454話 大森林内、熊対ゴリラ?
ここは大森林の奥深い場所、そこでは今相撲が行われていた。
相撲と言っても何でもありの殺し合いである。丸く囲まれた中で大きな熊人とゴリラ人が、相撲という競技で殺し合いをしている。
タダの殺し合いではなく、見守るのは両陣営の種族たちであった。
熊人「そこだーーーー、やれーーーー。」
ゴリラ「負けるなーーーー、勝ってくれーーー。」
ゴリラ2「いけーーーー。」
死闘を制したのは熊人であった。
審判「勝者、熊人}
熊人達「「「「「「うおおおおおおおおおおお」」」」」」」」
熊人とゴリラ人が何故、相撲などと言う競技で勝敗を決めているのか、それはカインが関係していた。
カインは、大森林に入りい奥深くまで探索を行っていた所に熊人とゴリラ人の争いに遭遇してしまった。
そこでカインが両者を叩きのめしてしまったのだ。両軍が激突する寸前にカイン達が正義の味方を気取って両軍の間に颯爽と登場したのだが、誰もカインの事等知る者がいなかった。そして両軍は大柄な種族という事もあり、人であるカインなど子供の様に思っていた。
激突する寸前という事もあり両者は、爆発寸前であった為に止めに入ったカインに怒りもあり両者はカイン達に襲い掛かっていった。
両軍合わせて500人ものゴリラと熊が襲ってきたのだ。
カインも俺が止めに入ってやったのにと怒りが込み挙がっていた。本当は大きなお世話なのだが、正義の味方を気取ったために肩透かしを食ってしまったカッコ悪さを隠すために、カインはその喧嘩買ったなどと言いながら、少し気を使い(殺さないよう)両者をボコボコにしていった。
カインが簡単にボコボコにした訳ではなく、熊人もゴリラ人もかなりタフな種族であり、持続力もあった。
カイン「おりゃーー、かかってこいやー。」
カインを倒すために熊人とゴリラ人が連携していく。敵である熊人とゴリラ人であるが今の敵はカインであることで連携していた。
この連携によってカインは動きを封じられてしまったが、そこはカインである。真正面突破という力技でねじ伏せていく。
体の小さなカインが大男たちを片手で投げていく様は、熊人もゴリラ人も信じられない事であった。
そしてやっと決着が着いたが、大地に転がっている熊人とゴリラ人達の回収作業が残っている。
カインに付き従って大森林に入った10人の部下たちは慣れたもので、熊とゴリラに次々とボーションを飲ませていく。
熊人「あれ?俺負けたよなー、腕を折られて投げられて、石に頭ぶつけて血だらけだよなー、でもいたくないぞ。」
ゴリラ人「い、生きてる。」
次々と起きる奇跡に両者たちは、今の状況が全く理解できずに戸惑っている。
カイン「熊人、ゴリラ人よ、良く聞けよー。俺はカイン・フォン・ギルバートこの大森林の覇者だ。俺の強さは分かっただろう。これからの争いは代表者の一騎打ちとする。」
強者こそ全ての大森林内で種族の猛者が束で掛かって勝つことが出来なかったカインに従う事に何の違和感も無かった。
そしてカインは、熊人とゴリラ人との争いを采配していく。
熊人とゴリラ人との争いは、一人の男(熊)と、女の結婚であった。この二人は、いい所のお坊ちゃんとお嬢ちゃんであった事が両種の揉める原因となっていた。
お坊ちゃんは、跡継ぎではないが、次男であり跡継ぎを支える事になっていた。お嬢ちゃんの方は一人娘であり嫁に出すことはありえないことであった。
そこで力で解決する事となった。猛者250人で殺し合い、生き残った方が勝ちと何ともシンプルで真面なでない方法であった。
カインは話しを黙って話を聞いていく。そして1対1だろうと結論を出す。
両者は微妙な表情をしている。それは1対1となれば完全に勝ち負けが決まってしまうのだ。武勇を大事にする両種族であるが、種族の代表が万一にも負ける事を両者は嫌がっているのであった。
カインには、最近ついた知恵があった。(何十年もかかった)
カインは、ニヤニヤしながら任せろと言っている。そして冒頭の相撲である。
勝者となった熊人が雄たけびを上げて喜んでいる。カインが近づき紙を渡す。
カイン「これを大声で読め。」ギロリ
熊人「俺が、勝者だーーーー。」
「「「「「「うおおおおおおおおおおお」」」」」」」」
熊人「き、決め事によって俺の要求を述べる。俺の要求は、えっ、えーーーーっ、ぼ、坊ちゃんを婿に出す。」
「「「「「「えっ」」」」」」」」
カインの知恵は、熊人の次男は、跡継ぎではないだから婿に言っても問題ないと思っている。一人娘で嫁げないのであれば婿に入るしか方法が無いのであった。男と女には事前に了解を取って在る事で問題はない。
勝負の行方だけが問題となっていたが、そこはカインの力技となっていた。勝った者に力を使い言う事を聞かせてしまっていた。
熊人が買ったら坊ちゃんを婿に出すと宣言させる。逆にゴリラが勝てば坊ちゃんを婿に貰うと宣言をさせる事にしていたのであった。
両者の親は勿論、種族たちも全く理解できなかった。
カイン「今勝者が宣言した通りだ。熊人(坊ちゃん)は婿に入り結婚しろ。」
戦士「カイン様、見事な力技です。感服しました。」
カイン「俺は森の賢者だからなー。へへへへ。」
騎士「誰が賢者ですか?あれは力でねじ伏せたのですよ。手紙を読むあの熊人はカイン様を見て震えていましたよ。」
カイン「そうだったか、俺には喜びで震えていいる様に見えたぞ。」
騎士「ハァー、もう良いです。それより熊人とゴリラ人の扱いは如何しますか。」
カイン「ん、いつも通りだな。」
カインは大森林に内の勢力を次々と傘下に収めている。今や大森林内で一番の勢力となっていた。
騎士1「後は丸投げですね。」
戦士2「小人の行商が可愛そうに思えてならないな。」
騎士1「小人の行商たちは、マゾの資質が有るんですよ。悲鳴を上げなながら目が¥マークになっている者やハートマークになっているんですから。」
戦士「あれは商売の事しか考えていない目だよな。」
カインは騎士も戦士も小人の行商を理解していないなと思っている。小人の行商はそんな純粋の者達ではないだろう。もっと強かで計算高い者達なのだ。カインは馬鹿ではないが頭も良くないが、直感だけは誰にも負けない。その直感が小人は危険と言っているのであった。




