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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
1章 2回目の始まり
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25話 アル領、内政開始

ギルバートの新町にある真新しい館で新領主の就任式が行われた。

新領主 ファースト家、フォンテーヌ家、フィールド家 アルギルバードカインギルバートとラーク家が初めて一堂に揃った。

勿論、次期男爵レビン、クリス、メイヤー、マリー、ケリー、サリーも出席している。そして多くの新従士家、家族も含め100人近い人数となっている。


父「新しい館があってよかったなー。前の屋敷だとこんな人数入らなかった。」

母「本当にいい館ですね。お風呂もあるし、快適ですわ。」


父と母は皆からの挨拶で大忙しである。



カル「いやー、私が領主ですよ。参ったなー。」ニコニコしながらしゃべるカルロス

クレイ「まぁお前は偶々だ。戦闘能力は俺の方が高い。」

カル「あたりまえですよ、私は武勇は不得意ですから。」ニコニコ

マインズ「ふん、武勇を誇れないとは情けない。騎士は戦ってなんぼだ。」


新領主の就任式も終わり、各自領地に引っ越しと翌日からも大忙しで過ごしている。



そしてアルたちも領地に引っ越していった。



アル領は人口約4000人

町一つ、村5つの領地となる。元のギルバート領(600人)より人口は多い。


アルの領地には領主館はない。分割したことで元の領主館はカイン領にある

その為に、新しく領主館を建設する予定となっている。今は狩り領主館として町の代官屋敷に間借りしている。この町の代官は罷免されている。


アル「会議を始めるよ。」

会議室に集まっているのは、元ギルバート領の者達と元クレイン領の役人たちである。


元クレ「領主様、これまでのクレイン領として働いてきました私たちはそのまま継続で仕事をしても問題ないでしょうか。」

アル「問題あるね。これからの勤務態度、仕事内容を精査して改めて役職等の辞令を出します。今は全て仮という事になりますね。」

元クレ「な、なんですとこれまで領地に尽くしてきた我々をないがしろにするおつもりですか。」

アル「ん、何か勘違いしているようだね。ギルバートはクレインと領地を賭けた戦争をしたんだよ。ギルバートが勝ちクレインは負けた。普通ならクレインの者達は全員領地を出ていかないといけないんだよ。」

元クレ「くっ、・・・・・・・・・」


そうこの元クレイン領の者達は、いまだに役人として居座っている。


アルは領地内の会計簿、陳情、公共事業、商人との交渉、農村の視察と兵士の掌握等、大忙しでこなしていく。ちなみにカイン領も同時進行でやっている。

(仮の配置)

         |ートム、アスカ他 町の警備

アル領主ーーーーー|ーデラ他    内政(調査)

         |ーロビン他  内政(会計調査) 

         |ーサム    館建設

         |ーデイズ   兵士訓練


元クレイン達役人は皆戦々恐々としていたみんな一つや二つ人に言えないような悪さをしていた。ある者は商人を脅し金を巻き上げ、又ある者は勝手に増税して私腹を肥していた。そして調査員たちが一枚一枚書類を調査していく。もう生きた心地がしない。過呼吸になる者、悲鳴を上げて逃げて行く者と千差万別だ。

町や村人からの聞き込みと書類調査を精査して2週間かけて調査は完了した。

その間に逃げ出した者30人ほどいた。今は牢に入っている。


アル「さあ皆さん調査が終わりました。今回はカイン領の人達も来てもらっています。時間がありませんので一緒に行います。まずは内政調査と会計の調査です。元クレインの役人としてアル領、カイン領合わせて98人の内、白と証明されたのは15人です。お前ら何やっているの本当に情けない。残りの83人は罪を償ってもらいます。財産没収の上、重労働の刑に処す(返済完了まで)。


アルの一言と同時に騎士達が一斉に動き出す。次々と縄をかけ連れ出していく。泣く、喚く、暴れると騒がしいが騎士達は殴って黙らせていく。


アル「潔白の15人の内アル領0人、カイン領15人でした。」

カイン「マジか、アルの所拙くないか。」

アル「・・・・・・」

カイン「まぁうちは領都があるから、真面目な奴がいないと持たなかったのかもな。」


カインはいい所を付いていた。アルの領地は領都から離れ役人天国となっていたのである。


アルはカイン領を含めた形で内政の指示を出していく。

アル「とりあえずは、カイン兄は兵の指揮官をお願いします。うちの領地を含めた形です。」

カイン「おう、任せろ。」

アル「トムとアスカは俺の直属部隊に所属、子供部隊だった20人全員とする。後は内政担当として内政長官をロビン、デラは、農地、町、村の開発担当。サムは建設長官、デイズは門、町、村の警備長官とする。これはカイン領も含めた形にするから人員は倍を予定している。給料は1.5倍出す。各長官は特別手当も出す。秘書を経費で二人まで許す。その代わり働けー。



アルは不正を無くし、健全な内政をアピールした。公正であり公平な政治をする。税も今まで6割もとっていた物を領民が疲弊している為2年間4割(特別措置)とした。所得倍増計画が完了すれば5割の税とする。ギルバート領が現在5割の税の為、同じにしなければならない。

商業、工業でも特別措置を行ない、内需拡大を行なう。新しい産業をおこし定着させる。

ギルバート領を中心に6つの領地が協力し合う形をとる。


アル「農地は倍に増やすよー。大麦でビールとブドウでワインをつるよー。蒸留酒はギルバート領内しかダメだけどほかの酒はガンガン作るよ。焼酎も造って庶民の酒はアル領って言われるまでになるよー。」

トム「そんなに作って売れるのかー。」

アル「トムはまだ酒の味を知らないからね。未成年だし飲んだら止められないよ。」

トム「アルも未成年だろ。酒飲めないだろう。」

アル「酒の味見はおじい様と父上がするもん全く問題ないよ。味にうるさい二人のお墨付きが貰えれば問題なよ。」

トム「そうだね。うちの親もこれは美味い、苦いとブツブツ言っているもんなー。苦いなら飲まなきゃいいのにー。」

アル「アハハハ、そうだねー。それに大麦も麦も量産が成功すれば酒に回せるようになるからね。ようは一番作りやすいんだよ。」

アスカ「アル、田んぼは作らないのー。」

アル「つくりたいんだけどねー水が足りないから今は無理かな。俺も驚いたけど米食べるのギルバート領だけだったんだね。」

アスカ「そう、あたしも驚いたわよ。おにぎり食べてたら不思議がれたわ。」

トム「そうそう、米を知らない人が殆どだったよねー。」



元クレイン領や元ラーク領は主食がパンであった。とれる量の多い米は家畜の餌などにしている。不味いと思われている為に誰も食べようとしなかった。

実際に米は食べ方によって味が変わる。玄米、精米し白米と炊き方もあり。知らなければ不味い食べ物かも知れない。




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