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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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236話 軍港周辺

アル「それで君が交渉にきた訳か。」

使者「そうです。ガイア王国の者達は、誰も交渉に行こうとしません。交渉が失敗すればその者の上げ足を取り失脚させるようです。」

アル「ガイア王国は、上も下もみんな腐っているな。」

使者「そうですね。王国民も皆人を見下しています。」


アルは暇な事もあり、この使者を助けてやることにした。使者に指示を出している者は、此処から一日の距離にある町に滞在していると言う。そして肝心の船は、軍港から2日かの距離のようだ。

アルが町に行きその支持者を捕らえる事にしている、船はカイン達が抑えこの軍港に運んでくるようになっていた。カインも暇を持て余しているようで張り切っている。


アルは使者と一緒にドラゴンで飛んでいく。ドラゴンであれば1時間とかからない。町に降りるとその町は誰も表を歩いている者がいない、ドラゴンを見て皆が家の中に隠れているようであった。

そこでアルは大声で、使者の要求通りに交渉に来たと告げる。

すると大きな建物から数人の騎士が現れる。アルに対してかなり尊大な態度であった。


騎士「お前が交渉に来たのか、無事で帰ると思うなよ。」

騎士2「金は持って来たのか、金が無ければ飯は出さんぞ、一食金貨1枚だ。」

騎士達「「「「アハハハハハ」」」」」


アルは、少し怒りが込み上げてきた。そしていつもは冷静沈着であるアルが騎士たちを殴り飛ばしていた。

騎士達を置いてアルは歩き出す。大きな建物と分かっているので騎士の案内は不要とした。

使者はアルについて行く。

建物に入ると、内部の人たちはギョッとした表情をしている。騎士たちにコツかれながら連れてこられると思っていたのだろう。

アルはすたすたと歩き奥へと進んでいく。使者に途中から案内をさせて兵進守部屋の前に着く。兵士を殴り飛ばし扉を蹴飛ばして扉を壊していた。壊れた扉から部屋に入ると剣を持って待ち構えていた。だが剣を持つ手は震えている。


アルは、部屋のソファーに腰を下ろすと剣を持った男に座るように指示をしていた。

この男も剣が得意でないのだろう素直にソファーに座る。


アル「俺はリーフ王国のアルフォードだ。お前も名乗れ。」

男「・・・ガイア王国ソンナ町町長、イケバ・ソンナ男爵だ。」

アル「交渉してやるぞ、イケバの捕虜解放の条件を言え。」

男「・・・・・・解放だ。其れだけだ。」

アル「まともな条件もいえんのか、解放するには条件がいるないのであればこの話は無しだ。」


アルはもう席を立っていた。そして外へと向かって歩き出す。残されたイケバは唖然としてアルを見送っていたが正気の戻りアルの拘束の指示をだすのだった。


アル拘束の指示を出された騎士や兵士たちは急ぎアルを追う。建物を出た所でアルを発見して拘束しようと近づくが全て殴り飛ばされていく。そしてアルは大声で明日この町を空爆する事を告げる。そして颯爽とドラゴンに乗って去っていった。


明日空爆となれば、町は崩壊するだろう、町の人々は荷物を纏めて逃げ出そうと行動を開始した。それを留めようと町長が、この町は安全だと必死に訴えているが誰も聞こうともしない。あんなドラゴンが明日襲い掛かってくるのだ、誰も信じるはずがなった。


そして翌日ワイバーンにより空爆が開始された、無人となっている町に爆弾が落とされ、建物を破壊していく。町を徹底的に破壊していった。軍港周辺の町や村を全て瓦礫にしていく。

そこでガイア王国の中でこれはおかしいぞと思う者達がやっと現われて来た。ガイア王国は余裕のある振りをしているが、占領された軍港一つ取り戻すことが出来ない事に疑問を持つことになっていた。特に港で働く者達は外国の船と交流があるために敏感だ。船の船員から事実が伝わっていく。フロンティア大陸でガイア王国は負けて全て捕虜となっている。その報復としてこのガイア大陸に攻め込んできた事を改めて知る事になったのだ。ギルバート家が必死にまいたビラも効果は多少はあったがほとんどのガイアの民者達は信じなかった。

信じたのは、いいや信じたかったものはガイアに滅ぼされてしまった国の者たちであった。


ガイア王国は、軍港を取り戻すために地方に構っている暇は無くなった。元々地方には興味が無かった事もあるが、王都近くでガイア王国が負け続ける事はガイア崩壊を招く恐れが出てきたのだ。ガイア王国は精鋭と言われている。軍団を軍港へと派遣した。


その軍団は数は1万と少ないが、一人で100人の兵士を殺せると豪語している。だが相手はドラゴンであり人ではない事にまだ気づいていない。

軍団は軍港の町入り口に布陣していた。これから総攻撃と命令を出そうとしていた。そこにドラゴンが1万人を囲むように降り立ってきた。

精鋭1万人は、何事かと騒いだがドラゴンの姿を見て到底かなわない事を理解していった。


アルが攻撃命令を出そうとしていた所をカインが止める。折角の敵をドラゴンにやらすことはしたくないとカイン自身が敵を倒すと勝手に1万人の中に突っ込んで行った。

アルもカインを止める事はしなった。そして行きたい奴は行っても良いと騎士や兵士たちに告げると皆嬉しそうに走っていっていた。

ドラゴンたちは皆微妙な表情をしている。俺たちの獲物だと言いたそうであった。



カインを先頭にギルバートの者たちは張り切ってガイアの精鋭たちと戦闘している。さすが精鋭と呼ばれるだけはあるようで、一撃では倒すことが出来ない。

ギルバートの騎士達は、ガイアの精鋭に対して3人一組となり襲い掛かっていく。この連携によってギルバート側が優勢となり精鋭たちは一気に崩壊していく。

ガイア王国では個人の武勇が優先されている為に連携する事がないのだ。その為にギルバート家の兵士に対して対応が出来なかった。

ギルバート家は一人で敵わなけれは2人か3人で連携を取る訓練をしているのだ、これは新兵を死なせないための物であったが、ガイア兵にはかなり有効であった。

徐々に殺されていく精鋭たちであったが、逃げる者はいなかった。精鋭のプライドなのか全滅するまで逃なかった.逃げた者は5人だけであった。この5人は精鋭部隊の指揮官と側近達であった。

捕虜とされた5人は、必死に貴族待遇の捕虜を訴えていた。余りに必死であった事で捕まえた兵士が質問していた。

そして聞いたとに無言となっていた。



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