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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
1章 2回目の始まり
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71話 冷徹なクリス

クリス「宰相閣下でありますか。」

宰相「そうだ。」

クリス「捕虜として連れて行け。」


そして次々と見つかっている


兵士「クリス様、城で親子を親子を見つけました。」

クリス「そうか丁重に案内してくれ。部屋も綺麗な部屋へ」

兵士「はっ」



兵士「クリス様、集団で部屋に籠っている者達がおります。」

クリス「崩れていない場所があったんだ。どこだ。」

兵士「はい、中庭にあります小さな家です。」

クリス「案内しろ。」


クリスは中庭へと向かう。クリスが着いたときには、はすでに捕まっていた。


兵士「クリス様、」

クリス「応、どうだ。誰か分かったか。」

兵士「はい、第二王子と側近たちです。」

クリス「王族が生きていたか。こりゃいいな。あはははは。」

王子「き、貴様何がおかしい。」

クリスの笑い声で、切れている王子であった。

クリス「何がおかしいって、お前が生きていることがおかしいんだよ。」

王子「なにぃ。」

クリス「お前とその辺の者達みんな成人しているな。何で戦わなかった。」

王子「・・・・・・」

クリス「大方ここで震えていたんだろう。」

王子「・・・・・・」



それからも数人が生きて捕らえられた。王は瓦礫の中から見つかった。


クリスは、捕虜を一堂に集め、説明に入る。


クリス「今この場にいる者は生命と役職を名乗ってくれ。」

クリスの言う事を素直に聞く人は少ない。掴まっても己の矜持があり。少しでも抵抗しようと、妙な意地を張る。


クリス「お前、名は」

??「・・・・・」

クリス「ななしか、役職は」

??「・・・・・」

クリス「お前は要らんな。殺せ。」

クリスの後ろに控えていた兵士が、男を殺す。 グサッ。

「「「「きゃぁー」」」」


クリス「あー、嫌ら別に喋らくとも構わない。名も名乗れぬ程の小物なのだろう。次、お前だ、名は」

???「・・・・」

クリス「殺せ」

グサっ。

「「「ひっ」」」

クリス「面戸だな、さっきの宰相と王子以外全員殺すか。」ボソッ

宰相「お待ちください。皆に生命と役職を言わせ、質問に答える様にいたします。」

クリス「そうか、それなら役職者はこの宰相の周りに集まってくれ。」

ゾロゾロと人々が移動する。200人近くいるうちの30人ぐらいだろう。


クリス「では喋る者から質問していこうか。宰相殿よろしいかな。」

宰相「何だ。」

クリス「なぜ、リーフ王国に宣戦布告をした。」

宰相「・・・奪うためだ。」

クリス「奪うため、それがこの国が、戦争をする理由か。」

宰相「・・・・・・・」

クリス「喋らないのか。」

宰相「どう答えてよいのか、分からない。」

クリス「そりゃそうだな、奪うために王国に宣戦布告をするんだ。考えなんかないよな。」

宰相「・・・・・・・」

クリス「今この国の最高位は誰だ。」

宰相「私になるだろう。」

クリス「えっ王子じゃないのか。」

宰相「あれはダメだ。」

王子「ききき貴様ぁぁぁぁ、」

クリス「嗚呼、あれはダメだな。では宰相、これからの事を話そう。俺たちはダルメシア王国の王都と城を潰した。そして多くの命も奪った。今も戦っている者達もいよう。その者達も近い内、殺されるだろう。」

少女「そんなひどいわ、人でなし。」

クリス「お嬢さん。人でなしはこの国の人たちですよ。」

少女「何でよー、此処に攻めてきたのはあなたでしょう。」

クリス「今、私の国はここと同じことをされています。先にやったのはこの国ですよ。私はその報復出来ました。」

少女「そ、そんなこと知らない。私たちを解放してー。」

クリス「はー、本当に仕方ないなー、死にたいの。」

少女「うっ、・・・・・・・」

クリス「死にたくないなら黙っていて、許可なくしゃべったら殺す。えーーっと、今は少女であったのでかなりの温情を掛けました。男の場合は、即、死刑です。分かりましたね。」


クリス「宰相、この国を潰したくないなら答えてくれ。何故戦争を起こした。」

宰相「リーフ王国に勝には今しかなかった。セレン王国と連携が取れる今しかなかった。ワイバーンで戦力の上がっているリーフ王国は脅威でしかない。今なら勝てる4方を他国に囲まれている。防衛を残さなけれなならない。兵を出せて3,4万だろう。セレン王国とダルメシア王国で11万ハイゲン侯爵が2万を用意した。ハイゲンが道案内だ。リーフ王国のハイゲンが内通し裏切られたリーフ王国が、真面に2か国を相手に出来ると思うか。こちらの都合だが、いくらワイバーンがいようが絶対戦力はこちらだ。13万対3,4万だぞ半数の6万だとしても負けない。」


クリス「其処から間違っているね。うちはね強いんだよ。一人で100人相手にできる。1000人を相手に出来る者もいるんだ。」

宰相「・・・・・・」

クリス「今頃はダルメシア王国の兵は殺されているよ。」

宰相「ま、まさか、」

クリス「うちは強いんだよ。強者はね、弱い者虐めはしたくないんだよ。デモね振り掛かる火の粉は払うんだよ。宰相、降伏するかい。しないのであればこの国の者達は皆殺しにする。」


宰相「ここ降伏する。」

クリス「いい判断だよ。勝てないなら生き残る算段をしないとね。屈辱だろうと生きていれば何とかなるよ。」

宰相「・・・・・」

クリス「宰相には捕虜としてリーフ王国に来てもらう。交渉事だからね。このダルメシア王国を宰相以外で誰が仕切れる。」

宰相「マリージュ様。」

クリスが先ほど見た者だ。騎士たちに守られていた女だ。

宰相「マリージュ様が仕切り、その補佐にグランド伯とブリジット伯を付けていれば安心でしょう。」

クリス「ではそのように手配してください。手配が終わりましたらリーフ王国に参ります。」


クリスはワザと冷徹に振舞っている。そうでもしなければ挫けてしまいそうであった。

少人数での襲撃、圧倒的な力を見せつけ相手を屈服させる。クリスは自分には合わないと感じていた。だけどやらなければ成らない。リーフ王国を守る為に、ギルバートを守る為に、そして人にやらせればその者が深い心の傷を負う。それは自分が負ってやらねばならないものだ。


ダルメシア王国王都の死者は18000人を超えた。特に城にいた10000人のうち生き残っていた者は500人程度であった。(8000が兵士、騎士で生き残っていた者は100もいなかった。その者達は全て重傷を負っていた。)



クリスは宰相と数人を連れてリーフ王国に向った。



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