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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
1章 2回目の始まり
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58話 叙爵とお茶会

第一王女 セフィーナ・ミリア・リーフ(23歳)  第二王女 ソフィーナ・ダリア・リーフ(20歳)

この二人ただいま喧嘩中です。


王は参っていた。こんな事にいなるとは、思ってもいなかった。クリストフ・フォン・ギルバート男爵、ギルバート伯爵の摘孫だ。

公明正大な男であり。かなりの出来者である。ワイバーンを一刀両断する程の腕前。これほどの男はリーフ王国中を探してもいないだろう。

王家と繋がりを持ち、繁栄させる見事な策だ。自分でも惚れ惚れするぐらいに上手くいった。一つを除いて。

何で喧嘩するんだ。姉妹想いなら譲れ、譲れないな。あの男を逃したら二度と会えんな。


王は姉妹の喧嘩を静観する事にした。何も言えない。何も聞こえないとなっていた。家臣に命のやり取りだけは気を付けろと伝えている。


王女二人の家臣も険悪になっていった。特に第一王女の側近たちは異常だ、このチャンスを逃すまいと必死だ。


そして近々、会う機会が訪れる。ギルバート家の昇爵だ子爵から伯爵へ、クリストフが男爵へ、カインも男爵としレビン男爵が子爵となる。

この叙爵式が王都王城で行なわれる。


そして当日、ギルバート家全員が王城とやってきた。準備は全て王家で行なっていた。スキルオーブの何万分の1にもならない金額だ。全く問題ない。


ジークは伯爵に、レビンも子爵、クリス男爵、カイン男爵、マリー準女爵、ケリー準女爵、マリー準女爵も同時に行われた。面倒なので一緒にやってしまった。

このような叙爵に貴族達は驚いたが領地の分割の話で納得した。広い領地を持つ場合はよくある事であった。ギルバート家は爵位に余裕がある事は貴族達にも分かっている事である。それを子供に渡すことも良くあることなのだ。


こうして各自の叙爵が終わり家族同士の対面がおこなわれた。張り切ったのはマリーであった。お姫様にあこがれる年ごろだった。


ジーク、イメルダ、レビン、メイヤーは陛下と妃、第2妃と別でお茶会を開催する。


子供たちが中庭で対面する。

ギルバート家、長男クリストフ(20)次男カイン(18)長女マリー(19)次女ケリー(15)3男アルフォード(14)3女サリー(11)


王家側

第一王女 セフィーナ・ミリア・リーフ(23)  第二王女 ソフィーナ・ダリア・リーフ(20)

二人だけとなった。最初は王子たちも出席であったが、喧嘩に巻き込まれることを恐れて欠席となった。


最初はぎこちなく接していたがサリーが一人はしゃぎ和んでいった。

セフィーナとソフィーナの護衛騎士(女)の一人が最強と言われるカインに話をする。


セフィーナがクリスとの話でダンジョンの話になりカインの事が出た。カインもいた事等が話された。そこでセフィーナが護衛騎士もダンジョンでスキルオーブを手に入れていた事を思い出す。騎士に話を振ると、騎士が喰いついた。カインに手合わせを申し込んだ。カインも退屈であり。剣をふっていた方が気楽と思えた。


騎士と手合わせは意外な形となった。カインには敵わなかったが、マリーより強く、ケリーは相手にもならなかった。サリーとは互角の勝負で、騎士が勝った。

この護衛騎士は強かった。同じ騎士仲間でも一番の強さを誇っていた。ルビー・オレゴン赤い髪の少女であった。


カイン「お前強いな。今度ダンジョン潜るか。ワイバーン欲しいだろう。」

ルビー「欲しい。ワイバーン欲しいです。お願いします。」


セフィーナとソフィーナは呆気にとられた。いつもは黙って従う。大人しい護衛騎士が笑顔でお願いしている。こんな光景は見た事が無かった。


マリーとケリーの二人はピーンときた。カインはあの子を気に入った。女の感が言っている間違いなし。


後日マリーとケリーは母に報告していた。


セフィーナもソフィーナもクリスと話、冷静になってきた。二人で争っても意味がない。両方嫌われたらもっと問題になる。協力しよう。

そしてクリスは両手に花状態となる。これにはクリスも参った。女慣れしていないクリスは困って固まっている。そこへ助けたのが、サリーであった。サリーが私もとクリスに抱き着く。年下のサリーには二人も敵わなかった。

サリーはセフィーナとソフィーナの間に入り終始ニコニコし、この場を繋いでいた。その場にいた侍女たちは後にサリーを崇拝するようになった。




その頃、別の場所で陛下とジークたちもお茶会を開いていた。


陛下「此度はすまんな。娘二人が喧嘩している。」

ジーク「そう言う事もあります。この会が終わったら意外と元通りになっていますよ。」

陛下「それならよいがな。あれでは無理だろうな。ハァーー。」

イメルダ「陛下、大丈夫ですよ。うちの孫たちは、不可能を可能にしますから。フフフ。」

メイヤー「そうですわ。大丈夫ですわ。それよりお二人のうち何方になるのかしら。」

妃「フフフ、両方だったりして。」

2妃「そうなったら最高ですわね。」

王女二人は腹違いだ。アントワネットと2フランシスの子供たちであった。

メイヤー「流石に両方はねー、」

レビン「二人は拙いな。」

ジーク「まぁ、クリスに任せたのだ。クリスの結論を待とう。」

陛下「そうだな。あれほどの男はいない。クリスは出来者だ。」

イメルダ「それより皆さま。ワイバーンには乗りましたの。」

二人の妃の目がキラリと光る。陛下を見ている。

陛下「まだ二人には乗せていない。家臣たちがなー。」と遠い目をしている。

ジーク「王都では難しいでしょうな。人も多く魔物に耐久がない。」

陛下「やはりなそうだな。皆が異常に恐れていてな。」

ジーク「あのワイバーンは、ペットと同じですな。魔物ではない。」

イメルダ「解るわジーク、あの子は甘えてくるのよ。フフフフッ。」

妃「ギルバート領に視察に行きます。フランも一緒に行きましょう。」

2妃「いいですわね。行きましょう。」

イメルダ「ワイバーンなら数時間ですわよ。」

妃「いくわ。」

2妃「行くわ。」


陛下は苦笑いをする。困った顔であった。


陛下「しかしワイバーンの影響は凄いな。」

ジーク「如何しました。」

陛下「隣国の態度がコロっと変わった。喧嘩腰、ごり押し、がなくなり、協力的になった。」

ジーク「あー、やはりそうなりましたか。」

陛下「ジークは予想していたのか。」

ジーク「いいえアルです。ワイバーン隊を作れば隣国は恐怖すると言っておりました。抑止力といいましたか。戦力を見せて相手を黙らせると言う事でしょう。」

陛下「だからワイバーンを宣伝したのか。恐ろしいな。」

レビン「アルは、ワイバーンを戦争の道具にするつもりはありません。輸送に使うつもりです。」

陛下「戦争に使わず。輸送だと。」

レビン「はい輸送に革命が起きると言っていました。アイテムボックスを持つ者がワイバーンに乗り、物を届ける。量と速さがある事で世界が小さくなると申していました。」

陛下「世界が小さくなるか、信じられんなー。早く見たいものだ。」

ジーク「近いうちに見れます。アルならやるでしょう。」



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