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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
1章 2回目の始まり
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69話 セレン王国強襲2

アル「御存じないようなので、説明しますが。リーフ王国に対してセレン王国とダルメシア王国の二か国がリーフ王国に対して宣戦布告しました。三日前ですね。セレン王国は5万の大軍で我がリーフ王国に攻め入ってきています。ダルメシア王国は6万の大軍で攻めてきております。今リーフ王国はその軍勢と戦っています。攻められれば反撃を喰らうのは当り前でしょう。」

王子「ま、まことですか父上。」

陛下「・・・・本当だ。宣戦布告した。」

王子「あれ程申したではありませんか。リーフ王国は他と違います。」

陛下「・・・・・・」

アル「お話し中ですが、こちらも期間がありませんので、・・王子様、王様を捕虜といたしますが、すぐ殺したりは致しません。お止めになるでも、よろしいですがその時は皆殺しと成りますのでご注意を、

王様はリーフ王国内で軟禁いたします。そこで戦争状況を加味して講和を進めたいと思っています。ここで皆殺しで終わらせてもいいのですが、一度だけチャンスをあたえます。」

王子「父上、後の事はお任せください。」

陛下「・・・頼んだ。」

アル「そうですね。王子様がやりやすいようにやれるよう重鎮の方は死んでもらいましょうかね。」

重鎮「まままま、て、ここ殺したらダメだ。身代金を払う。殺さないでくれ。」

アル「そうですか、捕虜になりたいのですね。仕方ないですから連れて行きましょう。」


アルは重鎮5人と陛下の合計6人を捕虜とした。実際重鎮を残せば陛下は見捨てられると思っていた。


王子「父上、必ずお助けいたします。セレン王国はリーフ王国と和平交渉を行う。戦況など関係ない。」

アル「的確な判断です。何人か伝令を出してください。その場迄、運びます。それでは参りましょか。」

アルとカインの後をゾロゾロとセレン王国の者達が着いてくる。異常な光景であった。



外に出ると悲鳴と瓦礫の山があった。王都民たちは逃げまどい。隠れて様子を見ている。騎士や兵たちも逃げてはいる。もう誰も近づく者はいなかった。それでも暴れるて壊す。破壊する。王都が瓦礫になる迄壊しまくる。ドラゴンの恐怖、リーフ王国への恐怖を植え付けるために壊しまくる。ブレスを吐き、石や鉄を溶かす。そして飛竜が気配を感じた。城を見るとアルとカインの姿が見える。飛竜は暴れる事をやめてアルとカインのもとに甘える声で鳴きながら走っていく。


その光景を見ているセレン王国の者達は唖然としている。


「ド、ドラゴンを手なずけている。」


アルとカインを待っている隊員達ワイバーンたちも上空を旋回している。


アル「捕虜を輸送する。」

騎士「はっ」

アル「けが人はいるか。」

騎士「はい数名が軽い怪我をしましたが問題ありません。」

アル「飛ぶ前に治療しろ。上では出来んからな。」

騎士「はっ」

そしてなんてことだろう。アルたちはみんなで弁当を食べ始めた。

一応アルはセレン王国に説明した。朝から何も食べていない。野原で食事をする。その間その方らも何か食べろと伝えたが、セレン王国の者達は何も食べなかった。いや食べる事が出来なかった。城が破壊され食べ物が瓦礫の下敷きとなっていた。厨房も壊されていたのだ。


そして出発前になると騎士が輸送飛竜を呼び、箱の中に捕虜を押し込める。セレン王国の者達が何か言いたそうにしていたが無視をしている。箱は20人乗れるが、6人捕虜がいるために乗れない者が出る。それに伝令も乗せなくてはいけない。そこでアルは伝令4人、捕虜6人とその監視10人で輸送箱に押し込み、残り10人の兵はワバーンで二人乗りとした。


アル「いくぞ、発進」


アルたちは飛び発っていった。残された者達は唖然としている。

早々に正気に戻った王子は早速動き出す。リーフ王国に交渉に行かなくてはならない。だが王子はこの地よりはなれる事が出来ない。この国の現状がそれを許さなかった。

王子は国の重鎮(残り)を集め和平交渉を進めていく。重鎮たちももう勝つことが出来ないと諦めている。王子は重鎮達との話を纏めていく。

王子「では良いな。降伏だ。」

重鎮「で。ですがまだ負けた訳ではないのです。」

王子「負けた訳がないだと。この王都をよく見ろ瓦礫の山だぞ。これで負けていないだと。」

重鎮「・・・・・・・」

王子「和平交渉は、外務大臣任せるぞ。」

外務「はっ、ですがどこまで認めますか。」

王子「国の半分。」

外務「そ、其処までしますか。分かりました全力で交渉いたします。」




アルたちは空の上で、地上を眺めていた。目的地はセレン王国軍とリーフ王国軍が対峙している戦場だ。

カイン「アル、あれじゃないか。」

カインの言葉で右前を見ると前方で争っている集団がある。アルたちは低空で進みその集団を威嚇する。

アルたちが通り過ぎると集団はみんな見ている。

もう一度旋回して今度は大声を出す。「セレン王国は降伏した。降伏したぞーー降伏だー。」


「「「「「「「うおおおおおおおおお」」」」」」」」」


そして地上に降りると一人の伝令を解き放つ。

戦いは一時中断となっていた。


アルはアレン将軍の元を訪ねる。


アレン「アルフォードとカインか。捕虜にしたようだな。」ニヤリ

アル「はい、セレン王国王と重鎮5人捕虜にしました。出国時にセレン王国の王子が降伏しました。」

アレン「流石だな。」

アル「これから王都へ向かいます。状況によって伝令を飛ばしますのでお願いします。」

アレン「おう、分かったこの場で睨みを利かせている」

アル「ありがとうございます。急ぎますので失礼します。」


こうして慌ただしく、アルたちは王都へ向けて飛んでいった。




セイン王国軍


伝令「報告します。本日早朝に王都が襲撃されました。先ほどのドラゴンたちです。王城が破壊され陛下と重鎮たちが捕虜となり、王子が降伏いたしました。今後は和平交渉と成ります。この場で待機をお願いいたします。」

将軍「ま負けたのか。」

伝令「はい負けました。王都は瓦礫と化してます。」

将軍「そそんな事、あありえない。負けるだと・・・」

伝令は他の者にも伝える。将軍が少し異常に見えたからだ。







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