218話 ナポリ王国内に秩序が生まれる。
ナポリ王国内で秩序のある場所として知られていくと盗賊たちも襲ってくることが少なくなっていった。やっぱり500人の盗賊を殺したことが知られたみたいで敵わない事が分かったようだ。
いいね平和が一番だよ、食料も何とか収穫も出居て食べる事が出来ている。でも助けを求めてくる人たちが多すぎてその内に食料不足になるんだろうな。どうすんだよと思っていた所に支援物資が届き始めたんだ。何でもロング帝国ってところから安定しているこの地域に食料を援助してくれることになった。俺はスミス家の家臣たちに聞いたら、ロング帝国に難民が押し寄せてきている為にその対策としてこちらに食料がある事を伝えてこの場所に行くように伝えているんだって、よく分からないけど要は、ロング帝国に来るな、あっちに行けと言っているんだってよ。ナポリ王国民はみんなの嫌われ者になっているみたいだ。俺には分かるよ孤児たちは嫌られ者だったからな。どこに行ってもしっしと手で追い払われていたからな。そんな事を思い出すと救ってやりたいと思ってしまうんだな。まぁ食料援助があるならば生きていけるでしょう。
村人たちと争いにならないように、別の場所に村を作ってそこで生活をしてもらう。勿論畑作りからやってもらう。農家の人が多いから、最初に畑を俺たちが作ってしまえば後はお任せで問題ないようだった。
身体強化ってスゲーーよ。
それからも俺たちの支配地域は広がっていった。俺たちが近づくと盗賊たちがみんな逃げていくんだよ。楽でいいんだけどその代わりに村を守る事になってしまうんだな。もう大変なんだよ。
俺達は生き残っている村もあるが、滅ぼされてしまった村を再建している。助けを求めてくる人たちの為に村を再建しているんだ。荒れた畑がありぼろくなった家もある。一から造るよりも修繕したほうが簡単なんだよ。今じゃ滅んだ村なんて珍しくもなんでもないんだよ、一杯あり過ぎてわかんないぐらいだよ。
俺達はナポリ王国の北西部を完全に支配地域とした。ロング帝国の国境とセント王国の国境から今度は南に支配地域を広げていく計画になった。何でもナポリ王国の中央付近はまだ争いが起きていて酷い状況になっているようだ、国境付近のように争いが少なくなってはいないと言う。それならばまだましな南に支配地域を広げて力をつけると言う方針なんだって、もうお任せ状態だから俺はうんと言ったよ。
南に支配地域が広がっていく。もう凄いね一度勢いが付くとドンドンと大きくなっていくんだよ。
今や俺達に敵う勢力は無くなっている。だけど南の地域は国境までは進む事が出来なかった。南のあるダレリア王国のワイバーンが警戒していて近づく事が出来なかったんだ。ワイバーンなんかに誰が近づくか。
それで俺たちは一度地固めをすることになった。ナポリ王国の西側一帯はもう俺たちの支配地域となっている。最前線を決めてそこを守る、その後ろでは村おこしだ。
この村おこしは順調に進んでいる。何しろ人がいるんだ自分の居場所の確保のためだからみんな働く働く凄い勢いで進んでいったよ。
俺達が勢力拡大していると他の者達も纏まり始めてきていた。村一つが二つに、三つにとなっている。
そして今では村一つの勢力は無くなっていた。小さな勢力でも何処かと同盟や連携を取っている。争いも三〇〇人単位が当たり前になっていた。
大きな戦いでは一〇〇〇人と言う戦いも行われているようになっていた。
俺達の戦力も最大で400人となっている。その内身体強化が使えるの者も100人を超えている。
今のところ俺達に攻撃をしてくる者はいない。俺たちの進んで戦う事はしない。
俺達は戦わないで支配地域を広げて何時が、他は違うようだ。戦い占領していく。負けた者達は奴隷として働かせられる。使い捨ての駒として飼われていく。
各勢力の最前線では激しい戦いが繰り広げられているが、中に入ると比較的平和な場所が出来ている。
食料を造らなければ飢え死にする事はみんなが分かっている事なんだ。戦いも畑を荒らさないように戦っているようだ。いい事だな。
俺達の西地域が豊作となり、その噂が一気に広がってしまった。西地域の周りの支配者たちは連合を組み俺達に戦いを挑んできた。西地域を支配し連合者たちで分けるようだ。
ふん、そんん勝手が許せるか叩き潰してやるぞ。
連合が俺達に戦いを挑んできた戦場に俺たちは罠を仕掛けている。まぁ簡単に言うと落とし穴だな。これが一番効果的なんだよ。穴を掘るだけだしな。
連合の戦力は何と2000人もいる。2000人て凄い数なんだよ。一面人人人人人だよ。
俺達の勢力は800人だ。武器も弓隊が500人であとは接近戦で300人。この300人はみんな身体強化で戦う。
そして戦闘が始まると、まずは弓隊で乱射していく。狙いなんか付けないぞ。前にいるのは全て敵だからな。相手は武器の生産なんてしていない為か、弓を射る者はいないんだ一方的に殺していける。
弓隊の連射が終わると今度は俺達の出番だ、俺たちが勢いよく敵陣へと向かう。もう敵は逃げ腰だ。
そして戦闘が終わると立っている者は俺達しかいなかった。殺した人数は1000に満たない、後は逃げたようだ。この連合を組んだ者達の支配地域は、ナポリ南の地域で村の数は100を超えていた。
もうそれからは大変だった。連合の生きの頃は俺達から離れる様に支配地域の維持をしていた。100の村の内30余りは連合達の支配が続いている。残りの70の村が俺達の支配地域となった。
この70の村には、奴隷とされた者達が多くいる。農作業を強制されて働かされていた。俺たちは慎重に見極めていく。本当に無理やり働かされていたのか、俺達を騙すために奴隷の恰好をしているのかを見極めていく。以前に騙されて俺の仲間が殺されてしまった事があるんだ。ここは慎重にいかないとな。
スミス家の家臣たちは、70の村の村長を決めていった。もう直接の管理は無理になっていたんだってよ。村長に管理をさせて今は全ての農作物を管理して配給で暮らせるようにすると言っていた。まだまだ配給でないと生活が出来ない。
自由に食べ物を取引出来るにはいつになるんだろう。