68話 セレン王国強襲
アル「まず、レビン団長にワイバーン隊6個中隊を預けます。アレン将軍にもワイバーン隊6個中隊です。
内ワイバーン魔法隊を1個中隊入っています。
正直に言いますが、かなりの過剰戦力です。これでまず負けません。
ですが軍が一度や二度負けても、本国のお偉いさんたちは問題にもしないでしょう。何故負けたなどと文句を言うぐらいです。それではいつ戦争が終わるか分かりません。長期戦はこちらが不利になります。短期決戦で仕留めなければなりません。レビン団長も、アレン将軍も、勝てますが敵の国への侵略は無理でしょう。圧倒的に戦力不足です。1国を占領するならば、15万は必要です。2か国で30万の兵力が無ければ占領は無理でしょう。
そこで私が敵の本拠地を攻略します。
ワイバーン隊を引き連れて敵の王都へ乗り込み城を破壊します。出来たら国の重要人物でも攫ってきます。」
陛下「はっ攫う。」
アル「そうです、まぁ出来たらですから期待しないでください。」
陛下「・・・・・」
宰相「アル局長、王都の破壊というがどのくらいの戦力で行くのだ。120ものワイバーンを出してまだ余力があるのか。」
アル「有ります。ワイバーン隊4個中隊(40頭)です。そして飛竜輸送部隊で兵を100」
宰相「ダルメシア王国の王都を攻めるのか。」
アル「両方ですよ。」
宰相「何、両方。戦力的に無理じゃないか。」
アル「ダルメシア王国には、ワイバーン隊3個中隊と飛竜輸送隊で80人の兵。セレン王国へは、1個中隊で飛竜輸送隊20の兵で行きます。」
陛下「随分差があるな。セレン王国は、落とさぬか。」
アル「落とします。セレン王国には私が行きます。」
陛下「・・・・・アル、勝算は、嫌、聞くまい勝つのだろうなぁ。」
アル「大丈夫です。勝算はあります。ワイバーンと飛竜の力を見せつけてやりましょう。」
こうして2か国との戦争が始まる。
レビン団長とアレン将軍は当日にはもう出陣していた。
そしてアルたちは
ダルメシア王国襲撃部隊
クリス隊長
ワイバーン隊2個中隊
ワイバーン魔法隊1個中隊
兵80人(ギルバート騎士)
セレン王国襲撃部隊
アル隊長
ワイバーン魔法隊1個中隊+アル+カイン
兵20(ギルバート騎士)
アルたちはすぐには出陣はしなかった。レビンやアレンたちが敵と接触するまで待機となっている。
そして一戦したと報告が入る。
アル「クリス兄、頼みます。」
クリス「俺よりアルたちだろう。」
アル「カイン兄がいますから問題ないです。」
クリス「だな。」
カイン「任せろ。」
そしてクリス隊とアル隊は、出陣した。
アル「カイン兄、もうすぐセレン王国王都上空です。」
カイン「腕が鳴るなーー。」ニヤリ
アルが叫ぶ
「みんな行くぞーーーーー。魔法隊城に向ってぶっ放せーー。」
「「「「「おおおーーー」」」」」
12頭+1頭(輸送)が王都上空で城に向って魔法を放つ。
ドッカーーーーン。
ガラガラガラと城の一部が崩れ落ちる。
「なんだなんだ。」
「ギャー助けてー。」
「床がない。助けてー」
ドカーーーン、ドカーーーン、ドッカーーーンと何発も撃ちこんでいく。城内はパニックなっている。
その中にアルたちは飛び降りる。そしてアルとカインの飛竜も地上に降り、敵兵を踏みつぶし、尻尾を振り回し吠えている。そしてブレス。
もう飛竜だけで城の者達は、降参しそうである。
アルたちは磁路の中に入り、王を探す。死んでなければ隠れているはずだ。最悪は死体でもいいと思っている。
少人数の為、捜索が上手くいかない。アルは、敵を捕まえて案内をさせる。城の奥に進んでいくと騎士たちの集団を見つける。そこへカインが突っ込む。一人で20人の騎士を斬り捨てていた。
騎士の守っていた扉があった。アルは扉を開ける。そこには王が隠れていた。王だけではなく。国の重鎮たちも一緒であった。
アル「カイン兄、扉を守って。」
カイン「任せとけ。」
アル「皆さま、ご機嫌如何ですか。」
重鎮「何者だ。セレン王国王城と知っての狼藉かー。」
アル「知っていますよ。敵国ですからね。」
アルの言葉で重鎮たちは顔が青くなる。まさか敵国とは思っていなかったようだ。」
宣戦布告してまだ3日しか経っていない。王都まで来るなどありえない話であった。
アル「セレン王国からあ宣戦布告を受けました。リーフ王国軍ですよ。さぁ皆殺しの時間ですよ。」
重鎮「まままま、待て、皆殺しはないだろうー、話し合いだろう。」
アル「話し合いで済めばば戦争なんて起こりませんよ。話せないから殺し合っているんですよ。」
重鎮「・・・・・・・」
アルは一歩、また一歩と近づいていく。
重鎮「まままま待ってくれ。せせせ戦争は、陛下が決めた事だ。儂は戦争に反対していた。」
重鎮2「お前何言っている、お前が主導していたではないか。」
重鎮「そんな事は無い。反対だった。」
アル「どちらでもいいですよ。死ぬんですから。」
重鎮達「・・・・・・・」
陛下「リーフ王国の者よ、余がこの国の王だ。」
アル「おーー、王様この場におりましたか。王様には二つの選択があります。この場で殺されるか、捕虜となるかです。重鎮方々は面倒なのでここで殺しておきますかね。今考え中ですよ。」
陛下「・・・・ここで殺せ。」
重鎮「おおおおお待ちください。陛下。陛下がこれされてしまっては、私たちも・・いいえ、この国の為に今は耐えて、耐えて生き抜きましょうぞ。」
重鎮2「そそそ、その通りでございます。今は生きる事が大事ですぞ。」
陛下「・・・・・・・」
アル「王様、王様には家族は今すか。」
陛下「いるが。」
アル「家族には手は出しません。王様を捕虜としますので、お別れを」
陛下「・・・・・・・」
アルたちは王様たちを連れて家族の住む区画へと向かった。騎士たちが守っていたが王が来たことで中に入る。
そして王と家族は対面して、捕虜になる事を伝える。
王子「父上、私が代わりに参ります。父上はこの王国で、今後の事を」
アル「王子様、ダメです。陛下でなければ成りませんのであしからず。」
王子「き、貴様、セレン王国をよくも・・・・」
アル「何言っているんです。喧嘩を売ってきたのはセレン王国ですよ。」
王子「えっ、うちが戦争を仕掛けた・・・・」
アル「知らなかったんですか。王子が知らないってこの国どうなっているんですか。」
重鎮「・・・・・・」
陛下「・・・・・・」
アルたちが静かに話している城外では飛竜は暴れていた。2体の飛竜は町を破壊し、兵を殺し、回っていた。だが不思議と殺されているのは騎士や兵士ばかりであった。