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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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203話 トリック自治領

アルはこの元テトラ王国民の移住者50万人をキロエ王国各地に散らしていく。

大きな町を二つ造りそこには元町で暮らしていた者たちを住まわせる、さすがに町暮らしの者を農家には出来ない。いやしたくない折角の農地が無駄になるからだ。

そして農家の出来る者達は、各地に住まわせる。小作人であった者は自作農へ、自作農であった者達は豪農へ(小作人を雇えるぐらい)変わた。


自作農と言ってもかなりの広さがあり、他国と比べれば豪農と言われるぐらいの農地がある。唯火山の被害地位と言事で作物の値段が他よりも低い為にアルが全て買い取りとなっていた。




トリック・メイカーズは伯爵となり家臣と協力や寄子に褒賞を渡す事が出来た。

まず弟には子爵位と旧領地を含みかなり大きめの子爵領を授けた。この時に分家として完全に独立をさせた。

寄子たちは、領地移転を条件に男爵位と今までの領地の3倍以上で家臣とした。今までの領地が村3つレベルである為にかなりの苦労が予想されえる。それでも町一つと村10村になる事で嬉しい悲鳴を挙げている。


そして今回の協力者には、子爵位と領地その領地もかなりの広さを渡した。協力者たちはみな満足顔であった。自分たちが戦い、武勲をあげて領地と爵位を勝ち取ったのだ。嬉しくないはずがない。

100年も耐え忍んだ結果であり、そしてトリックと言う人物がいたおかげであった。

トリックがいたおかげでテトラ王国との戦いに勝利できたことで協力者たちにトリック信者が増えていた。領地も良い場所が与えられ自分たちは大事にされている事が実感できたことも大きかった。


テトラ王国に戻らずにこの地に残った領主たちも多い。この者達は、移転に同意する者は領地を増やし、この場に残る者は現状とした。割合としては半々だが、移転を了解した領主にはかなりの特典があった。再開発の地域であった事で同じ広さの土地でも畑の広さは倍にもなっていたが元の領地の倍の土地を渡していた。


そして自自領の民たちも移住自由としていた。元の領主についていく者、新たな地を求める者と様々であるが、自治領の民は皆笑顔となっていた。

それにも理由があった。アルたちの協力した者達は、農地を与える事になっていたのだ。民が農地を貰えることは少ない。大金を支払えば可能だが普通農家で大金を持っている者は少ない。いや居ない。


この地が各国に通過する位置である事と再開発によって農作物が豊富になる事と、輸送地の拠点が作られていた。その為に大きな都市も出来上がり自治領内は好景気なっている。

アルはトリックが馬で必死に駆け回っている事でワイバーンのスキルを渡してやった。トリックはそれはもう大喜びとなり。毎日ワイバーンをブラッシングしている。


このトリック自治領は、アルの子分のように見られ自治領ではなく準国家のような使いに変わっていく。サンストク王国もアルとの関係強化をするためとトリックとの関係を崩さない為に何も言わない。

小国並み以上の領土がある為に各国は国とみとる方向になっていた。


そして一番の理由はトリック自身がかなりの強さを持っているとだろう。アルと関わる前にこの広さの領土を手に入れた事が各国の王に知れ渡っていた。

普通ではありえない武勲であり、電光石火の進撃はギルバート家以外は出来ないと思われていたのだ、それが一介の領主が不可能を可能にしたのだ。注目を集めてしまうのは仕方のない事だろう。サンストク王国もミステリア王国もその戦力を得た事になる。その威力は国家運営では欠かせないものとなっていく。


トリックにしてみれば運がよかった事とテトラ王国貴族と兵がいなかった事が勝因であり、事前情報があった事で大胆に行動できただけであった。

各国はそこまでの情報が無いために、電光石火の離れ業とみられてしまっていた。


トリックはこの状況に満足していた。村3つの領主からの大躍進である。全体で伯爵領5.5個分の領地、直轄領だけでも伯爵領2個分もある。家臣が足りなく困ってはいるが、それは後々何とかなるだろう。

自分がいくら前世の記憶があろうと元の力が無ければ何も出来ない事を知っていたからだ。村3つでは一つの貴族軍にも負けてしまう。

だが今は違う。農民兵まで集めれば。1万以上の兵を集める事が出来るのだ。下手な王国軍であらば蹴散らすことも出来るだろう。

トリックとしてみれば最上の出来であった言えよう。


ミステリア王国に今後協力していけばテトラ王国を攻略していける。その時のはまた領地も増やすことは出来る。

トリックは、これからワイバーン隊でも作ろうかと思い悩んでいく。兵を派遣してダンジョン攻略をさせて兵の強化を図っていく。幸いに当分は平和が続く事は分かっている。今ならば兵の強化が出来るのだ。アルに頼めば何とかなるだろうとの考えがある。その考えがアルの子分と言われる事になっているのだが本人は全く気付いてもいない。まぁ本人に分かっても何も変わらないだろう。


この時ミステリア王国でも動きが出てきていた。王位に就いた元侯爵は、名を新たにしていた。エメルド2世としていた。このエメルド2世は、2世としている訳は1世は王の姉となっていいた。

新ミステリア王国建国に多大な功績を遺した姉を王は何とか人々に分かってもらいたかった。そこで建国時に死んだ姉を王としたのだ。その日のうちに退位をするのかが一応は初代となる。っしてエレメルド2世が即位したのだ。

エメルドと言う名も姉に由来する。姉の名がエメルダであった事でエメルドとなっていた。


エメルド2世はミステリア王国を強国とする野望に燃えていた。ミステリア王国が弱い事で民や貴族達は大変な苦労をしてきた。誰にも邪魔をされずに侵略されない国つくりを目指す。

それには力は必要出る事は分かっている。あのトリックを一様は取りこめた事は大きな成果だと思ってもいた。

そしてトリックに力をつけてもらいミステリア王国の存在を見せていく。ミステリア王国独自でも兵の強化を図っていく。

まだ小国に毛の生えた程度の国であることを自覚してるからの行動だ。幸い好景気となっている事で資金が豊富になってきていた。トリック自治領様様である。おこぼれ感はあるがミステリア王国も大いに潤っている。


ミステリア王国エメルド2世は次の手に打って出る。


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