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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
1章 2回目の始まり
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38話 愚痴

アルはギルバートの町まで戻ってきていた。

町の雰囲気が、何か違っていた。落着きがないのだ。何か浮ついているような感じがしている。


アル「母上、町全体が浮ついているようですね。」

母「分かりますか。ダンジョン発見で町の者達、落ち着きが無くなっているのですよ。」

アル「やはり憧れと期待感ですかね。一発逆転、金もうけ、一攫千金と噂が出ているのでしょうね。」

母「・・・のようね。」

アル「みんな憧れるから仕方ないんでしょうかね。」


アルは大きなため息を一つ吐きだす。」はぁー。


気を取り直し、仕事にかかっていく。先ずは街道整備と食料の調達である。だがギルバート領はかなり閉鎖的な町だ。元小作人の集まりである事と急激な生活の変化で領主指導でなければまだみんな勝手に動く事をしない。出来ないのである。

外の領地から商人に食料の調達と他の必用品の調達を依頼していく。そして肝心な街道(この町からダンジョン村)までの整備である・整備に関してはギルバート領の人員で賄う。身体強化が出来る此処の住人は生きた重機である。


(この不思議な領地ギルバート領、魔力に満ちた領地、アルはダンジョンが出来た事も魔力が関係しているのかと思っている。魔物も魔力を持っているからだ、だが今まで全く魔物がいなかったことも気になる。

正解などでない事を解っているのだが考えをやめる事が出来ない。山、森、獣しかいない森であった。それがダンジョンが出来、魔物たちの住処となってしまった。

魔力もダンジョンに影響しているのかな。んーーーー、分からん。)


アルはコロコロと考えを変えて気分転換となった。


(あっ、かなり不便だな。今の位置だと王都方面からくる人達はぐるりと回らなければダンジョンの村へ行けないよな。ギルバート領の一本の(西側)街道から来ないといけないよな。この町に人を入れるはある程度は仕方ないけど出来れば入れたくないな。門前町なり作ってそこで処理しないとな。あっ門前町みたいなものはもうあるな。直轄地に作ったな。あの町も変わったんだろうな最近行てないなー。行きたいよな、いつも素通りだし、いろんな雰囲気を味わいたいし、ハァー暇が欲しいなー、俺まだ12歳なんだよなー、未成年だよ、あと3年で成人だけど、遊びたい盛りだろう普通は、何で事務処理なんてやっているんだよ。普通は成人している兄貴とか父とかが事務処理するんじゃないにかな。父は王都で旅の途中、兄はダンジョンで探索中、かなり嬉しそうにしてたよなー。何かイライラしてきたなー。レイモンドは今頃何やっているんだろうなーもしかしてサリーとデート中かな。青春しているよなー。俺なんて何にもしていないよなー。事務仕事して、商人と交渉して、道路計画作って、村の計画書作って、ハァー何やっているんだろうなー。)


アルの物凄い愚痴が出るわ出るわで、かなりアルは溜まっている。だが誰一人その事に気付いてやれる者はいなかった。


「はー、寝よ。」



翌朝アルは気分のスッキリ良い寝覚めとなった。頭の中でけでも愚痴を言った事でかなりすっきりしていた。


愚痴を吐きだしたことで、気分スッキリ快調なアルは、ダンジョン村予定地と街道を繋げる計画を立てる


               (この先も山)

     山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山

道    山山山山山        山山山山山山山山山山山山山山山

道 山山山山山山山   山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山

道 山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山

道 山山山山山|ーーーーーー|          〇    山山山山山山

道道道道道道道|(開発済) |               山山山山山山

道 山山山山山|ギルバート領|     北           山山山山        

道 山山山山山|ーーーーーー|西 (空白が領地) 東      山山山山   王都方面

道 山山山               南           山山山山    

道 山山山山山                       山山山山山山

道 山山山山山山山山山               山山山山山山山山山

道 山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山     山山山山山山 

道 山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山      山山山山

道道 山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山

 道 山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山

 道道         (この下も山)

         (〇がダンジョン発見位置)

         ↓          ↓           

         ↓          ↓

      山山山山山山山山       山山山山山道道道道道道道道   

      〇    山山山山山山 →→ 〇道道道道山山山山山山山

           山山山山山山         山山山山山山山


アルは地図を眺める。ダンジョン村から山間の通るルートを探す。アルは早速、トム達を動員して大がかりな調査を行なった。トムの鷹が大活躍したことは言うまでもない。

トムのたー、にー、さーと名前は微妙だが、優秀な鷹だ。


トム「アル、山の高低差が大体わかったよ。」

アル「流石トムだね。仕事が早いねー。」

トム「褒めても何も出ないよ。」

アル「まぁまぁ、それでどうなの。

トム「あ、う、ん、えーっと、調査地域の山は高い所で1000Mで山間の場合は殆んどここと同じだね。ただ山間をルートとするとかなり曲がりくねった道にしなければならないね。


   道道        

道道道  道道道道   道道道  →→→→  道道道トト道道道道トトト道道道

        道道 道

          道 

   (道は街道  トはトンネル)


アル「トンネル掘るのか。」

トム「そう、20Mから50Mを登った所に掘りやすい場所があるんだ。そこなら1500Mと2600Mの2本トンネルを掘ればほぼ直線で街道を繋げられる。」

アル「トムは天才だね。こんなこと普通考えないよ。」

トム「デヘヘ、でもこの考えは、アルやアスカの意見とか色々な人を合わせてみると、トンネルって出て答えがくるんだよ。」

アル「いや普通、出てこないから。」

トム「魔法で掘るからそんなに時間はかからないよ。先ず幅10Mと高さ4M天井はアーチ形にする。トンネルは魔法隊が水を含ませ泥地にて柔らかくして掻きだす。あっ、もちろん地盤強化対策はするよ。

掻き出した後はコンクリートで固めていく。」

アル「トムは天才だね。でトム人員はどのくらい必要。」

トム「一か所150人で300人、魔法使い60人、身体強化は必至つ条件だね。」

アル「了解、でももう一つだけ解決しないと。」

トム「出口だね。」

アル「正解、出口の領主を調べてくれる。出てからの街道の位置も。」

トム「了解。」








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