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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
1章 2回目の始まり
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50話 スキル騒動

ダンジョンの町で噂が流れている。


アルたちがダンジョンから戻り3週間、ダンジョンの20層と40層で大規模な建設が始まっている。それもかなりの急ピッチで宿屋の建設をしている。何故噂になっているのか、20層でかなりの目撃情報が出ている為であった。20層は多くの冒険者・探索者がウロウロしている。その20層(ボス部屋)で建設だ噂にならない方がおかしい。

アイテムボックスに資材を詰め込み持ち込んでいる。珍しいスキルであるために人目を引く、それも幾人もアイテムボックスを使っている。

このダンジョンはおかしい、何かがある。冒険者たちは、探る。そして一つの事実にたどりつく。スキルオーブが出る。

20層で身体強化、40層で剣、槍、弓、鑑定、そしてアイテムボックスの5つも出ると言う事実に衝撃を受ける。そして殺到した。もう大変な騒ぎとなっている。


アル「宿屋の完成間に合った。よかったー。」

トム「ギリギリだったね。」

アル「あれだけ派手にアイテムボックスを使ったらこうなるよ。」

トム「でもこれ便利だよねー。」

アル「そうだね。一度使ったら離れられないね。」

トム「40層はボス戦は予約制でやるの。」

アル「そうなるね。一パーティーボス戦1回づつ。40層の出店で受付。」

トム「どのくらい予約来てるの、まだ実力者が少ないからかなり余裕があるよ。でも半年後は予約待ちで2,3週間は待つかもね。


アルの予想通り、実力を付けた者、遠方からきた強者、実力者を雇ってきた者が40層に滞在してきた。ハイオーガという強者であるが、対策を立てれば殺せない相手ではない。


ギルバートの者達は、建築関係で多くの者達がスキルオーブを手に入れていた。そして持ち帰ったスキルオーブも妻や、子供や家臣に与えていた。


実際、アルはスキルオーブを売りに出した。物凄い高値となった。


それが無限に出てくるダンジョンとなった。




ギルバート領都

アル「ただいま。」

母「あらーおかえり。アルありがとうね。みんなからのプレゼント嬉しかったわ。」

アル「母上、アイテムボックス便利ですよね。」

母「アイテムボックスもいいけど、何しろ剣よ。私も初めて剣を持ったわ。面白かったわ。」


アルはドン引きしてしまった。誰だ、母に剣のスキルをあげた奴は。(答えはサリーであった。)兄弟で鑑定とアイテムボックスを母に送った。


この事実(母強し)は、領内で広がっていった。母が剣のスキルを持った。それが始まりであった。多くの女性、妻や娘が欲しがったのであった。それが簡単に手に入るようになっていたために(手元に何個かあった)妻や娘に当たえてしまった。そうその者達は、止まらなかった。剣を使いたい。槍を使いたい。弓を使いたいとなった。ダンジョンは女性パーティーが急激に増えていった。



アルは実家で数日過ごした。もう休暇も終ってから大分過ぎてしまっている。今更あわてて帰っても同じと考え、ダンジョンのスキルオーブを取る為に休暇の延長を言い訳にすることにしたのだ。その為に陛下様にスキルオーブ6種類を用意している。


実家ではサリーが嬉しそうにアルの元を訪れ、遊んでいた。

サリー「私、お友達とパーティー組んでダンジョンに行ったんです。3層で宝石を見つけました。これ綺麗でしょう。」

アル「綺麗な石だね。ピンクなんて珍しいねー。」

アルも楽しんでサリーの相手をしている。母もな混ざり会話も弾む。ときより、母がうっとりとした顔で剣を触っている事は気にしない事にした。


そして等々、呼び出しが来てしまった。王都の騎士が迎えに来てしまった。


騎士「アル様、陛下がお呼びです。早急に王都へお戻りください。」

アル「そうだよね。戻らないとね。」


アルは、ごねずに素直に従い。王都へと向かった。同行するのはトムとアスカであった。


アル「休暇も終わりだね」

トム「長い休暇だったね。もう二度と休暇取れなくなったりして。」

アスカ「トム、怖いこと言わないで、現実になりそうで怖いわ。」

アル「有りうるね。」



そして王都へ帰ってきた。


アルは早速、王城へと足を運んだ。


陛下「アルよ、長い休暇になったな。ダンジョンでスキルオーブとはな、凄い事になった。」

アル「陛下、これお土産です。」

アルは、何でもないようにスキルオーブ6つを渡す。

陛下「よいのか。」

陛下は喜んでスキルオーブを使った。そしてすぐに後悔した。(あっ子供たちに渡してやればよかった。)

アル「まだありますよ。剣2と槍2、弓2、王子と王女へお渡しください。」と6つのスキルオーブを渡した。


王都でもこの話題でもちきりとなっていた。


ギルバート王都子爵邸に戻ったアルは祖父と父に報告していた。

話しを聞いている祖父も父も信じられないような表情であった。特に母のこと伝えた時の父は、何処か遠い目をしていた。(多分、領地に帰るのが怖いのだろう)


アル「でこれがお土産です。」

祖父「ん、要らん。自分で取りに行く。」

父「同感です。」

アルはそうではないかと思っていた。ダンジョン内の方が強力になるその事実を前に、この二人は絶対にダンジョンに行くと思っていた。

アル「ですよね。そう思っていました。これは知り合いにでもあげてください。」

そしてこのアルの行動が王都で問題となる。何個ものスキルオーブをポンポンと人にあげてしまったのだ。スキルオーブは貴重で高価な物なのだ。気軽にあげていいようなものでは無かった。


アルは情報局の者達にローテーションを組みダンジョンへと向かわせた。身体強化と剣か槍か弓を取らせるようにした。みんな張り切って仕事を片付けていた。二つとったら戻るようにした。(みんな帰りが遅かった。)


数日後王城から呼び出しが来た


アルが登場すると、王子たちが待ち構えていた。


要は、みんな剣のスキルオーブが欲しいのだ、だが上げたのは二つであった。そして喧嘩になってしまったのだ。


陛下「アル、すまん。何とかしてくれ。」

アル「分かりました。」

アルは剣のスキルオーブを一つ渡す。


王太子 剣、 第2王子 剣、 第3王子 剣、第一王女、弓と槍 第2王女 弓と槍となった。


アルは思った丁度いいな。


このスキルオーブ献上で、後日、王国から準男爵位3つ下賜された。これは今後、ギルバート家で功績のあった者に与える権利であった。

王家としてはスキルオーブを13個も貰って何もなしと云う訳にはいかなかった。そこで爵位であった。名前だけの名誉、事実上何も減らない名誉を渡したのである。



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