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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
1章 2回目の始まり
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53話 家族会議

ジーク、レビンの二人が動き出した。

王城へと向かい陛下に謁見する。ギルバート領の実情を話し、ギルバート家内の問題として承認を貰う。


ジーク「それで宜しいでしょうか。」

陛下「嗚呼、あくまでギルバート家内の問題だ。問題はない。家族を貴族として残したいと言う気持ちはよくわかる。・・・とこでクリスは結婚しないのか。」

レビン「クリスですか、今のところ予定はないようです。」

陛下「予定はないようとは、レビンかジークが相手を見つけるのでは無いのか。」

ジーク「うちは自由です。相手を自分で見つけさせます。」

陛下「そうなのか。」

ジーク「ギルバート家は数年前まで、爵位なしです。どこそこの令嬢などと気取った事は出来ません。」

陛下「・・・・・・実はな、相談がある。王女2人の内どちらかをクリスの正妻にしてほしい。」

レビン「陛下、子爵家では格が足りません。せめて伯爵家の方から選んだら如何でしょうか。」

陛下「分かっている。正直に言うぞ。・・ギルバート家を取り込みたい。」

レビン「・・・・・・・」

ジーク「・・・・・・・」

陛下「分かってくれ。この通りだ。」陛下が頭を下げる。

ジーク「陛下頭をお上げください。家臣に頭など下げる必要はありません。分かりました。クリスにどちらかを選ばせましょう。」

レビン「父上・・・・・」

陛下「すまん。ジーク、格の話が出たが出来れば伯爵になってくれ。」

ジーク「何か功績を立てろという事ですか。」

陛下「いや、もうギルバート家には功績が山済みだ。時期を見て伯爵位を与える。受けてくれ。」

ジーク「はっ、ですが功績は作ります。その功績で昇爵して頂きます。」

レビン「そうです。新たな功績で行きましょう。」


陛下は思った。新たな功績そんなもんそうポンポンと出来たら国中の者が貴族になるだろうと思った。


この嫁取りを進めた陛下には勝算があった。ギルバート家には正直に話せば納得してくれる。

ジーク、レビンの性格は分かっていたのだ。




そして久しぶりの家族全員集合がかかった。


場所はギルバート領都である。ジークトイメルダとレビンそしてアルの4人は馬で駆ける抜け、5日で到着した。


大急ぎで帰ってきた4人を見て何事だと、家臣たちが大騒ぎとなっていた。

そしてその日はお祭りとなった。元本村と元新村の今は豪農たちが酒と肴を持ち寄り。ギルバート邸に押しかけたのだ。ジークは嬉しそうに酒を飲んで昔を懐かしがっていた。妻のイメルダも同じであった。

父レビンもみんなと楽しそうに酒を飲み過ぎていた。メイヤーに怒られていた。

子供たちも6人でワイワイしながら楽しく過ごした。


そして翌日家族会議が開かれた。


ジーク「皆、忙しい所すまんな。」

みんなが黙って聞いている。

ジーク「早速だがな、クリスに結婚してもらう。」

クリス「えっ、・・・・・・・」

ジーク「誰か好いた女がいるのか。」

クリスは首を横に振る。ブルブル

ジーク「相手は、リーフ王国の王女だ。」

家族「「「「「えーーーーーーー」」」」」


メイヤー「それは、素晴らしいわー。おめでとうクリス。」

マリー「王女様よ。お姫様よーおめでとうー。」

ケリー「おめでとー。クリス。

サリー「お姫様ーーに逢えるー。お姫様ーーー。きゃぁ。」


クリス「・・・・・・・」

レビン「クリス、正直に答えていい。嫌なら断る。」

クリス「父上、‥…結婚します。俺はギルバート子爵家の跡取りだ。爵位なしではない。」

レビン「それでもなー、・・・・クリス王都で王女と会って決めろ。二人のうちどちらかという事だ。」

クリス「お幾つなんですか。」

レビン「あっ。」祖父を見る。

ジーク「確かぁぁぁ、20と18だったかな。」実際は23と20であった。


クリスの話で家族中で盛り上がっていた。




クリスは20歳で王女は丁度同い年の第2王女がいる。誰もが第二王女がお相手と思っていた。

陛下自身もそう思っていた。ただ第一王女が未婚であったためにクリスに選んでくれといっただけだった。


だがこの言葉が第一王女VS第二王女のバトルとなる。


第一王女は、何故結婚していないのか、それは婚約はしていた。だが婚約者が亡くなってしまっていた。その為に、結婚していなかった。婚約者が亡くなったのはもう5年たった。だが誰も王女に結婚を進める者がいなかった。それは死んだ婚約者はかなりの出来者だった。貴族の男たちはその者と比べられる事を嫌ったからだであった。


一方、第二王女は、許嫁も婚約者もいなかった。王は、姉の事があったために慎重になってしまった。よく見極めてから決定しようと思っていただけであった。


陛下から結婚の事を聞いた第二王女は自分の事だと確信した。事実そういう考えであった。が、第一王女が吠えた。「私が結婚する」この言葉に驚いたのは陛下であった。

第一王女は、語る。

「私は、クリス様を何度かお見掛けしています。誠実な性格で、王都では政のクリスといわれています。政治に長けたお人です。私が結婚します。それにこれを逃したらもう結婚は出来ません。」

陛下「そうだな、これを逃したらいけないかもな。」

第二「待って、私は、私も結婚したいわ。クリス様は良い評判しか聞かないわ。私が結婚する。」

陛下「・・・・・・・」


この日より二人の王女は喧嘩になった。



レビン「ギルバート家は子爵だ普通であれば王女を娶る事等ありえない。だが今回陛下より話が来た。陛下は格の為に伯爵位をといってきたが、断った。それは実力でとる物だからだ。クリス功績をあげ、伯爵位にせよ。家族全員が協力する。よいな。」

クリス「分かりました。どのような功績を作ればいいのでしょう。」

ジーク「普通は戦争で敵将を討つとかだな。敵の将軍以上だな。後は広大な土地の開拓、リーフ王国の国益になる事ぐらいか。」

クリス「国益ですか。少し考えます。」

ジーク「皆も考えてくれ。あまり時間はないが、出来る事をやるぞ。

アル「おじい様、戦争はいつですか。」

ジーク「アルよ。戦争で功績を考えているか。戦争での功績はかなり難しいぞ。子爵から伯爵は、爵位なしから男爵とは全く違う。伯爵は上級貴族だ。生半可な功績では無理だ、先ほど将軍以上といったが、将軍たちは前線に出てこない。戦う場所にさえいない者を、倒すことは出来ないのだよ。」


アル「そうですか。少し考えます。」








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