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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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225話 揉め事

元ナポリ王国貴族達の陳情はロング帝国地方行政を困らせていた。そして帝国宰相迄話が挙がってきていってしまった。宰相は、地方行政に帝国の仕事ではないときっぱり言い放っていた。それはそうだろう新ナポリ王国に入国許可を出す者は新ナポリ王国なのだ幾らロング帝国が巨大国家でも出来る事と出来ない事がある。それにロング帝国がナポリ王国貴族に便宜を図る必要はないのだ。新ナポリ王国に対してロング帝国は慎重に対応する事に成っている。それは王がカインでる事で怒らせないようにと宰相と皇帝からお達しが出ているのである。


その為に、特にナポリ王国には慎重になっている。ここで地方行政が新ナポリ王国に意見でも言おうものならロング帝国国内で大問題と成ってしまうだろう。だが心配は現実となってしまう、ロング帝国の役人が元ナポリ王国貴族から賄賂を貰い、新ナポリ王国に対して便宜を図るように要請したのだ。

新ナポリ王国はこれを拒否した。そして新ナポリ王国は、ロング帝国に対し内政干渉だと通達をしたのだ。

これに驚いたのは宰相だ。関わるなと通達をした直後に地方行政が問題を起こしてしまったんだ。ロング帝国の威信に関わるとして徹底的に調査が行われた。そして賄賂を貰い新ナポリ王国に便宜を図るよう招請した役人は公開処刑となった。この処刑は一族全てが対象となり、総勢27人の一族が公開処刑された。

そして賄賂を渡した元ナポリ貴族(平民)も処刑された。

この地方行政にのトップも免職となり以後職に就く事が出来なくなった。

ロング帝国宰相はこの事件を利用して、ロング帝国内の引き締めを図っていった。皇帝の通達に従わない者は一族全て処刑とすることを改めて解らせたことで、ロング帝国貴族達は元ナポリ王国貴族との関りを断った。何等かの関係でとばっちりを受ける事を恐れたのだ。


この事で追い詰めれたのじゃ元ナポリ貴族達も同じであった。ロング帝国内で貴族の位を買った者のいる。準男爵と男爵位は金で買う事が出来るのだ。ロング帝国は金持ちには優しい国である。

国土の広いロング帝国は売った爵位でも爵位持ちになれば領地も買う事が出来る、だが開拓に失敗した場合は全て召し上げとなっている。

買う事の出来る土地は開拓地であるが金さえ積めばかなり良い場所も選ぶことが出来る、元ナポリ貴族の中でも数人がロング帝国貴族の爵位を買っている。元ナポリ王国の高位の貴族達であった。この者達にもかなりの影響が出ていた。近くの貴族達は関係を断ってしまったのだ。ただでさえ開拓は助け合いをしなければ成功しないのだ。ここで関係を断たれた開拓がとん挫しかねない状態となってしまった。

ギルバート家のようにゴーレムを使うことなくコツコツと農地を広げなくてはいけないロング帝国の開拓は、人物金が大量に必要なのだ。


元ナポリ貴族達はロング帝国内で急速に力を落としていく。まぁ元々力があった訳でもないために誰にも気にされることはなった。



そんな事になっているとは全く知らない新ナポリ王国は、順調に国家としての体裁を整えていた。

王国貴族達も大枠は決まり領地別けもすんだ。領民たちも少ないながら振り分けも終わり、さぁこれからと言う時に又問題が出てきてしまった。その問題とは、ナポリ王国民と元トウガ王国民との争いである。元々両王国の民は仲が悪い、その為に今回の事でもかなり考慮されている、双方がかち合わないようにトウガ侯爵領はかなり広めに領地を与えている。だがカインの直轄地に元トウガ王国民が紛れ込んでいたのだ。調査ミスかは分からないが、ナポリ王国ともめてしまった。唯の喧嘩であれば問題は大きく成らなっただろうが、今回は村と村との争いに迄なっていた。元トウガ王国の者は開拓の村で指揮を取り村長となっていた。そして隣の村ともめてしまったのだ、揉めた原因は村の境問題であった。

村の境界はナポリ王国ではかなり曖昧でこの辺かなぐ来の間隔であったが、トウガ王国ではかなり厳格に決められている。その感覚の違いから揉めてしまいかなりの大事になっていた。そして調査していくと元トウガ王国民の村長と言う事が発覚したのだ。この村長はナポリ王国が無くなるかなり前の移住者であった事で元からのナポリ王国民として見られていた。だが分かってしまってからのナポリ王国民たちの態度が一変して争いが激しくなっていった。


この問題はナポリ王国宰相の耳に入った。宰相は、事の詳細を調べ揉めている村へと向かった。両村の村長は自分たちの言い分が通ると思い込んでいる。

ナポリ王国の元からの村の村長は、元トウガ王国の者に王国が味方するとは欠片も思っていない。対する元トウガ王国の村長は、自分の言い分は普通であり間違がったことは何一つ言っていないと思っている。

そこにナポリ王国宰相が仲裁としてやって来るのだ、自分たちが偉くなったように錯覚もしていた。


宰相が到着すると二人の言い分を確認していく。そして村の境界を宰相の部下たちは王国の地図に基づいて示していく。両者の村堺とは全く違う境界線であった。

宰相の部下が両村長に村の境はこの場所だと説明を行なっていたが、両村長は納得できないのか、宰相に向って暴言を吐いてしまった。

宰相はにっこりと笑うと村長を反逆罪でとらえてしまった。驚いたのは村長もそうだが村人たちであった。まさかの反逆罪、ナポリ王国は変わり民の優しい国となっていると思っていたのだ。その為に多少の我がままならば許してもらえると思っていたところで、この反逆罪である。


宰相は、村人と村長にナポリ王国として説明を行なった。村の境界戦はナポリ王国に記録があり、明確である。それに意義を唱える者は王国に対して不満がる事を示している、余って反逆罪とする。ナポリ王国宰相であるあたしに暴言を吐いたことも罪である。貴族に対して暴言を吐く事は許されない。


宰相の言葉は、貴族社会では当たり前のことである。改めて指摘される事でもないのだが村人たちも村長の暴言は拙いと思ったのだろう。誰もが下を向き何も言えない。

だが両村長は必至だ。このままでは処刑となるのだから、許しを請うために必死で謝りお願いをしている。

其れでも宰相は、「此処で私が許せばナポリ王国として示しがつかない。両村長は処刑とする。」

そして両村長は村人たちの前で処刑された。宰相は村の境界を明示して以後争いを禁止した。争う事があれば宰相府迄手紙をよこせと伝えるが、宰相を恐れて誰も出す事は無いだろう。

この宰相の行動はナポリ王国中に広まっていった。村同士が争えば処刑になるとかなり拡張されて拡散していた。宰相が故意に流していた。

ナポリ王国はカインが王となり、王国民はカインを崇め甘えている。誰かがナポリ王国を引きしま泣ければ国として機能しなくなると思い。宰相が自らを悪者となっていた。こうする事で国として運営がスムーズに進んでいくかだ。


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