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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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209話 各国の思惑

3者会談はミステリア王主動で進められていた。

そして大まかに決まった事は、サンストク王国の領土割譲、これはサンストク王とミステリア王の攻防がかなり面白かった。ミステリア王は今の占領地域を国境とすると言うがサンストク王はその案は絶対に呑めない案であった。それは今の占領地域を認めてしまうと王都が国堺となり、いつでも王都に攻撃が出来てしまう事になる。サンストク王は其れだけは避けたかった。

そしてミステリア王が譲歩をするのだ、分かっていてあえて王都を境とすると主張していたのである。

サンストク王もその事は理解しているが譲歩に乗るしか方法が無く頷くだけであった。


そして割譲案はサンストク王国の6分の2が割譲される。その内トリック分は6分の1であるミステリア王国も6分の1を割譲されるが、内容は大きく違っていた。トリックの6分の1は、捕虜の解放で得る事になった。捕虜と言っても全てではない。31000人者男(兵士)たちはサンストク王国としては絶対に取り戻さなければならなかった。兵士と言う事もあるがこれ以上国力低下をさせる事が出来ないからである。ミステリア王国と言う脅威がある事を再認識したサンストク王は貴族達より兵士たちを取ったのだが、サンストクには金が無い。そこで死亡した貴族領分(空き地予定)の領地をトリックに渡して捕虜の解放費用とした。兵士以外の貴族当主や類する者達はトリックが独自で買取交渉を行なう事となってしまった。

サンストクとしても割譲する領地から住民や貴族達を移動させなければならない。民迄で取られることをサンストク王は嫌ったのだ、土地は渡すがそれ以外は渡さないと頑張っていた。


トリックとしては領地は要らないのだが金が貰えなければ領地しか無いために承諾する事になった。


一方ミストラル王国はまさに漁夫の利だ、ミストラル王国兵を編成しただけでこの成果をもぎ取ってしまっていた、ミストラルとしては成果をものにするためにはトリックが一定の物(領地)を貰わなければミステリア王国も貰う事が体裁が悪くなるためにトリックには領土拡大を後押ししていた。

ミステリア王国はトリック陣営が人手不足と分かっているが、それでも押し付けてくる。トリックとしてはミステリア王国が又よからぬことを考えているようで警戒を強めている。領地もトリックが拒否でもしたらミステリア王国が全てかっさらっていくだろう。そいなるとトリックに貰わないと言う選択は無くなるってしまう。

                                                                                                                                                             

  |    |ロング帝国|

  |ガリレオ| 新領土 | 9連国

  |新領土 |     | 

  |    |ーーーーー|ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  |ーーーー|             |    |

  |           ミステリア王国|ミステリ| 

  |ーーーーーーーーーー|       |ア新領土|   

             |       |    |

             |       |ーーーー|サンストク王国

  ガリレオ王国     |       |トリック|     

             |ーーーーーーー|新領土 |

             |トリック自治領|    |

             |ーーーーーーー|ーーーー|


トリックは頭を抱えてたくなる程に悩んでいる。こんなに急激に領地が増えた事で完全な人手不足となってしまった。今回の領地は自治領よりも広いのだ。自治領だけでも人がいないのにそれの倍以上の領地がトリックの物となってしまった。

今の貴族の捕虜を召し抱えるかと頭を少しだけ過ったがサンストク王国貴族が納得するはずがないと頭を切り替えた・・・・・。


今回の事でサンストク王国とトリックの関係が破綻した。サンストク王国貴族籍は一応そのままとなったが完全な自治領となり独立する形に進んでいく。


サンストク王国貴族が今回の戦争で亡くなり空き地の領地が増えている。家族が継承する物もあるが、サンストク王としては戦争責任として取り上げるようだ。そうでもしなければサンストク王国自体が衰退して潰れてしまうからであった。特に今回は大負けしている事で貴族達も王国への反発が出来ない状態なのだ、何しろ生き残っている貴族の多くがいまだ捕虜となっている為であった。

サンストクとしては国内処理が終わってからの捕虜(貴族)帰還が最も望ましい、貴族達はサンストク王国が全てを決定前に戻ってきてほしいのだ、そうでないと領地没収、爵位剥奪となる貴族が多く出てきてしまうからであった。


そうなると決定権者のトリックに貴族達が群がってくる。貴族の買取交渉が急激な速さで進んでいくと事なった。

トリックは周りの事は気にせずに交渉の済んだ者達を順次解放としていた。下手な忖度などするつもりは全くないためにトリックは、金が入れば解放としていた。


そんな中でサンストク貴族で金のない者達もいる。

トリックは、貴族達の一人一人と面接してトリック領に移らないかと交渉を行なった。

その貴族達は、サンストク王国に戻っても領地はもうなくなっているだろうと予想していた。貴族達から家族に手紙を出させて現状を確認させている。貴族達も家族からの情報と会ってかなり信じている。あと一押しだと考えてたトリックは、困窮している貴族の家族を保護していった。

サンストク王国内では、領地替えが進んでいた。ミステリア王国とトリック自治領に国土の6分の2を割譲したことで領主が虫食い状態となっている。それを整理しているのだがそれと同時に戦争責任を取らせる名目で貴族達から領地を召し上げていた。

その領地の大くが今捕虜となっている貴族達であった。



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