がつかないわ。又人手不足になったわ。1300人雇ったのにもう人が足りないの、信じられないわ。あっそうだ、いい事思いついたわ。

元捕虜の家族を呼べばいいのよ。捕虜たちも家族に会いたいに決まっているわ。手紙を書かせましょう。

お手紙で領地をあげると書けば来るわ。絶対に来るわ。即実行よ。実行。


フフフ、予定道理ね。来たわよ。来たのよ。家族たち2000人も来たわ。その内働ける人達は、何と1500人が即戦力で働けるわ。ダルメシア最高ね。

エッ私が怖い、何言っているのよ。こんな優しいお姉さまはいないわ。エッ何、普通はお姉さまなんて自分で言わない。うっさいわ。いいのよ、いいの私は私よ。


この領内イシタリカ侯爵の直轄地が多すぎもだ、それも全体の80%が直轄地よ。普通ありえないわ。普通は逆よ。逆ぅ。20%が直轄地で80%が寄子や家臣たちの領地よ。よー-ーし。奮発して元捕虜たちに領地を売るわ。えっ、何でただにしないかだって、タダより怖い物はないのよ。

だから売るのよ。売って借金のあるうちは裏切らないわ。裏切ったら領地が無くなるもの、さからへば取り上げるのよ。裏切ったらね。普通はないわね。でもまぁ、借金を負っているうちに公爵家に忠誠心を育てる(植え付ける)のよ。

弟に引き渡すまでに家臣を育てるのよ。弟に忠誠を誓える、優秀な人を育てるのよ。私の使命かもしれないわ。エッ、何、指名って指名じゃないわよ、何言ってるの、キャバクラ何それそこで指名、分かんないわよ。ここは電気も何もないのよ。夜はあ店なんかやっていないわよ。夜は暗いのよ。


私の使命よ。捕虜を解放し、その捕虜を貴族に戻し(違う国だけど)領主に迄させる。

領主になれば、自分でかせがきゃいけないわあ。もう給料出ないんだもんね。

領主になって一生懸命働いて。そして私にお金を持ってくるのよ。


あっ早々、ワイバーンの輸送も順調だわ。イシタリカ新領地は帝国も近いから儲かるわ。私の飛竜とローゼンの飛竜、後はワイバーン隊でガッポ、ガッポよ。オホホホホホホ、笑いが止まらないわ。笑い過ぎて頬が痛いわよ。


輸送もケリーさま、様様だわ。物を運ぶだけでお金が入るのよ。普通は物を買って売るのよ。そうでなければ利益が出ないの。でも運ぶだけで利益が出るのよ。信じられないわ。

ケリーさまも新領地にいるわね。相談しないといけないわ。


もうすぐギルバート家に戻らないとあそこは絶対にやめないわ。私があそこにいるだけで、情報から珍しいもの、何でも手にはいるわ。ギルバート家は神様よ。私の女神様よ。えっ、何アル様は男だっていいのよ。ノリよノリ。女神様の方がいいでしょう。男神様って言いにくいでしょ。だから女神さまなのよ。女神さまが流行るのは言いやすいからよ。何でも言いやすい方がいいのよ。



あっそうだった忘れていたわ。私がギルバードに戻る前に捕虜の代表を男爵にしないといけないわ。代官は男爵からだもの。

10人は男爵が欲しいわね。えええい、大判振舞いよ。男爵10人、準男爵30人、騎士爵100人よ。これで安心だわ。



待っていてね。ギルバート家。私はもうすぐ戻るわ。






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