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415話 死兵蜥蜴人

蜥蜴人とアル達の戦闘は、苛烈を極めていた。蜥蜴人の痛みも苦しみも感じていない戦いは、アル達をジリジリと追い詰めている。

絶対数が少ないアル達は蜥蜴人たちに囲まれ一人又一人と倒されている。

アルとカインを除けばかなり追い詰められている。


アル「走れ、動き回れーー、止まるなーーーー。」


アルの掛け声で多少正気に戻った戦士たちは、走り回り囲まれないように動き続けている。


アル「カイン兄ぃ、このままじゃじり貧です。何とかしてください。

カイン「アルー、お前何勝手なことを・・・・仕方ない。俺が少しの間引き受けるからその間に体勢を立て直せ。」


カインが、蜥蜴人たちを引き受けている間にアルは、騎士や戦士たちを一度引かせた。そして二人一組として再投入していく。

アル「いいか今のお前たちは、強者ではない。挑戦者となっている。死兵に対抗するには連携しかない。個人の力が足りなければ連携で倒せ。」


「「「「「「おーーーー」」」」」」」



アルが再編し再投入された者達は、見違えるように動きが良くなっていた。仕切りなおしたことで気持ちが落ち着き仲間の敵を討つという目的もあった。


蜥蜴人を一手に引き受けていたカインは、動き回りながら蜥蜴人を一人一人確実に殺していく。


カイン「おりゃーーーー、そこだーー、」

一人の蜥蜴人がカインの槍に突き刺さる。だが蜥蜴人は止まらない槍が刺さった体でさらにカインに迫っていく。そして倒れるていくが、カインの足にしがみ付きながら死んでいく。カインは蜥蜴人に刺した槍が抜けず。槍を捨てる事になってしまっていた。プラス足にしがみ付いたまま死んだ蜥蜴人を引きずりながら戦っている。

その為にかなりスピードが落ちてしまい苦しい戦いとなっていく。


カイン「ええええええい、鬱陶しい。クソー、外れろーーーっ。」←死体の蜥蜴人


必死に振りほどこうとしているカインであったが、蜥蜴人の執念だろうか中々足にしがみついている死体を剥がすことが出来ていない。


カインは、動き回る事が出来なくなったためにその場にとどまり戦う事にした。

群がる蜥蜴人たちを剣と拳だけで対応していく。さすがカインと言ったところだろう。動きの止まったカインに死兵の蜥蜴人でさえ怯える程の気迫が湧き出ている。


カイン「俺様に挑むのならば、二度死ぬ事になるぞ、おらぁ来いよ死兵ども。」


死兵に恐怖を与えるカインに蜥蜴人たちは怯んでしまった。それでももう一度死兵となる蜥蜴人もいる。


そしてアルが再編成した騎士と戦士たちが蜥蜴人に襲い掛かる。


蜥蜴人たちの一瞬のスキが形勢を逆転させた。


カインの気迫と再投入のタイミングが見事に合致したのだ。


蜥蜴人たちは騎士と戦士の連携により、急激に数を減らしていった。


アル「此処で決めるぞー、一気に倒せー。」

「「「「「「おーーーー」」」」」」」


そして均衡の崩れた蜥蜴人たちは倒されていく。カインの足にしがみ付いた蜥蜴人を振りほどき駆けずり回っている。


カイン「おりゃおりゃおりゃーーーーーー。」


3000もいた蜥蜴人はもう1000を斬っていた。それでも蜥蜴人たちは怯むことなく戦っている。

死兵と化した蜥蜴人は一人も逃げる者はいない。そして1000人を切ったところで100人程が一塊となり。カインとアルに各100人が突進していく。

残りの蜥蜴人は、各100人を助けるためにまわりを固めている。


アルに突進した100人だが、最初に突進した10人をアルが斬り捨てるが、死体となっても走りアルに激突して止まる。10人が斬り捨てられた事でアルの動き回るスペースが無くなってしまった。そこに追加の10人が同時に襲い掛かっていく。それもアルは冷静に斬り捨てる。

アルの剣は一振りで5人殺し返しの剣でもう5人を殺していた。アルの剣の長さからは考えられない事であったが、剣技と魔法によって可能としている。


だがそれも、蜥蜴人たちには想定内であった。死人蜥蜴人を盾に死人の蜥蜴人の体から槍が突き出てくる。

アルの一瞬の事で対応が遅れてしまう。


同時に突き出た槍5本がアルの体に突き刺さる。

何とか3本は、対応できたが2本がアルの体に突き刺さっている。致命傷ではないがかなり深くえぐられてしまった。


そんな攻撃が、3度繰り返されていた。アルの体に無数の傷がついている。100人いた蜥蜴人はもう40人程に減っているが、あと2回は同じ攻撃が可能だろう。

アル「やるな、こんなに傷を負ったのは久しぶりだ。お前らの戦いに敬意を払ってやる。俺の力を見せてやるからしっかり見てとけよ。死んだ蜥蜴人に自慢できるぞ。行くぞーーー。」


アルは全身からオーラが出ていた。そのオーラがアルを包み纏う。オーラは剣の形を作り出しアルがその剣を振り切れば鞭のように撓り伸びていく。蜥蜴人は、その一振りで4人が上半身と下半身に別れていた。

アルはその作業を10回繰り返すと周りの蜥蜴人たちは全て上半身と下半身が離れている死体となっていた。



一方カインも同じような事をしていた。アルほど繊細ではないカインは、魔力を拳に纏い離れている蜥蜴人を殴り殺していた。カインが拳を突きだすと魔力が飛んでいく。そして蜥蜴人の腹に当たるとそのまま貫通していく。蜥蜴人の腹に穴が空き、向こう側の景色が見えていた。




アルとカインが100人を倒すと蜥蜴人たちの勢いもそこまでとなった。残りの蜥蜴人たちも死兵となり戦っていたが、再編成された騎士と戦士に倒されていく。


そして最後の人が倒されると。


「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおお」」」」」」」


と大歓声が沸き起こっていた。


カイン「やっと勝てた感じだな。」

アル「死兵は怖いですね。これが白オークの人数だったら怖すぎますね。」

カイン「白オークもこの戦いを見ていただろうから同じことをする可能性はあるな。」

アル「その時は、ズルですがドラゴンを使いましょう。あの人数は対応できませんからね。」

カイン「それも仕方ないか、でも普通に戦いたいな。」

アル「いざというとき以外はドラゴンは使いませんよ。今回は騎士も戦士も死んだ者がいます。もっと早く対応できれば死ななかったはずです。」

カイン「アルよ。俺たちは戦うためにこの地に来たんだぞ。戦死をすることは皆が納得しているんだ戦って死ねるのは俺達にとって幸せな事なんだよ。」

アル「そうでした。戦って死ねるのは騎士や戦士に取って幸福なんですね。忘れてました。アハハハ」


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