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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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193話 キロエ王国と子供たち

アルと子供たちはキロエ王国王城へと来ていた

アル「みんな付いてきてー。」

アルは城の中をどんどんと進んでいく。必死に追いかける子供達、それを驚きの顔で見ている城内の人達である。かなり面白い光景だ。

そして進んだ先の部屋にいたのは、「ミシェルいるか、キロエ王国の領民希望者を連れて来たぞ。」

アルは返事の前にドアを開けていた。

部屋の住人は慣れているのか呆れているのかは分からないが平然としている。


ミ「アル様、何処から連れてこられたのですか。それもこんなに多くの子供たちをまさかとと思いますが誘拐ではないでしょうね。」

アル「誘拐みたいなものだな。」

ミ「・・・・・」

少年「ち、違います。俺たちは着いてきたんだ。誘拐じゃない。」

ミ「ごめんなさいね。誘拐じゃない事は分かっています。アル様を鹹かっただけよ。」

アル「少年ありがとな。」

少年は真っ赤な顔をして俯いてしまった。


アルはミシェルにロング帝国の町の事を話し説明をした。


ミ「そうですか、子供たちがそんな苦労をしていたのですね。許せませんね。」

アル「今はそこは怒こらないで、子供たちが暮らせるようにしようじゃないか。」

ミ「あっ、そうでした。それならば家臣たちに育てさせればどうでしょうか。」

アル「いいや、この子たちはみんな一緒がいいようなんだ。みんなで農家でもこの城の手伝いでも良いんじゃないかな。」


ミシェルは、子供たちの前にたち腰を下ろして子供たちに問いかける。

ミ「みんなで暮らすのには、此処でお手伝いをする事も出来る、農家よりも安全で楽に暮らせる。それにこの城であれば料理人、メイド、兵士と将来なりたい職業に就く事が出来るように勉強も教える事が出来ると説明していく。

少女「ほ、本当に勉強を教えて貰えるのですか。」

ミ「そうよ、農家よりはいいと思うわ。ここでなら昼間は各自で別のお手伝いをしながらお勉強していくの、そして夜はみんな一緒に居られるようにするわよ。」

少女「此処で頑張ります。宜しくお願います。」

少女は頭を下げると、後ろの子供たちも少女の真似をしてみんなが頭を下げていた。そんな光景が妙におかしかった。


話しが決まったところでミシェルは少女に名前を聞いた。名が少女には名が無かった事が判明した。アルとミシェルは嫌な予感がしたが少年に名を聞いた。

ミ「名前はあるの。」

少年「ん、ちい兄と呼ばれているけど、名前はない。」

アル「・・・・・・・」

ミ「・・・・・・」

もうそれからが大変だった。30人の子供たちの名を考えてつけていく。一生使う名である事でかなり悩んでつけていく。


少女の名はレナ、少年の名をカイト、トリー、ジュリー、ハヤト、トミー・・・・・


子供たちは初めて自分の名前が付いたことで大喜びをしている、その姿を見ている大人たちは少しだけ哀れみの表情をしていた。だがそれも一時だけであったすぐに大忙しとなっていくからであった。


城で生活をしていくためにまずは部屋の確保からだ。大きな部屋を2つと小さな部屋を6つ割り当てを行なう。

一つの大きな部屋ではみんなで寝泊りをする。もう扶突はみんなで食事や勉強などを行なっていく部屋だ、6つの小さな部屋は年齢別にあった事をしていく。

取りあえずと言う事で決めていくが、中々大仕事になっていた。


子供たちには、一度仕事を見せ自分たちのお手伝いがどのくらいできるかで仕事を割り振っていく。一番多いものがお部屋のお掃除であった。小さな子供も掃除のまねごとをしている拭き掃除の真似事だ。


子供たちも城の生活に慣れ、城には子供たちの笑い声が響いている。

もうかなり五月蠅くなっていた。


それでもミシェル達は微笑ましいと思っているようだ。名前も与えられずに子供たちは必至で生き抜いてきたのだ、今この場では命を失う事は無くなった。少しぐらいは子供時代を味わってほしいと思っていた。

そんな小さな子供たちとは別に10歳ぐらいの子供たちは、皆必死で勉強をしている。この城に来てからの生活が一変している。毎日ご飯が食べる事が出来、お風呂まで入れてくれる。お風呂なんて知らなってようで最初は少しビビっていた。それも1回、2回と入るうちに慣れて来たなれとは恐ろしいもので、この生活が普通に思えてきている。


子供たちは、城の仕事を選ぶことが出来ると言われている為に、兵士になりたい者、料理人になりたい者と内政官やワイバーン乗りなどみんなで将来を騙り目指しているのである。その為に読書きを学んでいる。



城内も騒がしいが城の外も賑やかになってきている。アルが強行で進めた鉄道が人々をこの地に引き寄せていた。アルの戦略として、この地でしか手に入らない物を販売して人を集めようとしていた。完全にこの地だけではないがかなり貴重な物を販売していく。例えばマジックバックはロング帝国内ではキロエ王国内でしか売られていない。他にもスキルオーブや繁殖したワイバーンも販売対象だ。

スキルオーブは身体強化や剣、槍、弓と割と手に入りやすいものしか販売はしない。


ワイバーンはまじかで見る事が出来るために見学客で大賑わとなっている。売れる事もあるが、見学客が圧倒的に多く、その横で飲食屋台や飲み物の販売でかなりの利益が出てきている。子供たちを使って販売を行なっている。

子供たちは、大きな声を出して楽しそうに売っていた。計算が出来るようになり、お客に褒められることがみんな嬉しいようであった。


そんなキロエ王国も王都付近は活気があり人も増えてきているが、一歩外へ出るとまだまだ人が少ない事が分かる。アルも努力はしているが人の記憶が薄まる迄は無理だと思っている。

それでもキロエ王国の為に何かをやらなければならない。

次にアルが仕掛けた物は特別自治区学園都市であった。この学園都市は、全ての人々が学ぶことが出来る。金持ちから貧乏人迄すべてだ。


ギルバート家の出資によって全ての学費が無料となっている。キロエ王国王都と違う場所に造られたこの都市は、学費無料と言事もありかなり人々が集まってきている。それも生徒ばかりではなく。年内で働く事を希望してくる者達が多くなっていた。ロング帝国内で差別をされていた者たちが、このキロエ王国へとやって来るのである。ロング王国内の移動であればあ比較的に移動が許されている。これが外国へと出るような事があれば止められるが属国であるキロエ王国ならば簡単に許可がおりている。





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