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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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198話 トリック軍進軍する

俺はテトラ王国に侵入を果たし無事に協力者である貴族領に入る事が出来た。

ドリス「トリック殿、無事でなによりです。」

トリ「ドリス殿、出迎えご苦労。」


俺は、協力者となる、この領地の領主、ドリス・カーレンと屋敷に入る。そこで今後の行動の確認を行なう。

ドリス以外にも話は通しているようで、明日にはこのカーレン領にやってくると言う。

ドリスも何とか兵を50人集めてようで俺と同行すると言う。

そして翌日に協力者たちがやってきた。協力者は4人、いずれも滅んだ国の生き残りたちであった。


もう国が滅んで100年は経っている時がこの者達は、いまだに滅ぼされた国を思いテトラ王国に所属していたのかと俺は複雑な気分であった。

その4人お領地は地続きである事で行動しやすい事が分かった。そしてどこまで占領してどのように守るかを検討していく。

最初の俺の考えでは、2,3の領地を占領してテトラ王国から金を巻き上げて撤退と考えていたが、そうは行かないこの協力者たちを見殺しにすることは出来ないからだ。

そこで俺は、この地域を占領して交渉で半分明け渡して撤退する方針に変えていった。

テトラの一度占領された物をといり返したと宣伝出来る事で納得もしやすいだろうと俺は考えたからだ。

協力者にこの事を話し大体は了解を得たのだが、交渉が上手く行かなかった場合の対処がまだ決まらなかった。

もし交渉決裂の場合は、占領を続けなくてはならなくなる。その時の戦力として俺の2200人しか充てる事が出来ないのだ、各領地の防衛戦力は残さなければいけない。

俺は腹くくり2000人は残す事を告げる。



そしてテトラ王国の進軍が始まった。



フェアネス王国王城



デラ「大変です。アル様、テトラ王国が侵略にされています。」

アル「えっ、テトラ王国が、周りに敵なんかいないでしょう。」

デラ「いいえいます。テトラ王国はサウストク王国と長年にわたり国境線で争っています。」

アル「んーーー、どちらの味方もしたくないけどテトラ王国の方が付き合いは長いよな。」

デラ「はっきり言いますが、今回は様子見が宜しいと思います。長年争っている案件です。下手に手を出せば火傷します。」

アル「そうだよね、国境紛争なんて手出しできないよな。どちらが正しいなんて答えが出ないんだしな。」

デラ「どちらの味方をしない、そして停戦を仲介しなければなりません。」

アル「うち以外にも停戦が出来る国はあるでしょう。」

デラ「ロング帝国、ローマン帝国、リーフ王国は出来るでしょうが、やりたがらないでしょう。国境問題は複雑ですから、首を突っ込めば抜けられなくなりますから。」

アル「もしかしてだから俺の所に話が来たわけじゃないよね。」

デラはそっと目を逸らす。

アル「あーーーー、みんな俺に振ればいいと思ったのか。」

デラ「頼られてますから。」



テトラ王国に進軍を果たしたトリックは、電光石火のごとく周りの領地を占領していった。領主不在という事もあるが、領地に兵がいなかったことが大きくテトラ王国が焦ってしまった。テトラ王国は兵不足を補うために、リーフ王国、ロング帝国、フェアネス王国に援軍要請を出していた。


リーフ王国とロング帝国は長年にわたりサンストク王国と争っている事は熟知している下手に首を突っ込む事を嫌いアルに振ってきたのだ。


そんな事をしている間にもサンストク王国の進軍は止まる事は無かった。テトラ王国も近隣領主たちの刑を集めさせ反撃に出る。



トリックはテトラ王国軍と対峙していた。トリック軍、2500とテトラ王国軍、8000である。

3倍以上の兵力差からテトラ王国軍は余裕の構えだ。各貴族の寄せ集めとはいえ3倍の兵力差があればさすがに余裕が出てきている。

テトラ王国貴族達は戦後の領地配分で盛り上がっている。


明日の決戦に備えて宴を催している。



一方、トリック率いるサウストク軍は、夜襲の準備で大忙しであった。テトラ王国貴族が油断している事で夜襲を仕掛ける事になった。



テトラ王国貴族達の宴も真夜中までは続かない。さすがに戦場と言う事もあるが、もっきた酒が無くなってしまっていた。盛り上がり過ぎて全ての酒を飲んでしまったのだ。短期決戦と言う事もあり物資の事を何も考えていなかった。

テトラ王国貴族達の食料は2日分しか残っていなかった。


真夜中が過ぎ、夜明け前になる頃、テトラ王国軍が襲撃にあった。

テトラ王国軍は、指揮を取る貴族達は深酒によりまともに指揮を取る事が出来ずに1500の兵に蹂躙されていた。トリック軍の傭兵も見事であったがテトラ貴族の無能ぶりが目立っていた。


夜が明けて、テトラ王国貴族は被害確認を行っている時にまたもやトリック軍からの襲撃を受けてしまった。夜襲があった事で、トリック軍からの翌朝の攻撃はないと思い込んでいたのだ。

この攻撃は、トリック軍の全勢力で行われた。2500もの兵が2方向からテトラ王国軍に襲い掛かった普通であれば問題なく蹴散らせるが、テトラ王国は夜襲の後片づけ中であり武器類を持っていなかった。そこに敵の総攻撃を喰らい多くの兵は殺され逃げていった。

一人逃げれば連鎖を止める事は出来ない。幾ら敵より多くの兵がいようとも武器なしでは立ち向う事は出来なかったようだ。

夜襲で、1000人が殺され、翌朝に1500人が死に逃げた兵は3000人にものぼっていた。勇敢にもその場に残り奮闘する兵たちの多くは貴族家に属するも達だけであった。

勇敢に戦っている兵士たちもトリックの泥沼にはまり思うように戦う事が出来なかった。トリック軍はやはり偉そうな者達は金になると思っているのか殺さずに捕虜としていった。貴族軍は殺されないと分かると皆素直に捕虜となっていった。暴れまわる者はたまにいたがその者は即、殺されていた。


そしてこの貴族達の領地を占領していった。その占領中にアル率いるワイバーン隊が姿を現したのだ。

トリックは臨戦態勢を敷きワイバーンを待ち構えていたが攻撃される事は無かった。そしてドラゴンに乗ったいたアルが地上に降りて来た。


アル「テトラ王国とサウストク王国軍に話がある。」


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