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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
1章 2回目の始まり
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30話 マーシャル領の混乱

マーシャル領が混乱している。その影響はファースト領に影響を与えている。カイン領とも接してはいるが、ファースト領の方が街道があり交通の便が良い事でマーシャル領の民が難民となりファースト領に集まってきている。

領主、クレイ・ファーストは頭を抱えていた。何故、うちなのだ何故、ファースト領に押し寄せるんだ。

と難民たちを呪っていた。呪ったところで何も解決しない事は分かっているが呪わずには入れなかった。


クレイ「ギルバート家に援助要請を出せ。今ある食料で炊き出しをせよ。」


クレイもやる事はきちんとやっている。愚痴が多くなるぐらいは仕方がない。


ギルバート領に援助要請が届くとマリー、ケリーの二人が物資をもってファースト領行くこととなった。

護衛としてギルバート兵200が同行する。今のギルバート領で外に出せる最大戦力となっている。


マリー「父上、こんな兵は要りませんよ。」

父「いいや、何かあってからでは困る、今出せる最大戦力で行ってもらう。」

クリス「・・・・・・」

母「まぁ、でも必要でしょう。」

マリー「母様、サリーの事お願いしますね。」

母「任せなさい。出発当日はおかあさまと私でしっかと見張っています。」

クリス「・・・・・・」

ケリー「サリーはそんなに甘くないですわ。」

クリス「・・・・・」

父「大丈夫だろう、サリーももうきちんとした淑女になっている。子供の様に我儘は通らないときちんと認識している。」

マリー「父上、では何故、この場にサリーがいないのでしょうか?、それに援助の事を黙っているようですが?」

父「・・・・・・・」


祖母、母、マリー、ケリーは大きなため息をつく。我が家の男はダメだ。誰もサリーを怒る事が出来ない。



そんなこんなで援助隊はギルバート領を出発した。サリーの居場所は不明であった





その頃、アルとカインは二人でファースト領にいた。マーシャル領を警戒して兵をファースト領に入れている。


アル領とカイン領の兵力200、ファースト領の兵力300、計500の兵力となっている。


カイン「なぁアル、敵は来るかな。」

アル「来ませんよ。これないでしょう。領地が混乱してるんです。領外に兵を出す事なんてしませんよ。」

カイン「そうだよな。難民だけは大勢来そうだな。」

アル「・・・・・・」


マーシャル領の人口内訳は、農民500 小作人3000 商工人200人、騎士兵士400人その他200人となっている。

対立構図として農家・小作人・商工人3700対騎士兵士、その他600となる。

騎士達は武器があり、戦闘経験もある。騎士達が有利な事に間違いはない。


ファースト領に逃げ込んだ者達は現在300となっている。


マー「どうする。」

執事「どうにもなりません。」

マー「何ととかしなければマーシャル領は終わりだ。」

執事「和解しかありません。ご当主が誠心誠意謝罪するしかありません。」

マー「・・・・・ほかに方法は無いのか。」

執事「ございません。それと古作人を殺した者達を罪に問い、誠意を見せなければなりません。」

マー「そうなると今度は騎士と兵から突き上げを食うぞ。」

執事「どちらも立てることは出来ません。どちかを取るしかないのです。農民を取らなければ領地は死にます。」

マー「・・・・・・・」


農民の虐殺、商人への強奪とマーシャル領は無法地帯となっていた。多くの農民と小作人は逃げ出す。


農家「くそー、真面目に働いていたのに、何で殺されなきゃいけないんだ。」

農家2「農作業していた奴らは殴り殺されたようだ。10人で囲んで笑いながら殺されたようだ。女子供も犯され弄ばれた。あいつら笑いながら殺しているんだ。」

農家3「もう無理だ。土地があっても命の方が大事だ。」



小作人「逃げるか。」

小作人2「逃げれるのか犯罪者にならないのか。」

小作人「大丈夫だ。ギルバート領は難民はみんな保護してくれる。」

小作人3「小作人でも大丈夫なのか。」

小作人「商人が教えてくれた。ギルバート領なら問題ないと言っていた。」

小作人2「みんなで逃げよう。」

小作人3「そうだな家族が殺されたら、俺もあいつみたいになる。」


小作人たち「「「「・・・・・・・」」」」


穏健派の騎士達


騎士「この状況は拙くないか。」

騎士2「かなり拙いな。この領地は潰れるぞ。」

騎士「農民と揉めて、はい終わりなんてならないだろう。兵と農民で揉め続けるな。」

騎士2「どうする。」

騎士「領主の考え一つだな。農民を大事にするなら協力する。万一騎士と兵士を優遇したらどの道終わりだから領がいに脱出する。

兵士1「騎士様、私たちもお供致します。家族と一緒にお連れ下さい。」

兵士2「私もお供も致します。」

        「「「「「「私たちもお供いたします。」」」」」」


過激派の騎士、兵士


騎士「ギャハハハハハ、殺せー、奪えー、」

騎士2「あの商店、たんまり貯めていたぞー。これで打ちは大儲けだギャハハハハ、」

騎士3「おいおい、あんまり無茶すんなよ。領主に小言を言われるぞ。」

騎士「心配するな。兵士たちの怒りがと・・・・いえばそれで済む。」

騎士3「まったくその通りだぜー。」

兵士「騎士様、小作人の女は俺らの自由でいいんですか。」

騎士2「おう、いいぞ、俺達は人しか相手にしないからな。ガハハハハハハ。」

騎士「そうだぞ俺達は人しか相手にしない。今日はどこの農民の女を頂こうか。へへへへ。」


襲われた者達は、それはもう必死で抵抗する、命がかかっているのだ。死に物狂いで抵抗する。

騎士・兵士たちは反撃されていくが最終的には農民たちは殺されていく。だが騎士達も無傷ではない。抵抗されて一人二人と怪我して治療を満足に受けれず死んで往く。全体の人数が少ない騎士と兵士は段々と行動範囲が狭まっていく。


騎士兵士400いた者達は、逃げ出した者達、殺された者達が200人以上にもなっている。

今後も逃げ出す者も多く出てくる。


騎士達は追い詰められていた。最初の威勢はもうなく。身の安全を図るだけで手一杯となっていた。


騎士「くそー、なぜだー。」

騎士2「家族を連れて領主様に助けてもらうぞ。」

騎士3「おーー、それがいい。今まで領主様に忠誠を誓ってきたんだ。これからも忠誠を誓おう。なぁーみんな。」

騎士達「「「「「おおーーーーー」」」」」




領主館に騎士と兵達は逃げ込み、領主に助けを求めていた。







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