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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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223話 トウガ王国開拓?

カインと将軍が睨み合っている。

カインは将軍が嘘を言っている事は分かっているのだが、将軍はあくまで義勇兵だと言い張っている。これは仕方のない事ではあるが、仕方がないですませては話しが進まない。


カインは、どうするかと考えているとルビーがトウガ王国の王に聞けばいいと言ってくる。カインもそうかなと思いならば行かないといけないと言う話になり。カインとルビーがトウガ王国に乗り込む話になってしまっていた。

ミールとガイスは、ダレリア王国から応援を呼ぶようにカインに頼み込んでいる。村人とミールとガイスだけではどうにもできないのだ。こんなに捕虜を捕まえてしまったのは予定外だからだ。カインはレイモンドへ伝令を出し、カイン領の者達も呼び寄せる事にした。

これで俺の仕事は終わったと宣言するようにルビーとドラゴンで飛び発っていった。捕虜である将軍と偉そうなもの1人がドラゴンの足に摘まれていた。絶叫マシーンに乗ったような悲鳴が聞こえていたが誰も気にする者はいなかった。「ひよぇーーーーー。」


カインとルビーはトウガ王国上空を飛んでいる。どこもみんな同じような風景であるが、かなり人が多いと感じていた。ナポリ王国からトウガ王都へ向かって飛んでるカインとルビーだが、国境でも人が多くいたがトウガ国内に入ってからも人が多い。カインは一度地上に降りて、将軍にトウガ王国は人が多いのかと質問する、将軍は、悔しそうな表情だが、カインの質問に答える。

将軍の説明ではトウガ王国は大国に囲まれている為に大きな争いはここ100年以上起こっていない。その為に戦死する者もなく人口が増えてきている。人口増加でトウガ王国の者達はローマン帝国やロング帝国へ仕事を求めて移住する者が多くなっている。だが両帝国は金のない者達には冷たい。仕事にありつけたとしても賃金の安い仕事ばかりなのだと言う。その為にと使い潰されて体を壊し又故郷に戻ってくる者も居ると言う。自分たちは何としても新しい土地(農地)が必要であると訴えている。カインは少し不思議に思い将軍へ質問をした。今カインの要る場所は荒野と言っていい場所だ。何故この場所を開拓しないのかと質問をしたのだ。将軍はカインを馬鹿にしたような顔をしている。将軍は水が無ければ作物は育てられないと得意げに答える。

カインは少し呆れてしまった。こいつは馬鹿なのかと思った。これが言葉に出ていれば将軍は激怒していただろうが、カインは思うだけで声だ出していなかった。

そしてカインは水なら掘ればいいだろうと答えると又将軍は、へっと馬鹿にした笑いを浮かべながらトウガ王国はトウガ全国で井戸を掘り調査を行なった。幾らほっても水は出なかったと言う。

諦めの表情であったが悲しそうでもあった。


カインは、フーーーンといったが納得はしていない顔をしている。

ギルバートと各国との技術差が此処で見られる。ギルバート家では、地中深くまで穴を掘る事が出来るが、トウガ王国やナポリ王国などではその技術がまだないのだ。人がシャベルで必死に穴を掘り、精々が10Mも掘れば上出来と言う具合である。

カインとしては技術の事等は興味が無いので知らないのだが、地中深くに水がある事は知っている。

そこでカインは、技術ではなく力技で穴を掘って見せる。

クロウに水脈のある場所を探してもらい。そこにクロウが貫通するようにブレスを放つ。そのブレスは地上で拡散することなく地中に入っていく。

そしてブレスが水脈の到達したのだろう。地中からドドドドドと大きな音を響かせて最後にはドッカーンと水が吹き上がって来た。

それを将軍は呆気にとられた表情で眺めていた。


カインは得意げな表情で将軍を見ながら水は有るだろうと言っていた。

それからは将軍の態度がコロッと変わってしまった。カインの事をカイン様と飛び、ルビー事は奥方様と呼んだ、ルビーは奥方と言う呼び方が気に入ったのか物凄くご機嫌となっていた。


そしてこの二人は煽てに物凄く弱かった。カイン様、奥方様と呼ばれいい気分となってしまっていたのだ。王都に着き城で神様のようにもてなされて物凄くいい気分となっていた。

トウガ王国としては、カインに水のない場所に地中を掘り水を出してほしいのだ。その為ならば王でさえ

カインの靴をなめるだろう。


王はカインにトウガの現状を訴えていく。トウガ王国には大きな川が無く水不足となっている。水が少ないために畑も少なく人口だけは増えていっている。

その為にナポリの血が魅力的で支援をしている。ナポリの地はこのトウガよりも水に困ってはいない。畑も多いため多くの人を養っていける土地なのだ。


カインは、気分がいいためにホイホイと返事をしている、トウガ王国の各所で水が出る様にお願いをされても「いいよ」で承諾してしまっている。翌日にカインはトウガ王国の数か所に水の沸きだす泉を作ってしまっていた。これがトウガ王国の民たちからも崇められてしまう。

ドラゴン2体でカインとルビーが地上に降りたつと泉が出来ると評判になっていた。

そこから水を引き込み乾いた土地にしみこんでいく。地下から湧き出ている水は豊富で枯れる事が無い。トウガの民たちはカインとルビーを神として崇めていく。



トウガ城


王「カイン殿は泉を作りに行っているのか。」

宰相「はい陛下、今日も数か所回ってくれるそうです。」

王「ギルバートとは凄いもの達だな。ナポリ王国での争いも関係なしに我が国の為に泉を作ってくれている。」

宰相「・・・ナポリの事はカイン様がただ忘れているだけだと思われます。思い出すと厄介になります、ここはカイン様には良い気分になってもらいましょう。」

王「そうなのか、忘れているだけか拙いではないか。よしそれならばトウガ勢力はカイン様の下に着かせよう、あの方ならば悪いようにはしないだろう。上手くすればトウガの移住も出来て少しはトウガの領地にも出来るかもしれない。領地にならなくともトウガ内で畑が出来上がるのだもうナポリの土地に拘る事もあるまい。」

宰相「ですな。トウガ国内でこのままいけば畑が倍以上になります。人口が倍になっても何とかなるでしょう。」



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