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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
222/255

222話 戦闘?

カイン勢力内に嫌がらせのように仕掛けてくるトウガ勢力であるが、カイン達が現れると事態は一変する。カインはドラゴンと一緒に登場したことでトウガ勢力は畏縮してしまっていた。口ではドラゴンなんていつでも相手をしてやるぐらい大口をたたいていた盗賊たちであったがいざドラゴンを目の前にすると自分の死を覚悟してしまう程の恐怖であった。


そしてドラゴンに蹂躙され散り散りに逃げていく。


トウガ勢力は嫌がらせの為に3000の兵を3つに分けカイン勢力をけん制していた。今カインはその一つを蹴散らしていた。まぁカインではなくドラゴンのクロウがやっている。

大半が逃げてしまったが、カインとクロウは次の敵を始末するために飛び発っていった。


偵察としてこの場を監視していたトウガ王国の者がいた。ドラゴンの威力を初めて見たのだが、あまりの迫力で脱糞してしまった。幸いに一人であったために隠蔽は完璧に出来た。ドラゴンの恐ろしさが分かったが、王国に報告しなくてはならない。急ぎトウガ王国に戻るが、もう遅いだろうと思いが強くなっていた。ドラゴンは空を飛び数時間でどこ絵へでも行ける。だがこちらは馬を使い何日もかけて報告や連絡を行なっている。情報だけでも負けているのに、あのドラゴンの戦力があるのだ勝ち目がない事は一目でわかってしまった。多分王国に報告しても誰も信じないだろうと予想している。今のトウガ王国は自分の信じたい物だけを信じている。都合の悪い報告は、実際に握りつぶされている。


カインとクロウは二つ目の集団を潰し3つ目に取り掛かろうとしている頃、カインの本拠地であるナポリ中央付近にトウガ王国義勇兵が現れた。この義勇兵は隠れながら進軍してきたために数は1万と少なくなっているが、その1万は精鋭部隊である。カインが出ばっている事は確認している為に姿を現したのである。トウガ王国義勇兵はもう勝った気である兵もいない村の占領である。多少のゴーレムはいるが1万の兵の前では問題にならない兵力である。


そしてカインの本拠地に迫っていく。


トウガ王国義勇兵は、カインだけが強力な戦力であると勘違いをしている。この村に残っているカインの妻であるルビーと家臣のミールとガイスは単独でもトウガ王国義勇兵に対応できるだろう。

ルビーとミールとガイスは、カインが乗り移ったかのようにニコニコしながら剣をブンブンと振り回している。ウォーミングアップにつもりらしい。


ルビーは敵を逃がさないように、ドラゴンと飛竜を空に放ち逃げ場を塞いでから3人で敵陣の中に消えていった。

トウガ王国義勇兵は3人が特攻してくる様子に哀れみを感じていた。幾ら戦力が無いと言っても3人はないだろうとトウガの将も兵も思ってしまった。可哀そうだが3んの死に場所はこの地なのだと将も兵も待ち構えた。が3人は笑いながらトウガの兵に斬りかかっていた。余裕で待ち構えていたトウガの義勇兵たちは少しだけ慌てたが3人対1万と言う圧倒的な戦力差がある為に又余裕を取り戻させていた。幾ら強くとも100人で一斉にかかれば殺せると思っているのだ余裕にもなるだろう。

トウガの義勇兵たちはギルバートの中でも戦闘狂となっているカイン一派である事を知らないのだ。

敵が多い程、笑顔になるカインの妻ルビーは、戦闘大好き騎士なのだ、敵敵敵でもう上機嫌だその影響を大きく受けているミールとガイスも戦闘大好きになっている。

確実に自分達より弱い敵であることでかなり余裕で相手をしている。3人とも走り回ることなく敵陣内に入るとゆっくりと中央へと進んでいく。その間でもトウガ兵は3人に斬りかかるが、一振りで殺されていく。

しかも3人はお喋りしながら戦闘を行なっていた。この緊張感のなさがトウガ王国兵を刺激していた。負けてはいるがまだ甘く見ている。何しろ1万もいるために、その一画だけが戦闘をしているのだ。離れて場所の兵たちは戦闘も何もしていない事でかなりの余裕がある。

そして2時間が経過した頃もまだまだ余裕であった。3人はトウガ兵を斬り殺しながら進んでいるが1万もいるために進みもかなり遅い。やっと1000人を倒したぐらいである。3人はまだ元気モリモリであるが少しお腹が空いてきていた。そんな時に遠くの空からドラゴンの鳴き声が聞こえてくる。


カインが急いで戻って来たようだ。グングンと迫ってくるドラゴンの姿はトウガ王国義勇兵に恐怖を与えていた。

そしてドラゴンはトウガ王国義勇兵の中に突っ込んでいた。いや着陸していた。

クロウは着陸と同時に「グワァァァァァ」と鳴き叫んだ。するとトウガ王国義勇兵たちの動きが止まってしまった。まさかの恐怖により心臓麻痺を起こしてしまっていた。泣いたクロウもビックリしているほどだ。

ドラゴンの表情は分かりにくいために、本当の所は分からないが絶対にクロウは驚いていた。


カインは、さも当たり前のようにクロウから降りてきていた。そして目の前の将軍を睨みつける。

この将軍はまだ死んではいないが痙攣している。ほとんどのトウガ王国義勇兵は死んだか、痙攣して気絶していた。たまに震えている者も居るが動く事は出来ないようだ。

カインはドラゴンすげーと思いながら敵の偉そうなもの達を拘束していく。

カインは、アルはこんな時こうやっていたなと思い出しながらの行動だ。自分で考えての行動ではない。

カインとルビーたちは合流すると村人たちとゴーレムに指示を出し生きているもの達を拘束させていく。

まだ半分以上は生きている為にかなりの作業となっているが、そのすきに逃げようとしてもドラゴンたちがいるために逃げる事は出来ないだろう。


カインは、将軍だろう人物をたたき起こす。

カイン「パシッパシッパシッ。おい起きろ。」

将軍「はっ、ここは・・・」

カイン「パシッパシッ。いい加減にしろよ。起きろ。」

将軍はやっと此処が戦場である事を思い出し周りを見回している。そして自分が捕まっている事を理解した。

将軍「・・・・・・」

カイン「お前は何処のもんだ。トウガ王国の者か。」

将軍「・・・・・」

カイン「パシッパシッ。答えないなら死ね。」

将軍「ままま待って、我らはトウガ王国の義勇兵だ。国からの指示ではなく自分の意志でこのナポリ王国を救うためにやってきた。」


カインは、この将軍が嘘を言っている事は分かっているが、次にどうするかは全く考えていなかった。

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