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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
1章 2回目の始まり
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65話 私は帰ってきた

王都のお祭りも無事?終わり。落着てきた。


王都にケリーが来た。


ケリー「アル、お願いがあるの」

アル「予想はつくよ。飛竜でしょう。」

ケリー「そうよ。あれで人を運ぶのよ。」

アル「えっ、人は乗れるけど。少人数でしょう、儲からないよ。」

ケリー「ワイバーンは6M~8Mぐらいで体格的に大きな物は運べないわ。でも飛竜なら10M~12Mでワイバーンよりかなり大きいわ。体格が全く違うわ。例えば馬車を足でもっても飛ぶことだ出来ると思うわ。ワイバーンには無理な事よ。」

アル「実験しよう。」


アルは馬車を集めたケリーが定期便で使用している物だ。20人乗りと30人乗りの馬車だ。

ギルバート家の屋敷の侍女とメイドに乗ってもらう。


アル「王都観光、空の旅に出っぱーつ。」


飛竜は力強く飛び発てなかったが、だが何とか飛べた。(20人乗りで満席)


一度飛び発てば問題なく飛べている。


侍女とメイドはキャーキャー言いながら空の旅を満喫していた。


王都民は見てしまった。空を飛べる。それもドラゴンに乗せてもらえる。




アル「15人ぐらいがいいとこだね。」

ケリー「そうね。人を運ぶだけ。と荷物を運ぶだけで分ければ行けるわね。」

というとケリーはアルに手を出している。

アル「何に?」

ケリー「スキルオーブよ,頂戴。」

アル「カイン兄に頼みましょうよ。」

ケリー「ダンジョン内で使うのね。」

アル「その方が節約になるからね。」



アルはカインの所に行く。


アル「カン兄、ケリーが話があるって。」

ケリー「カイン、ダンジョンでスキルがオーブが欲しいの一緒に潜って。」

カイン「いいけど、なにくれる。ただ働きは嫌だ。」

ケリー「カインの領地に飛竜の飛行場でどう。」

アル「あっそれ俺が欲しい。」

カイン「いや、俺だな。ケリーダンジョンに潜ろう。」



アルは、細く微笑んだ、(ちょろいな)


ケリーとカインは早速、領地に戻っていった。

そしてマリーも便乗してダンジョンに潜っていった。マリーだけワバーンになる事に許せなかったようだ。







アンネローゼ帰ってきた。イシタリカ領に



やっと帰ってきた。イシタリカ伯爵領、爵位は侯爵から伯爵になってしまった。だけど今はそんな小さなことはどうでもいい。昔の自分なら侯爵から伯爵なんて許せなかっただろう。


でも今は違う。領民の為に働く事が出来る。こんなうれしい事は無い。

母も嬉しそうにしている。母も領地に来たが、すぐにギルバート領でお世話になる。長年の心労で疲れてる母には無理はさせられない。幸いギルバートの奥さまとアルのお母様はいい人だ。一緒にお茶会に母に行ってくれた。貴族としての尊厳を奪われての生活、貴族の生活しか知らなかった母に、はかなりの屈辱だっただろう。母にはゆっくりしてもらいたい。

何故か今は。剣のスキルも持っている、イメルダさまとメイヤーさまと楽しく剣を振っていた。何かがおかしい。


今はそんな事じゃないのよ。領地よ領地。


イシタリカ侯爵家の元使用人も何人か戻ってきた。泣いてすがっている者もいるが何か冷めてしまっている私がいる。人をよく見て暮らしてきた。もう表面では騙されない。人はみんな、上辺だけで生きているのよ。本心を隠して愛想笑いを浮かべて生きている。貴族なんてみんなそうよ、上辺だけで心の奥は嫉妬と陰口だけ。没落した者を見て優越感に浸るだけよ虚しいだけよ。


もう昔の無邪気わたしはいない。少し悲しい。


昔の資料を探す。父が残した資料を・・・あった。5年前の資料、税額、石高、懐かしい字・・・

この5年で税が随分と落ち込んでいる。犯罪率は右肩上がりだ。どんな領地経営をしたらこうなるんだろう不思議。

5年前は赤字ではないけど、それまでね。ここ5年は最悪だわ。今なら分かるここと、此処がダメ。これは、あっ此処で横領している。今なら書類を見ただけで分かる事が多い。今まで何だったんだろう。


領地経営運営はアル様の家臣がおこなってくれる。だけど自分で把握しなければならない。いずれすべ手自分で運営するから。

それに弟に教えなければならない。将来弟が伯爵になるだろう。

私は結婚が出来ない。あんな生活をしてしまった私には結婚してくれる人はいない。貴族達は言葉では同情するがそれだけ。

結婚なんて・・・穢れたもの見るような目で見られる。フン、体を売るような事なんてしていない。だけど世間はそうは見てない。人が何を思おうがもうどうでもいい。私は私よ。


しっかりと領地を運営して弟に引き継ぐ。これでいい私はその為に頑張ってきたんだ。


弟も明るくなった。以前は少し怯えたような感じだったけど、今は無邪気に笑ってくれる。それもアル様のギルバート家のおかげだわ。感謝しかない。

それに私がドラゴ(飛竜)ンライダー、笑ってしまうわ。嬉しくてだけど。

弟もドラゴンライダーだわ。このイシタリカ伯爵領にとってかけがえのない物になったわ。

飛竜でこの地にやってきた時のみんなの顔、おもしろかったわー。



この地を中心に、ここより東の交易を独占する。ケリーさまに飛竜の空港を作ってもらう。そこからの輸送を引き受ける。これだけでイシタリカはやっていける。


必要であればこの私と弟の二人でスキルオーブを取りに行ける。戦えない私、弱い私が今では、ダンジョンで魔物を倒せる。今でも信じられない。

アル様の飛竜が出てきた時、美し過ぎて見惚れてしまったわ。それに全く怖くなかった。不思議よ。飛竜よ、ドラゴンよ、普通は殺されてしまうわよ。


あっやっとこの書類が終わるわ。次はこれね。仕事をしながら色んな事を同時に考えられる。頭が良くなったのかもね。フフフ。まさかね。


本当に自分の仕事が早くなったわ。アル様にコツを教えてもらった。ほんの少しな事、書類をみんな同じにする。そんな事で仕事の効率が3倍は違ってくる。最初は信じられなかった。でも違っていた。



ギルバート家に雇ってもらって変わった。救くわれただけじゃない、運命が変わったわ。

私は、私の運命を切り開いたわ。イシタリカの運命も繋がった。未来に繋がった。


これからよ。ここから始まるわ。



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