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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
1章 2回目の始まり
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35話 面接

マインズ領


アルは今日も政務を行なう。

自分の領地ではないマインズ領の政務だ。では自分の領地の政務はどうしているのか、勿論、きちんと行っている。それとカイン領の政務全般まで行っている為に非常に忙しい。アルの執務室は書類で溢れ、人が引切り無しに訪れ、去っていく。


アル「うがぁぁぁぁ。レイモンド、クリス兄、カイン兄をよべー、仕事を振り分けるー。」

執事「おりません。」

アル「居ないわけないでしょう。」

執事「いいえおりません。レイモンド様は、サリー様と新たに村巡り、クリス様はこのマインズ領が落ち着いたことでギルバート様に呼び戻されました。ギルバート領もかなり大変な様です。カイン様は町に警備に出ております。」

アル「じゃ、じゃぁ、政務をやるのは俺だけ?」

執事「左様にございます。」カインズはドサリと書類をアルの前に置く。。

アル「何だこりゃー、」

執事「今日までの決済待ちの書類です。」

アル「緊急事態です。内政職(役人)を緊急募集します。」

執事「・・・・・・」

アル「取りあえずは、商人から人員の派遣を依頼してください。商人ならば読書き出来るでしょう。」

執事「マインズ領内の商人たちに依頼いたします。」

アル「緊急にお願いします。あと町と村へ告知もお願いします。役人募集です。」


町と村にマインズ領主から告知があった。役人募集、アットホームな職場です。みんなで楽しく仕事しています。という募集内容であった。


アル村で、それを見たレイモンド

レイ「・・・・・・・・」

サリー「へー、緊急募集、アットホーム・・・」

レイ「サリー、館の戻ろうか、アル兄、忙しそうだし。」

サリー「心配ないです。まだ余裕があります。アットホーム、楽しい職場なんて冗談を書けるぐらいですから問題ないです。」

レイ「・・・・・」



アルはサリーが思う程余裕は全くなかった。サリーのアルの評価はかなり高めなようだ。



三日後


館に22人の子供、老人、子連れの女が来ていた。


アル「カインズさん、あれは何でしょうか?」

執事「役人募集の面接に来た者達です。」

アル「・・・・面接を始めましょう。」


1人目


子供1「よ、宜しくお願いします頑張って働きます。」

アル「読書きは出来るかい。」

子供1「出来ません。気合いで乗り切ります。仕事やります。」

アル「・・・勉強しながら、やってみようか。」


2人目


老人「私は、ジンベーと申します。読書きでは出来ます。」

アル「ご老人、いいえジンベーさんお年は。」

老人「はい、今年で98歳になります。三桁まであと2年です。」

アル「・・・・・読書きが出来るならお願いします。」


3人目


子供2「俺は、シンと言います。読書きはあまり出来ません。神父さんに簡単な読書きは習いました。

アル「これ読んでみて。」

子供2「はい。23日、晴れ、気温高め、領内苦情32件、・・・麦、米、酒、塩、野菜。」

アル「シン君、採用します。給料等は執事さんに確認してください。」


4人目


子連れ「私はメイと申します。この子はリンです。読むのは何とか出来ますが書くのは難しいです。」

赤子「うにゃー。」

アル「読めればいいですよ。書く事は練習していきましょう。採用します。」

子連れ「今日からでも問題ないです。いいえ今日から働きたいです。住み込みで働かせてください。実は泊まるところがありません。お金もありません。お願いします。」

アル「分かりました。執事さんの指示に従ってください。指示があるまでは食堂で食事をしていてください。無料ですから。」


アルは急いで、食堂に指示を出す。面接後の者達に食事を出すようにした。



執事「・・・・・優しいですな。」

アル「・・・・・赤子が可哀想だろう。」

執事「ですな。」


子供3「私は、レイジーと言います。読書きは教会で習いました。まだ少ししか出来ません。」

アル「ん、教会の子供値は読書きを習っているかい。」

子供3「はい神父様が読書きをみんなに教えています。読書きが出来れば働く場所は多くなるからって言ってました。」

アル「教会の子供は今日何人来ているの。」

子供「みんな来ています。16人です。」

アル「採用します。食堂で待っていてください。」



アル「カインズさん、教会って?」

執事「町にある教会でしょう。大伸オーディンの教会ではなく、小さなメシア教会です。そこの神父は人格者です。メシア教会は、民に寄り添い。孤児院などの活動を行っております。」

アル「へー、凄いですね。いい事を聞きました。」



6人・・・7人目・・・8人目・・・・と24人目



24人、全員面接し、全て採用してしまった。読書き出来るもの、出来ない者もいるが、仕事終了後読書き教室を開き勉強させることになった。

24人は食うや食わずの生活であった事、そしてマインズ領(館)には仕事が山ほどあったこと事が採用の決め手であった。


読書きの出来ない子供たちは、雑用係、読書きの出来る子供たちは、役人たちの助手とした。アルの助手も2人確保した。

老人は、読み書きを教える教師となった。

子連れは、取りあえず子守となって他の小さい子も面倒を見る事となった。これが館の者達に受けた。自宅に子供を残し仕事をしている者達が多くいたが、面倒を見る者がいない放置となっていたのである。

それがこの館で面倒を仕事終了まで見てもらえることで非常に喜ばれた。


アル「これって町でも活用できるよね。」

執事「できます。町の老人などに面倒をみさせては如何でしょうか。」

アル「そうだねご老人たちなら親たち子供達も安心だよね。」


アルの指示で町でも保育園のが開始される。




徐々にアルの政務も段々と落ちついてきたようだ。




アル「もうマインズ領は問題ないよね。俺も自分の領地に戻らないとね。」

執事「アル様、問題あります。今アル様に抜けらるとマインズ領は政務が麻痺してしまいます。もう少しだけマインズ領を支えてください。」執事のカインズは深々と頭を下げる。」

こうなってはアルもむげには出来ずもう少し手伝うことなった。


カインズの勝利であった。

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