204話 スキルオーブの割り当て
リーフ王国を中心に発足された6か国協議が5カ国になり今4か国になろうとしている。
セレン王国がリーフ王国に吸収せれたことで5か国となり、テトラ王国が衰退したことで4か国になろうとしているが、新たにミステリア王国がテトラ王国に代わりに名乗りを上げていた。
テトラ王国以外の国はミステリア王国が参加しても問題なしと思っているが、ノースリズ王国はミステリア王国が参加できるのならば我が国も参加したいと訴えてきていた。
事実上、8カ国協議会が潰れてしまっている事でこの6カ国協議に参加してスキルオーブを確保したいと言う国は多くいる。ローマン帝国も参加したいのだろうが何かと忙しそうで今の所は何も言っては来ていない。
そこでテトラ王国は事実上3つに別れてしまっている為、そして3つで一国と言う事にしてしまった。その代わりにスキルオーブを今の1.5倍とす事が決まった。代表国はミステリア王国となった。テトラ王国は各国が嫌がり、トリック自治領は国でないために除外された。残ったのがミステリア王国だけであった。
北のノースリズ王国の参加も見合された。その見返りとしてセレン王国分のスキルオーブの半分が6カ国協議と同じ条件で譲る事となった。
どうして参加を拒否となったのかそれはロング帝国が強く反対したのだ。ロング帝国は強者であるが絶対強者ではない。ノースリズ王国が6カ国協銀参加してしまうと、他国への影響力がロング帝国を上回る可能性がある為にロング帝国は反対していた。
そこはノースリズ王国も分かっているようでスキルオーブが定期的に入る事で矛を収める事となった。
リーフ王国としてはスキルオーブの出荷量は変わらない事で問題なしとなっていた。
テトラ王国、ミステリア王国、そしてトリック自治領(サウストク王国)の3か国は、今後手に入るスキルオーブの割り当てを協議することなった。
普通であれば3等分になるのだが、テトラ王国が納得しなかった。今までの半分となる事で利益が無くなると喚いている。ミステリア王国もトリックも知らん顔をしている。下手に同情でもしようものなら取り分を寄こせと言ってくるのが丸わかりだ。
テトラ王国はもう国とはみなされていない。我儘王に馬鹿貴族と言われている。テトラ王国者以外は皆知っている事だが等のテトラ王国王王侯貴族達は、そんな話をと思われている事事態信じていない。今までと同じだと思っているのだから達が余計に悪くなっている。
テトラ王がいくら喚いて騒ごうが3等割は変わる事がない。ミステリア王国としてみればかなりの譲歩している。半分はミステリア王国分としても問題はないぐらいだ、それをきっちりと3等分に分ける事がミステリア王国の配慮だろう。
一方トリック自治領は複雑だ。両国所属と言う事であるがサンストク王国よりである事は、皆が分かっている事である、スキルオーブもサンストク王国に流れていくとも皆は納得している。
流す本人であるトリックが納得できないでいるだけだ。
折角手に入るスキルオーブをサンストク王国に安く売却をしなければならない事が妙に納得できなかった。
価格のつけられないスキルオーブである。それを格安で渡すことに納得が出来ないのだ。まぁ普通はそう感じてしまうのは仕方のない事だ。
今1国に割り当てられているスキルオーブは、ハイヒューマンのスキル10つ、ワイバーンスキル10,剣や槍、弓は30,(他のもあるが割愛)
6カ国協議で卸される金額は低価格だ。サンストク王国に各ヤシで譲っても儲けにはなるが、サンストク王国は欲を描いてトリックにもっと多くしろと言ってくる始末だ。
文句まで言われてサンストク王国持っていくとは納得がもっといかないのであった。
トリック分は、ハイヒユーマンが5つ、ワイバーンが5つ、他は各15ととなっている。その内サンストク王国に卸したスキルオーブは、ハイヒューマンが5つ、ワイバーンは5つ、剣や槍みゅみは各5つであった。
それも文句を言われながらの引き渡しであった事で、トリックは怒った。
取引後に次回はもう取引きはしないと通告を行なった。それを受けた貴族は拙いと思ったのか、王にも報告はされずにトリック謝罪に来たがトリックは相手にしなかった。
そして2回目のスキルオーブの割り当てがあり、サンストク王国は雛のように口をあけて待っていたがトリックがサンストク王都に来ることはなった。
王は何故来ないと怒り心頭であったが、1回目のスキルオーブ買取の事が分かるとその怒りは担当者に向けられた。手に入らない物が一つでも二つでも手にい入れられる様になったのだ。それをぶち壊して何も報告がないのだ怒るのも頷ける。
その担当した貴族は改易となった。
トリックもサンストク王から謝罪をされてしまえば何も言えなくなる。約束は次回からきちんと守ると返すしかできなかった。
それでもトリックは今回のスキルオーブでハイヒューマンとなっていた。3つ無いとハイヒューマンには慣れないがアルから情報を得ていたトリックダンジョンへ向かいダンジョン内でスキルオーブを使っていた。自分と弟に二人でハイヒューマンとなっていた。そして他のスキルも使用してダンジョンを攻略して独自でスキルオーブを手に入れていた。もうサンストク王国に流すスキルオーブの事は気にならなくなっていた。独自で獲得できる手段が出来てのだ問題なしとなっていた。
そしてトリックはハイヒューマンになり他者達のもスキルオーブも持たせと行く。
何故ダンジョンを攻略してスキルオーブを手に入れないのかが少し不思議に思えた。ある時アルにその事を告げると。6カ国協議で手に入れたスキルオーブの多くは、貴族の褒賞、あるいは売却して国家の資金となってる為に個人で所有して使う者は少ない。個人で持っている者は高位の者が多く、一人勝手にダンジョンには来れる立場の者ではないと説明された。
トリックは、お偉いさんは辛いなーと感想を述べていた。
トリックは、弟と他家臣とでチームを組み何とコーレムまで手に入れてしまった。
これはワイバーンのスキルがあった事で移動が楽に行えた成果であった。そしてトリック率いるチームはダンジョン荒らしと呼ばれるようになっていた。