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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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268話  大事になっていく

バッフル領の開発は順調に進んでいる。ギルバート家の資金によって領民を雇い入れ生活の基盤を作る事が出来た事で領民たちの表情も明るい。そんな活気のあるバッフル領であるが、隣地の領地はかなり悲惨な状態となっている。バッフル領の開発が進むにつれて余計に目立ってしまう。隣地からの出稼ぎ領民たちもバッフル領への移住を希望する者が多くいる。


そんな対照的な領地で今一つの商談?が成立しようとしていた。

バッフル領の隣の領地であるリバーズ領とギルバート家の商談である。

アルはリバーズ領に対して領地の租借交渉を行なったのだが、リバーズ領主は戦争で家族を失い今は夫人が一人で切り盛りを行なっていた。跡継ぎも戦死したことで先が無い状態であった。

疲弊している領地に疲弊している領民、金も人もいないこのリバーズ領で夫人はどうにも出来ない事を嘆いていた。

そこにギルバート家が租借の話を持って来たのである。話を聞けばかなりの好条件であり、隣のバッフル領と繋げる事でさらに発展する構想まで説明をされていた。

夫人も素晴らしい考えだと称賛するが、租借の決定までは行かなかった。

領地の発展も重要な事であるが夫人はこのリバーズ領が自分で最後となる事が気がかなのだ。


その事に気付いたアルたちは、リバーズ男爵家の家系図を手に入れ色々と画策していく。

リバーズ男爵家は、夫人が男爵家の娘であり戦死した夫は婿であった。

リバーズ男爵家の家系を見ていくと夫人には姉妹がいる事が分かる。3姉妹の中で妹二人は生きているが、その子供たちはみな女であった。この家は女系家族のようだ。

妹たちの夫も戦死しているようで、これ以上子供が生まれる事は期待できなかった。その女の子供は5人いる。

二人は妹たちの領地を継ぐことになるだろうが、残りの3人はリバーズ男爵家に養子にする事が出来る事が分かると、リバーズ男爵夫人に交渉していく、資金援助を妹たちの領地も行う事で養子縁組をスムーズに進める事が出来た。

養子となった子は、セリーヌ18歳であった。このセリーヌはリバーズ男爵家の養子の話が出ると自らが養子になると手お挙げていた。

セリーヌは次女であり姉はもう結婚予定である為に、今後の事を考えていたこの敗戦で王国事態が疲弊している。どこの領地も男手が無く金もない状態であった。そこに資金援助と諸々の援助をしてくれるという話が舞い込んできたのだ。飛びつかない理由は無かった。そして話を聞いていくとギルバート家の援助である事が分かると話は一気に進んでいく。

セリーヌは叔母である夫人の事も良く知っている。仲良く二人でお茶を飲んだ事もある程だ。

男爵家にセリーヌが養子と入っても婿を取らなければならない、そこでアルたちはダイクを婿として送り込む事にした。ダイクは、平民であるが、優秀であり内政官として要塞の仕事を熟している。

年も23歳でありセリーヌと釣り合う、男爵夫人にこの話を持っていくと大変喜ばれてしまった。コルテア王国は今男がかなり少なくなっている。その為に貴族の男は貴重であり取り合いとなっているのだ。優秀でなくとも取り合いが発生している事で生き残った男たちはかなり傲慢になっているという。

そんな男を婿にする事が不満であった夫人は喜んでいる。

ならばと調子に乗ったアルたちは、夫人に国を変えないかと持ち掛ける。領地はそのままでローマン帝国に乗り換えないかと説得していく。今のコルテア王国では肩身の狭い思いもする事と属国よりもローマン帝国の貴族となり、隣のバッフル領と共同で開発していく方が生活も安定していくと説得していく。そしてセリーヌの姉妹も面倒みると説明する。


男爵夫人はコルテア王国に見切りをつけていた。無理な戦争で夫を亡くし息子迄亡くしている敵国であったローマン帝国よりコルテア王国を憎んでしまっていたのだ。

コルテア王国貴族達はローマン帝国に勝てない事は誰もが分かっていた。ローマン帝国は侵略時は属国となるか抵抗するかを必ず問うのだ。当時のコルテア王国は属国となりローマン帝国の庇護の元豊かに暮らそうという雰囲気であった。ローマン帝国の属国となっても国として何ら変わる事は無い。変わらぬどころか豊かな暮らしとなるだろう。

それが、王家の判断で戦争となってしまった。コルテア王国とハマ王国は親戚関係であった。それとヒドレイ王国の3か国の王家が手を組みローマン帝国に敵対てしまったのだ。

3か国の軍事力はローマン帝国東方面軍に匹敵していた。3カ国はその事実で自身を持っていたのだが、国力の違いを見余っていた。ローマン帝国の国土は大陸の約半分である。3カ国の国土は大陸の1,2%でしかないのだ。長期の戦争となればどちらが有利なのかは子供でも分かるだろう。




そして男爵夫人の判断が一つの大きな流れを作り出した。

男爵夫人は、ローマン帝国に編入する事を承諾した。この事実はローマン帝国から属国であるコルテア王国に伝えられる。ギルバート家からの要請と合ってローマン帝国は此処でも忖度をしている。東地方を預かる軍団長はギルバート家をハッキリ言って恐れていた。下手に怒らせるようなことはしたくないと忖度をしまくっている。


そんな都合よく動いてくれる軍団長がいるために話がよりスムーズに進んでいく。

男爵夫人は、この事実をコルテア王国の夫人たちに別れの挨拶を兼ねたお茶会で語っていた。

ローマン帝国貴族となる事と資金援助をしてもらい。ゴーレム迄派遣してもらっていると説明していた。

残るコルテア王国貴族達は羨ましく思っていた。


そこで男爵夫人は、希望するのならば口利きをすと告げたのだ。


貴族たちの眼がキラリと光った事を男爵夫人は見逃していた。



そしてその男爵夫人の言葉がコルテア王国中に広がっていた。コルテア王国貴族達は秘かに話を進めていった。王家ににバレないように秘かに話し合われていた。


話しを繋ぐ男爵夫人だけがあたふたしていた。軽い気持ちで話した事が我が国中を巻き込む大事となってしまっていたのだ。普通の男爵夫人が、王国を巻き込む程の事に対応できる物ではない。男爵夫人は全てを婿であるダイクに丸投げしてしまった。


丸投げしてみるとなんだか落ち着きを取り戻し、ローマン帝国男爵夫人に寄ってくるコルテア王国貴族達の対応も難なく対処できていく事が出来ていた。



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