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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
241/251

241話 リーフ王国の思惑(貴族達と王)

ガイア大陸はまだまだ混乱中である。

大陸の2分の1が82の小国、自治領に別れ、残りの2分の1も5つに別れてしまっている。その中でリーフ王国の10分の1とギルバート王国の10分の1に元ガイア人が押しかけている。

この二つ以外の地域では奴隷とされ生きていけないと思っているようだ。


実際にガイアの民は復讐の対象にされることが多く、安心して暮らすにはリーフ王国かギルバート王国に行くしかないだろう。

そんなガイア大陸のリーフ王国の領土をめぐって本国では、貴族同士でかなり熱い戦いが繰り広げられている。棚ぼた的に手に入れたガイア大陸リーフ領であるが、これを第2王子派と第3王子派が、けん制し合い争っている。どこから噂が出たのかは分からないが、ガイア大陸のリーフ領を王国として建国する噂が流れているのだ、建国となると王が必要になる。リーフ王国内で王子は3人である。王太子はリーフ王国の次期王である為に除外だろう。そうなると第2王子か第3王子のどちらかになる。利益を求めるリーフ貴族は、第二、第三の王子たち近づきおこぼれに与ろうとしているのである。


リーフ王国の王も今回のガイア大陸リーフ領について色々と考えを巡らせていた。リーフ王はハイヒューマンになり当分は死なない事で王太子も当分の間王となる事は出来ない。そこでリーフ王はガイア大陸を王太子に任せようと考えていた。だが変な噂が流れてしまっていることに懸念を抱いている。

第2王子土第3王子の事である。何故かこの二人のどちらかがガイア大陸で建国の話になっているのだ。誰かが意図的に流した噂である事は分かっている。どこかの貴族が先走り策を巡らせているのだろう。

リーフ王は、貴族達の思惑には乗らない為にも王太子を王として君臨させることにした。そして王太子の子供たちに後を継がせる事を考えている。


そんな思惑は知らないとばかりにリーフ王国貴族達は大いに盛り上がっていた。

何の功績を挙げていないにも関わらずガイア大陸に領地を貰えると思っている事が、この貴族達の凄い所なのだろう。頭に中が完全なお花畑となっている。


リーフ王は、王国の重鎮たちを集めて会議を開く。大臣たちと王太子、第二王子、第三王子も出席する。

リーフ貴族達は会議が開かれる会議室の近くの部屋でソワソワしながら待っているようだ。


そして会議が始まると、まずは噂の事に王は触れていく。王は噂の出所を調査するように指示を出し、王にを混乱させた責任を取らせると宣言をしていた。重鎮の何人かは俯いて何も言わなかった。

次に、王子たちに意見聞いていく。

王太子の考えは、リーフ王国の一部として支配地とする考えであった。

第二王子は、リーフ王国田は距離もあり、ギルバートのように別の句として建国すべきと発揮ると言い切っていた。そしてその王には自分こそ相応しいと語っていた。

第三王子は、王太子と第二王子のどちらの意見でもないと言い、ガイア王国でもガイア大陸でも何方でいいから公爵となり領地を貰い静かに暮らしたいと言っている。それを聞いている重鎮たちは微妙な表情であった。

リーフ王はこの三男が一番賢いのと思っている。無駄な争いを避けているのだ。無能、無策、いい加減と言われ名がら仕事はきちんとやっている。無能な人間が問題も起こさずに完璧な仕事など出来るはずがないのだ、それを見た目で判断しているこの貴族どもの方が無能だろう。


そこで王はふと第三王子でもいいかと思ったが否定した。第三王子と王とすれば第二王子が黙っていないだろう。

王は、ガイア大陸にリーフ王国を建国する事を伝える。重鎮達は大喜びである。これで何かしらのおこぼれに与れると喜んでいる。

そして王は王太子を指名した。すると会議室は一瞬で静まり返るのだ、王の言葉を理解できないようであった。

王は重鎮達に分かりやすく説明していく、ハイヒューマンとなり当分死なないからだなった事で王太子も王となる事が出来ない。そこでガイア王国に王国を建国してそこの王として治世を行なわせる。

その後には王太子の子供たちに後を継がせればよいと伝えていく。

王の話はもっともな話てあり、納得できる物であったが、自分たちの思惑とは全く違っている為に対応できないでいる。

そこに第三王子が、「陛下良い案です。私は陛下の考えに感服しました。王太子の子供に後を継がせる王道です。これぞリーフ王国でりましょう。

そこで私は公爵となり、公国を支えていきましょう。」

陛下「お前、仕事したく無いだけじゃないよな。」

第三「も、勿論ですよ、仕事はきちんとやりますよ。」

「「「・・・・・・」」」


王太子は、まさか自分が建国して王になるとは思ってもいなかった。だが考えてみればあと100年以上生きる事になるのだ。何時までも王太子ではいられないだろうとも考えた。やはり父には敵わないと考え王として勉強するしかないと気を引き締めていた。


王太子「陛下、分かりました。建国して繫栄させてみましょう。建国時の陣がいはリーフ王国内から引き抜いて問題ありませんか?」

陛下「嗚呼、強制でなければ問題はない。好きせよ。」

王太子「陛下、この際です、第二王子と第三王子は公爵位も持っております。リーフ王国と新たなガイアリーフ王国の補佐をさせましょう。」

陛下「どちらかをガイアに連れていきたいと言う事か。」

王太子「はいそうです。何方かを連れて行きます。」


もうそれからはリーフ王国中を巻き込んでの大騒ぎとなっていった。王太子が建国する国へリーフ王国貴族達ももちろんついて行く。貴族家内での分家を作り王太子に打診していく。王太子は、リーフ王国貴族であれば貴族1家に対して分家1家を受け入れる事を宣言している。何しろ今のリーフ王国より領土が大きいのだ。単純に言って今の領地分を貰えると考えてしまっていても不思議ではない。

もう功績ではなくリーフ貴族であればいいのだ。貴族達は争う事を止めて婚姻も進めていた。少しでも有利に少しでも多くの領地を求めて、貴族間の関係を強化していく。

これには王太子の思惑通りに進んでいた。王太子は頭が切れすぎるところがあり、貴族達を思い通りに動かし己の有能さに満足したいのだ。

少しでもずれると国をも亡ぼすことになるとは欠片も思っていないのだ。




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