52話 開発案
アルは王都で仕事している。もくもくと仕事をこなしている。
今王都で話題の中心がギルバートであり、アルであった。その為に外へ出る事が一切できない状態となっていた。
トム「アル、お弁当買ってきたよ。」
アル「トム、ありがとう。」
トム「たまには弁当もいいね。」
アル「そうだね。食堂もいいけど、周りの目が怖いしね。」
トム「分かる。何か言いたそうで、こちらを伺っているような感じだもんね。」
そして夕方になりアルはギルバート子爵邸に帰ると、祖父と父が話し合っている。
父「アル、戻ったか。丁度良いな、相談がある。」
祖父「そうだな、アルに相談がよいな。」
少しだけアルは嫌な感じがした。
アル「何でしょうか。」
父「領地の事だ。未開発地域の事だ。未開発地域を各地の貴族が借りたいと殺到している。」
アル「領地って貸せるんですか。」
父「貸せる。100年、200年単位で貸すことが出来るだが一度貸したら戻っては来ないだろうな。」
アル「ですよね。」
祖父「そこで、貴族達を黙らせるには、開発をするしかないと言うわけだ。」
アル「無理ですね。広すぎます。」
父「そうなんだ広すぎる。そのため。各貴族どもが言い寄ってきている。各貴族が開発して遣ると言ってな。」
アル「あの盆地は普通の伯爵領3つ分ぐらいですよね。実際はもっと大きいかもですが。」
祖父「そうだな、伯爵領3つといわれているが実際はもっと広いだろうな。」
父「そこで兄弟姉妹に分けてしまうかと相談していたんだ。」
アル「他に貸すより、名目上だけでも分けた事にするのですね。」
祖父「そうだ。だが実際に開発も行う、少しづつだがな。」
父「それでどの様に分けたらいいかで、困っているんだ。」
アル「案はあるんですか。」
父「まだない。」
祖父「マリーが結婚する。その祝儀として領地を渡したい。よい名目にもなるしな。」
アル「エッマリー姉、結婚するんですか。」
父「するぞ。相手は、ベントレイだ。」
アル「えっベントレイってあの大柄なベントレイですか。」
父「以外だろう。」
アル「意外ですが、お似合いかも。」
祖父「ベントレイはギルバートに婿に来る。向こうの家は了解している。喜んでいるな。」
アル「ベントレイは次男でしたね。」
祖父「嗚呼、うちの(国)騎士の中でも腕利きだな。その父も兄もかなりの者だ。」
アル「よく、王都に住むんですか。」
祖父「いいやギルバートに来る。王都の騎士団はやめてもらう。」
(この先も山)
山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山
山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山
道 山山山山山 山山山山山山山山山山山山山山山
道 山山山山山山山 山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山
道 山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山道道道道道
道 山山山山山|ーーーーーー| 〇道道道山山山山山
道道道道道道道|村(開発済)| 山山山山山
道 山山山山山| 村 | 北 山山山山
道 山山山山山|ーーーーーー|西 (空白が領地) 東 山山山山
道 山山山 南 山山山山 →王都方面
道 山山山山山 山山山山山山
道 山山山山山山山山山 山山山山山山山山山
道 山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山 山山山山山
道 山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山 山山山山
道道 山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山
道 山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山
道道 (この下も山)
道
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(この先も山)
山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山
山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山
道 山山山山山 (未発見) 山山山山山山山山山山山山山山山
道 山山山山山山山 山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山
道 山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山道道道道道
道 山山山山山|ーーーーーー| | 〇道道道山山山山山
道道道道道道道道道(開発済)| マリー領 | 道 山山山山山
道 山山山山山| 道道道道道道道道道道道道道道道道道_アル領__山山山山
道 山山山山山|ーーーーーー| サ | ケ | 山山山山
道 山山山 ギルバート | リ | リ | カイン領 山山山山 →王都方面→
道 山山山山山 子爵領 | | | | | 山山山山山山
道 山山山山山山山山山 | 領 | 領 |ー山山山山山山山山山
道 山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山 (秘匿)山山山山山
道 山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山 山山山山
道道 山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山
道 山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山
道道 (この下も山)
道
アル、祖父、父と話し合い分割案を作り出す。
祖父「ほー良いのではないか。街道にも皆ついておる。」
父「そうですね。ギルバート子爵領もかなり広い、外にも直轄地もありますし。クリスが次いでも開発は終わらないでしょう。」
アル「まともに開発したら、ギルバート子爵領だけで100年かかりますよ。」
祖父「それぞれを独立させ、7つに分ける誰も文句は出てこんだろう。」
アル「全部身内ですがね、陛下は了解してくれますか。」
祖父「問題なかろう。元々ギルバート領の領地だ。問題ない。だがこれだけの広さとなると爵位なしでは辛いな。」
アル「今まで見向きもされない土地でしたからね。」
父「そうだな今まではな。ギルバート家の準男爵の爵位が3つある。一つ足りないな。」
祖父「ワシが引退して、レビンが子爵に、カインを男爵にしたらどうだ。クリスはいずれは子爵だ。」
父「それでもいいのですが、陛下が納得しないでしょう。」
祖父「引退は出来んか。」
父「無理でしょう。今この状況です。戦争が起こるかもしれません。」
アル「ハイゲンですか。」
父「アルは知っているだろうが、もう秒読み段階だな。」
アル「爵位の件はまだ保留としときましょう。」