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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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229話 陸戦闘開始

第4次攻撃隊が戻ると、今度は地上部隊が出撃していく。

騎士団と兵士団の出撃にワイバーン隊が上空から警戒する。地上部隊は、国境から王都を目指す部隊と、各地の解放を目的とした舞台に別れ進軍していく。

ギルバート侯爵家はガリレオ王国の北からの解放だが、南東側からも軍が侵入する、アルが率いる部隊だ。アルとトリックが南東から各地を解放していく。他にもミステリア王国がガリレオ王国に進軍する事になっている。


北から進軍を進めているギルバート軍を追う様にリーフ王国各地からリーフ王国軍が第2陣として参戦してくる。その数3万となっている。第3次遠征部隊も編制中のようだ。それでもガイア王国の兵数には遠く及ばない。



ギルバート軍が王都を目指して進軍している所に偵察隊が戻って来た。偵察隊の報告によれば、1日の距離に10万の兵が駐屯しているとの事であった。


ギルバート軍の指揮を取っているジークは、兵に指示を出していく。ギルバート軍25000とガイア軍10万と戦闘を決意する。4倍もの敵兵であるが、此処で戦わなければガリレオ王国の解放など出来ないと判断していた。何としても10万の兵を撃退しなければならない。そこでジークは、飛竜とドラゴンを集めた家臣団の中でドラゴン8体、飛竜38体を8つに分ける、ドラゴン1体と飛竜5体、8つ目だけはドラゴン1体と飛竜3体をなっている。

他にもジーク、カイン、ルビーのドラゴンがいる。


翌日ギルバート軍は、ガイア軍10万と対峙していた。ガイア軍10万は5000を一つとして20の部隊で各陣を敷いている。

ギルバート軍も騎士団5000、兵士団5000を4隊、カインと家臣100,ジーク本陣500とドラゴン隊だ。


先に仕掛けたのはギルバート軍のカイン達であった。カインは敵の正面の軍に突撃をしていく。対するガイア軍はギルバート軍に対して砲撃を開始した。

ガイア軍の大砲はかなりの数があり、ジークはドラゴン隊に大砲を潰すように指示を出す。騎士団と兵士団も敵陣へと突撃させていく。砲弾にさらされるより敵の中に入った方が被害が少なくなると判断したのである。

力と力の殺し合いである。ギルバート軍はスキルを身に着けている者達である、一方ガイア軍の多くはパワードスーツを着用している。兵士も着用しているが量産型であろう騎士のパワードスーツより性能が少し落ちる様であった。それでも通常の身体強化より強力である。

兵士と兵士の戦いは激しく同数で互角の戦いであった。数で勝るガイア軍は各戦場に援軍を送り込みギルバート軍を押し返していく。劣勢となっているギルバート軍にジークは、まだ戦闘をしていないガイア軍にドラゴンと飛竜を差し向ける。

ジークはガイア軍の全ての部隊に戦闘をさせるつもりである。全ての部隊が戦闘中となれば他の部隊に援軍を送る事が出来ない。ジークは家臣たちの強さを信じていた。敵が少しぐらい多くとも負ける事は無いと信じているのだ。


ギルバート騎士団は敵の援軍も加わり5000対1万の戦いとなっている。ガイアの騎士達であろう1万は魔道具であるパワードスーツを皆装着している。このパワードスーツがかなりやっかいである。剣も槍も弾く事でギルバート軍の攻撃手段がなくなってきた。ギルバートの騎士である一人の老騎士が敵と対峙していた。パワードスーツの前に剣で斬る事が出来ない状況であったが、一人の老騎士が敵に斬りかかるそして敵の腕を斬り落としていた。


老騎士「関節だー、間接を斬れー。」


老騎士のこの言葉でギルバート兵たちは息を吹き返した。剣のスキルを持つ兵や騎士たちは関節を狙い斬り付ける。今まで斬る事の出来なかったパワードスーツを斬るる事に成功していく。ガイア兵は今まで負ける事の無かったパワードスーツが斬られ殺さると感じたのか兵たちの士気が一気に落ちていく。そしてパワードスーツの弱点が発覚していく。関節も弱点だが一番はスーツを着用している者が転ぶとすぐに立ち上がる事が困難であった。立ち上がるまでに10秒ほど時間がかかるのだ。ギルバート兵たちにとって10秒の時間があれば十分な時間である。転んだ敵を斬る簡単なお仕事となっていった。転ばせる手間はかかるが動いている関節を斬るよりは簡単であった。さすがに達人のようには剣を振るう事は出来ない。


ギルバート兵たちは体当たりでもしてでも敵を転ばせる。そして他の兵士が止めを刺していく。

何となく連携が取れていくのは日ごろの訓練の賜物だろう。

打開策が分かればもうギルバートのペースで戦いが進んでいく。2倍の敵であろうと問題はない。騎士団の他の兵士団でも同じように敵を倒していく。


違うのはカイン達であった。カインの剣は関節何それと言う様にパワードスーツ事、ブッタ斬っている。

ガイア兵も信じられない物を見たようで驚いている。カインの剣はミスリルと言う事もあるがカイン自身が魔力を剣の纏わせている。その結果硬い装甲を持つパワードスーツでも斬り落とすことが出来るのだ。

カインは敵を斬り付け蹴飛ばし転ばせる。それを家臣たちが止めを刺していく。この流れ作業は効率が良くドンドン進んでいく。カイン達100人に対して敵兵は5000であるが、敵は逃げ腰だ。一人の強者の前では一般兵は紙のように斬られていく。


そしてドラゴンたちの活躍はその上をいっている。ドラゴンブレスを放ち敵を丸焼きにする者、氷のブレスで凍らせてブチブチと踏みつぶして人がバラバラとなってもいる。ドラゴンを前にしては人は無力である。どんなに優れている魔動具であっても、全く問題にならない程の力の差があった。ガイア兵はドラゴンに対して槍を突くが、ドラゴンの鱗にはじかれ槍の先は折れてしまう。

折れた槍ではもう人も殺せない。ドラゴン相手にどんな武器も通用しない事が分かるとガイア兵たちが逃げまどう。

人が、10歩、20歩駆けてもドラゴンの一歩は必要ない。少しかがめば逃げた敵はドラゴンの攻撃範囲内なのだ、ドラゴンは尻尾をブンブンと振り回しながら散歩をしている様な感じで戦場を歩き殺しまわっていく。



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