表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
379/437

379話 新たな国つくり

アルとリ・ハーンの話し合いは、数時間にも及んでいた。リの影武者は黙って隣で聞いているが、カインは寝ている。全く興味が無い事もあり空腹を我慢するために寝る事にしているようだ。


そんな二人を全く気にしないで話し合いは進んでいく。



アル「外からみれば理想の国なのだろうな。」

リ「フッ、そう見えるようにしているだけだ。」

アル「酷い国だ。」

リ「同感だな。」

アル「では城へと行こうか。」



アルとリは両軍を率いて都内の城へと向かった。都の民は敵である北の貴族と侵略者であるギルバート軍が仲良く進軍している事に驚き、時代が変わる事を意識した。


そんな微妙な表情の都の民に両軍は民に対して炊き出しなどを行ない色々な懐柔策を行っていく。


城の周りを両軍が固め各100人が城内にはいっていく。城内はアルが掌握している事でかなり落ち着いているが、国を動かすために役人などは自由にさせている事で油断はできない。


北の貴族を一目見ようと役人などが集っているが、皆不思議そうな表情をしていた。今まで見ていた北の大貴族と全く印象が違っていたからだ。どこまでも馬鹿であった今迄の北の大貴族が、ビシッとしているのだ。それに顔つきも凛々しくなっているようであった。まぁ違う人間なのだから当たり前であるが役人たちは、気づいていないのだ。はっきり言って今迄は真面に顔を見る事も出来ない状態であった。大春華国は、絶対的な身分制度の為に下の者は、顔を上げる事も許されなかったという。



そんな中アルとリは、奥へと進んでいく。さすがに奥の中に入る事は無かったが、その手前の豪華な部屋で現皇帝と3人で会談をする事となった。


アルが留守にした数日間で皇帝は変わっていた。奥の花園から表に出て色々と調べ物をしたようで驚くほどの知識を身に着けていた。


アル「凄いな、この数日でそこまで学んだのか。」

皇帝「余は知りたかったのだ。」

リ「皇帝とは生きる屍なのだ。高官共のいいように操られて生きていくしかなかったのだよ。」

アル「今まで新たな国が建国されているが、何故皇帝の血筋だけは変わらなかったのだ。高官や貴族どもは排除できたであろう。」

リ「其処は、この国独自のシステムだろう。この地の最高権力者は皇帝なのだ。これは変わらない、いや変えれないのだろう。だが統治は違う。皇帝は統治しないのだから時の権力者は皇帝の権威を使い国を纏めていったのだ。その為にどうしても皇帝の権威という力が必要になっていたのだ。」

アル「ありえる話だな。ではその権威を使って新たな国としようではないか。」


アル達3人の話し合いの結果、現皇帝を頂点としてリ・ハーンを執政として新大春華国として新たに再出発となる。


皇帝「余もこれからはなるべく表に出るようにしたい。政治には口を出さないが、民がこれ以上苦しまないようにしたい。」

アル「そうだな国はおかしいやつらばかりだからその意識を変えていかなければ成らないな。」

リ「アハハハ、おかしいか、それは仕方のない事だな。8000年も続いているのだ、そう変われんよ。」

アル「8000年続いている割には文化的に大分遅れている。もう少し民が良い暮らしが出来るようにしないとな。」

皇帝「それはアル達に任せる。外の国との交易で民が潤うようにしてくれ。今までは高官や貴族が独占していたのだろう。民に文字も教えず飼い殺しとしていていたのだ。」

アル「そうだな、この国は急激には変われないだろう。少しづつ変えていくしかないんだろうな。」

リ「そこで特区と言う事か」

アル「そうだまずはモデルケースを造らなければ大春華の民もどうすればよいのかも分からないだろう。」

リ「特区はアルが治めるのだな。」

アル「大春華国の西、東ローマン帝国側を特区とする。後は北のリ・ハーンの支配する領地でも行う。そこでは俺は一切表には出ない。あの影武者が北で改革を行なう。」

リ「フフフフ、影がな、名をやらねばなるまい。」

アル「みんな人なんだ名前ぐらい全員に付けろよ。」

皇帝「そうだ。大春華は名のない者も多い。皆名を付ける事から始めなければな。」

アル「国としてはまだ赤ん坊だな。いやもっとひどいな。生まれる前だな。」


3人の話し合いは大春華国周辺国についても話し合われていた。一番の問題は騎馬民族の扱いであった。この騎馬民族は多数の部族に別れ敵味方に分かれている。余りにも多くの部族に別れている為に誰も把握できていない。東ローマン帝国とたたかっている部族や大春華国と味方の部族、敵の部族と色々である。出来ればこの騎馬民族も一つに纏めたいのだ。


アルが一つに纏める考えを述べるがリが無理だと一言で終わってしまう。


アル「騎馬民族は、纏まらないのか。」

リ「無理だ。あれは大春華も理解できない程偏った考えだ。」

アル「偏った考え?大春華もだいぶ偏っているがそれ以上か。」

リ「まず、騎馬民族で一番優先する事は馬だ。その次が族長となっている。」

アル「まぁ騎馬民族なのだ、馬を優先する事は考えられるだろう。」

リ「・・・・・お前も普通じゃないな。普通は人が一番だろう。」

アル「色々な人が居るから世界は成り立っているんだ。人より馬を愛する者がいてもおかしくはないだろう。」

皇帝「面白いな。人は育った環境で物事の考えが変わるのか、実に面白い。」


3人は騎馬民族に対して提案という話し合いをもつことになった。各部族に使者を出し代表者を作ってもらうよう要請する事にした。上手く行かないだろうと言われたがやるだけやるとアルが主張したのだ。





大春華国として新たなスタートを切る事になった。先ずアルが統治する西の特区にジュを総督として指名した。ジュは西である程度の政策を行なっている事ですんなりと受け入れられていく。民に対しても仕事の斡旋を行った事で民に金が入る事で経済を活性化していく狙いだ。先ずは食べる事の出来る国へ変えなければ何も進む事が出来ない。大春華国は一部の高官と貴族が支配していた国であるために、物凄く偏った国となっていたのだ。多くに国民は真面に食べる事も出来ていない状態であり、且つ文字も読む事も出来なのだ。これでは本当に国のトップにいい様に操られてしまうだろう。だが文字を学ばせる前に食べる事の出来る国へと変え、文字はその後の仕事である。


未開の大国の改革はまだ始まったばかりだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ