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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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378話 声

4人は天幕の中で睨み合っているが、リ・ハーンが口火を切って話し出す。


リ・ハーン「フッ、そんなに睨んでも殺す事はできないぞ。一国の王が約束一つ守れないでは拙いだろう。」

アル「アルフォード・フォン・ギルバートだ。」

カイン「カイン・フォン・ギルバート」

リ「改めて、リ・ハーンだ。そして余の隣にいる者が影武者だ。名はない。」

影「・・・・」お辞儀をする。


アル「名もないのか。」

リ「そう言う国なんだ。」

アル「・・・あの自爆攻撃といい。酷い国だ。」

リ「よく分かっているじゃないか。大春華国を新たな国としても根本は変わる事はない。」


アルたちは、大春華について話し合いを開始していた。

アルとしては、大春華国を解体して新たな国を建国しようとしている。だがリ・ハーンは、新たな国を建国するよりも改革を促進させていく方が現実的だと主張している。実際にどちらでも苦労は同じだが、リ・ハーンが血縁者である事でこのままの方が力を発揮できるのだ。


アル「貴様が新皇帝となるのか。」

リ「いいや、今の皇帝で行こうと思う。余は共同統治者として表を支配する。」

アル「一応国の改革案はあるのだろうな。」


リ・ハーンの改革案とは、大春華国の伝統である賄賂文化の撤廃から始まり高官の力を削ぐことに力を入れるものであった。


アル「出来るのか、かなり難しいな。」

リ「一人ではできない。聞くところによると現皇帝も馬鹿な振りをしていたそうじゃないか。」

アル「よく知っているな、スパイでも潜り込ませているのか。」

リ「そんなところだ。」

アル「何度か話したが、かなり頭は回るようだ。教育もされていない筈だがきちんと物事を知っているし、自分を守るすべもきちんと考えて行動しているな。」

リ「やはりな・・・・・」

アル「何か心当たりがあるのか。」

リ「信じられないだろうが、大春華が始まりの国と言われている事は知っているだろう。今の皇帝で444代目だ。何度も名は変わっているが皇帝の血筋だけは変わっていない。まぁ何度が危機はあったようだが、間違いなく皇帝の血筋だ。」

アル「何か根拠があるのか?」

リ「卿が今いっったではないか、教育もされていないのに物事が解っていると。現皇帝と余は多分同じだろう。声が聞こえるのだ。幼い頃から声を聴きながら育ったのだ。自分を守る為にな。」

アル「よく解らん。」

リ「フッ、そうだろうな。自分しか分からない事なのだ。その声が聞こえる者が皇帝になっているのだ。歴代の皇帝の全てが聞こえていたのだろう。皇帝になる為に道筋を声が教えてくれる。声は誰にも聞く事が出来ないのだ。信じられなくても仕方がない。」

アル「いや、信じよう。そうでなければ説明が付かない事もある。城内の歴代皇帝の残された遺品の中でその声という者の事が間接的に書かれている。冗談のような表現が多いが、家臣たちに知られたくなかったのだろうと思う。今の皇帝の話で教育もまともに受けれない割には皆聡明で生き残る事を優先している。高官などの言いなりになっているようで、きちんと利用している。」


リ「分かっているじゃないか、声は余の疑問に思っている事を答えてくれる。今も声が聞こえている。」

アル「ほー、俺が質問してもいいか。」

リ「許そう。」

アル「・・・・新たな国を創る事は、今の国より良くなると思うか。」

リ「・・・・・・・・・・・・・・・・・ホーーッ、フフフフ。説明しよう。声は新たな国、改革しても皆同じだといっている。皇帝の血筋を残すならばな。」

アル「皇帝の血筋を残すならばか、残さなければどうなる?」

リ「・・・・・・・・・・・・・・・・・残さなければ国が変わるだけ。声もなくなる。そして先が無くなるようだな。始まりの国と言われている大春華国は、声の言葉でいうならば、理想国家の建国だな。今まで名は変わっているいるが大春華のように国が建国されなくなっていった。その中で何度か理想に近い国も出来た事がある。その中でも成功したのは、太陽国だ。一言で言うならば君臨すれど統治せずだ。

時の皇帝は、一つの国を自らが支配する事を嫌った。その時に声の助言から国の中で優秀な者が国を運営する事を提案した。そして優秀な者達は、国家の為に必死に働きかなり成果を出していった。

太陽国は大陸一番の裕福な国となり大いに繁栄していった。だがその優秀な者が死ぬと衰退してしまった。」

アル「次の者達がいなかったか、排除されたかだな。」

リ「出来の悪い、高位の者達に排除されたようだな。」

アル「いつの時代も同じだ。低能な高位の者が多すぎる。」

リ「気が合うな、余も同じ考えだ。」

アル「どうだ共同統治をしないか、声が聞こえる者とそうでない者と共同統治にするのだ。君臨すれど統治せずは声の聞こえる皇帝がなり、声の聞こえない統治者は、民の声を聴きながら国を運営していく。」

リ「かなり難しいだろう。大春華国では無理だ。」

アル「そうだろうな、民の声を聴くという事が無理だろうな。」

リ「いやそれも難しいが、民の考えが真面ではないだろう。」

アル「そうだったな自爆をするようなもの達の集まりだったな。」

リ「それもあるが、民たちも賄賂政治が浸透しいるのだ、教育のやり直しをしなければまともな国とはならないだろう。今の民が全て死ななければ変わらない、そして新たなに教育をして浸透させなければ絶対に変わる事はできないだろう。はっきり言って一人の人では無理だ。たかが50年の寿命では無理だ。

アル「・・・・・いいや可能だ。人は150年以上生きる事が出来る。」

リ「・・・・・まさか。ハイヒューマンか。」

アル「ハイヒューマンを知っているとは凄いな。それも声が教えてくれたのか。」

リ「そうだ。そしてお前たちがハイヒューマンだと教えてくれた。」

アル「そうだハイヒューマンと言われる新人類だ。」

リ「・・・・・・・・・・・・・協力しよう。共同統治案を受け入れる。」

アル「それも声の考えか。」

リ「いいや、声は説明をしてくれるが、考えを述べる事はない。結論は余が出している。」

アル「そうか。」


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