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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
1章 2回目の始まり
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4話 父、帰る

レビン(父)たちが買い出しに出てから1週間がたっていた。

ギルバート領には大きな変化もなく。毎日同じことの繰り返しである。


アルは村を散策していた。

何かが引っ掛かっていた。トイレや台所などでアルは思う。違うもっと便利にするべきだ。

思うがどうやって良いのかが解からない。

何が不便なのかもわかっていない。ただ違うとしか分からないのである。


アルは、考える。台所で水が自動で出てくれば便利、それから火が簡単に着けばもの凄く便利だよなー。

それとトイレが臭わなければいいよなー。

色々と考えては捨て又別方向から考えていく。

村の中をうろうろと半日も歩き廻っていた。




アルは森近くの休憩小屋で一人でボーーーッとしていた。


(じいちゃんの言う通り、罠で仕留めたイノシシやシカを新干し肉(燻製)で高く売れれば鉄が買えるよな。鉄があれば鍬や鉈、斧が出来る。そうすれば開拓も進むよな。開拓が進めば米、麦、野菜と色々取れるようになるよな。うんいい事だ。

それに最近は肉が豊富に食べれるようになってきたし。)




アルー、アルー。


「ん。トムなに。」

「アルー、これどうしよう?」


それは、鷹の雛だった。


「トトトムその雛どうしたの?」

「森で見つけたんだ。親鳥は死んでた。」



「「「ピーピー、ピーピーピー」」」


「お腹空いているのかな?まずは餌だね。」

「もしかしてミミズとか小さい虫とか集めるの」

「正解。」ニヤリ

「うげっ、めんどくさいなー」

「トムが拾ってきたんだから面倒見ないとね。」

「アルーぅ、3羽いるし、アルとアスカと僕とで1羽ずつと思ったんだ。ほら鷹って狩りにも使えるって狩人のおじさんが言ってたもん。」


アルもその話は聞いたことがあった。鷹は獲物を見つけて鳴いて知らせてくれると聞いた事があったのだ。


「そうだね、それもいいかもね。でも今は3羽まとめて世話しないとね。」ニコリ

「アアアルー、みんなで世話しようね。」

「勿論だよ。」ニコリ


トムは思った。このニコリは絶対嘘だ。


それから、トムを中心にお世話が始まったお世話の内8割がトム2割がアル、アスカは全く興味がなかった。



そんな平和な日々が過ぎていき一月後、父レビンたちが帰って来た。




荷馬車を5台も引連れ帰ってきたのであった。



「父上、ただ今戻りました。」

「レビンこの数は何だ。どう考えてもこんなに買えんだろう。」

「ハハハッ、父上これには深ーーい訳がありまして・・・・」


レビンたちは、塩湖の町に向かい12人で2台荷馬車で移動していた。森を抜け街道に出てからも順調に旅を続けていた。

そして塩湖の町にあと半日という距離で事件はおこった。


高級な馬車が襲わていたのだ。馬車の周りには騎士8人が守っていたが相手は30人はいるかなりの劣勢であった。そこにレビンたちが助太刀に入っていったのだ。

レビンたちもすぐに助太刀に入ったわけではない。


「父上、馬車が襲われているようです。」

「クレイ(従士家)、様子を見てこい。」

「はっ。」


偵察に行ったクレイの報告は、貴族同士の争いであるとの報告であった。

双方に騎士がおり、争いながらも怒鳴り合っているとの事である。


「レビン様、馬車の中の方を人質にしようとしております。馬が殺され馬車の移動が出来ない様です。」


レビンは、どちらが悪者かの判断が出来ないでいた。それに貴族同士であれば、悪でも爵位の高い方が正義になる世界である。


「そのまま、素通りするか。」

「その方が宜しいかと思います。」


    「「「「「うんうん」」」」」


従士たちはうんうんと頷いている。

だがレビンの子である。長男クリストフと次男カインは不満顔をしている。

まだ若いこの二人は、正義感に溢れていた。


「父上、助けなくてよいのでしょうか。」

「クリフ、双方とも貴族のようだ。貴族同士の争いには首を突っ込むな。大やけどをするぞ。」

「「・・・・・」」



レビンの指示に従い街道を進んでいく。争いの場所に近づくと剣の音、怒鳴り合いの怒涛が聞こえてくる。



「貴様ら、許さんぞ。」

「へっ、聞こえんな。姫を渡せ。抵抗するなーー。」

「・・・・」

「・・・・」

「守れー、ぜったいに守り通せーー。」



レビン達の争いの場を通過するタイミングは最悪だった。8人で守っていた騎士が一人倒れ、又一人倒れ残り2人となり、その二人も倒されたタイミングであった。

そして馬車から出てきたのは、若い女性2人とまだ幼い女の子と赤ん坊であった。



レビンは子供好きだ、特に3女のサリーは可愛い。幼い子とサリーが重なってしまった。


レビンは突然、剣を抜き走り出した。

「「父上ーーーー。」」

「「「レビン様ーーー」」」


驚いたのは争っていた貴族達だけではない。従士たちとクリス、カインの方が驚きでかたまってしまった。


レビンは、怒りに満ちた表情で騎士と兵を切り倒していく。


突然の事で騎士たちは呆気にとられたが、相手が一人と分かるとレビンを囲みこもうと動き出す。


「ち父上に続けーーーー。」

クリスの掛け声とともに従士たちとクリスとカインが敵に突っ込んでいく。




レビンたちは強かった。

2倍以上の敵を数分で切り倒してしまった。



レビンは、敵を切り倒した後、少し冷静になっていた。

(拙い、やっちまった・・・・・・どうするか・・・・・)


「お助けいただきありがとうございます。何処かご家中の方でしょうか?」

「・・・・まぁ、田舎の方から来たんだ・・・・」


「父上、ごまかしは無理です。」

「・・・・・」

「うん、ゴホン、レビン・フォン・ギルバートだ。田舎貴族だ。ギルバート領をしっているか?」

「申し訳ございません。ギルバート領は存じ上げません。」

「まぁそうだろうな。このリーフ王国の中でも陸の孤島だしな。」


従士と子供達 「「「「・・・・・」」」」


ギルバート領は無名であった。リーフ王国内にあり陸の孤島、山に囲まれた盆地であるギルバート領は他領地との交流が殆どない状態である。リーフ王国の社交界にも参加していないギルバート達はリーフ王国で忘れられた存在であった。


























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