247話 ガリレオ王国とガイアガリレオ
アル「ガリレオ王国と新領土は広大な土地です。本来ガリレオ王国一国を皆さん治めてきましたが、その国土の10倍以上になっているんですよ。一国分の運営する人数しかいない状況で10倍の領土をどうやって運営していくのですか。」
ガリ王「・・・・・余が3倍働き、家臣たちも5倍働く。」
アル「無理でしょう。」
ガリ王「・・・・」
アル「ギルバートでは人手不足の解消を機人で補っています。今ガリレオ王国が何とか国家運営を行なえているのは機人のおかげです。ギルバート家はこの機人を各国に貸し出す事を検討しています。」
「「「「おおおおお」」」」
ガリ王「ではうちもお願いしたい。」
アル「無理ですね。ギルバート家はガリレオ王妃様に貸し出しますので王には貸せません。」
ガリ王「そ、それはないだろう。王妃に貸して余には無理とは・・」
王妃「フフフフ、貴方、機人を貸して差し上げてもいいのよ。」
ガリ王「・・・・・・・」
そしてガリレオ王国夫妻は別居が決まった。王妃の怒りは相当で王をまだ許していなかった。国が困難にあっている時に浮気をしていたのだ、簡単に許すことが出来なったのだ。そして機人と言う奥の手があり、別居に際してガリレオ王国は王妃を始め貴族の妻たちで国家運営を行なう事に決まった。追い出さる形でガイアの領土はガリレオ貴族が独自での運営となった。この独自の運営であるが、ガリレオ王国と完全に切り離しての運営と言う事である。
ガリレオ王国貴族で、妻に許された者は10人しかいなかった。この10人は、ガリレオ王国に戻り国家運営に邁進する事となった。
他は全てガイアに飛ばされることになる。
必死に懇願する貴族当主たちであるが、妻たちは取り合ってもくれない。もう夫婦関係が完全に壊れてしまっているのだろう。
機人を貸し出す王妃は、ガリレオ王国の下にガイアガリレオ王国を置く事にしていた。税ではないが機人の貸出料を毎年ガリレオ王国へ治める形に落ち着いた。
ガリレオ王と王妃は離婚はしない、王妃に何か考えがるのだろう。
ガリレオ王国は貴族の夫人が中心となり国家運営が行われていく、貴族家の当主ではない事が不便であると言う事もあり、全て別家をお輿して家も分ける事になった。もう完全な別の国へとなっていく。
そしてこのガリレオ王国内では男尊女卑ではなく女尊男卑の国となっていく。世界中でも珍しい国となり注目を集めていくのだ。
そして多くの教訓が生まれていく。浮気は国を亡ぼす。浮気した結果を見ろ。
この結果を嫌悪する者も居たが、多くの者達は受け入れた文句を言っても何の解決にならないからである。浮気は当人同士の問題であり、許すも許さないも二人の問題である。偶々、この夫婦が王と王妃であり、偶々、貴族の当主と妻であっただけであり、偶々、国家運営の中枢の者達であっただけである。
その結果、一国が女性の国へと少し変わっただけであっただけである。
このガリレオ騒動が元で、各国に少なくない影響が出ていた。貴族や商家の妻たちが夫の浮気調査を行なったのだ。その結果は悲惨な物であった。多くの夫婦が離婚となり、追い出される者、追い出す者と色々であったが、追い出された女性の多くはガリレオ王国に身を寄せた。そして身を寄せた者達は元夫に対して報復を行なう者が多く出ていた。
このガリレオ王国からの攻撃は全て黙認されていた。何しろ理由が浮気の報復であるために国として対応する事はしない事になっていたからである。ガリレオ王国は報復の前に全て各国に通知を出し、どのようにするのかを文章で通知していた。ここまで準備されては各国は何も言えない。況しては王が浮気した方を味方でもすれば一瞬にして国中に広まってしまうのだ、こんな恐ろしい事は無いだろう。その為に各国の王や重鎮たちは、浮気の報復は黙認となっていた。
そしてこの報復は強烈な事でもしれていた。ガリレオ王国は、戦はしないが夫に報復はする国と認知され恐れられていく。
特に商家には恐れられた。ガリレオ王国から報復対象となった商家は、各国への入国が禁止され、商家同士の付き合いも無くなる。気にせずに付き合いを続けているとある日突然にその商家も誰からも相手をされなくなるのだ。もう怖くてそんな相手には近づけない。
各国の王や貴族達も対面を気にして協力する事で、ガリレオ王国は最強となっていた。
そんなガリレオ騒動も落ち着いた頃、アルはガイアガリレオ王国に来ていた。ガイアガリレオ王国の印象は、男尊女卑であった。ガリレオ王国に対しての意地なのかそれは分からないが、いいや分かるが、男社会を前面に出していた。
王も男であるが全ての要職はお事であった。女は家で大人しくを合言葉にガリレオ(ガイア)王国は国家運営を行なっている。これが又スムーズに国家運営が出来ていた。同じ悩みを持つ貴族達が必死で国を発展させよとしていた。ガリレオ王国より豊かな国を、ガリレオ王国より金持ちの国にと皆必死であった。
この国では女性は家で贅沢に暮らすことがステータスとなっていた。女性に家で贅沢な暮らしをさせる。男はそために働くと言うようになっていた。
だがこのガイアガリレオ王国も問題を抱えている。それはガイア大陸で3か所に別れていると言う事で、かなりの移動距離となっていた。何しろ大陸の隅と隅なのだ大変な移動距離となっていた、その為3つに分ける事も検討されている。一つを親国として他二つを率いる形を取ろうとしているが王となる人材がいないのだ。そしてガリレオ王は又馬鹿な考えに至ってしまった。
子がいなければ作ればいいと本当に安易な考えに答えを出していた。王は城の奥に女性たちを囲い込み楽しい夜を送っていた。そしてついに待望の子供が沢山出来てきたのだ。妊娠女性何と8人もいた。
これが又噂となり、ガリレオ王国とガイアガリレオ王国との関係が微妙となってしまった。
貴族達も王に続けとばかりに励んでしまったからガリレオ貴族達は、同にもならない連中と揶揄されていく。
だがこれは悪い事ではない、子沢山の国は繁栄していくのだ。