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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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189話 ダルメシアの噂

アルは今、ダルメシア王国内の町にいる。リーフ王国からダルメシア王国の状況が不安定となっていると報告があり調査名目の休暇を楽しんでいた。

所がいざダルメシア王国に入ると噂を耳にしていた。リーフ王国からのスキルオーブの割当量が増えると言う物であった。そんな事が無い事はアルが一番よく知っている。

そこで本格的に調査を開始したところである。

まずは、噂を聞いた者達を追ってみたが上手く行かない。酒場で話していたのを聞いたとかかなり曖昧であったが、噂は確実に広まっている。

誰かが噂を流している事は確実なのだ。

そこでアル自身が逆の噂を流すことにした。酒場で色々な人に奢りながら話をしていく。

アル自身は本当のことを言っているだけである。リーフ王国は、スキルオーブの割り当てなど多くはしない、今噂になっている事は嘘だと酒場内で大声でみんなに聞こえるように話をしていた。毎日違う酒場で訴えていると、ガラの悪い人がアルのテーブルを囲んできた。アルは平然と酒を飲んでいる。

ガラの悪い者達はアルを外へ強制的に連れて行く、アルはさも怖がっているよに演技をしている。護衛として隠れているトムとアスカは必至で笑いをこらえていた。


アルが酒場の外に連れて行かれ一人の男が現れる。その男はアルに対して噂の出所を聞いてくる。スキルオーブは増えないという噂は何処で聞いたのか、なぜ増えないのかとかなりしつこく聞いてくる。

アルは自分はリーフ王国の貴族であることを告げる、そしてリーフ王国はそんな事はしないと断言をする。

男は妙に納得した様子であった。

アルはこいつは敵ではないと思い聞いてみた。すると男は、ダルメシア王国の調査員だと告げる。

アルは情報局の者を呼び寄せ確認をさせる。リーフ王国の情報員はこのダルメシア王国内にも多数潜入をしている。

一人の情報員がその男の事を知っていた。確かのダルメシア王国の調査員である事が分かるとアルは今の状況を説明して情報の交換を申し出た。男も今のダルメシア王国はかなり危ない状況と判断をしていた。リーフ王国の情報局と協力が出来るのならば願ったりである。


男の情報では、噂を流していると言うよりも貴族達が風潮していると言う。ダルメシア王国貴族達は、今の女王を軽い神輿のように扱い、自分達こそダルメシア王国を支えていると誤解をしてると説明してくる。


アルは思った何処の貴族もみんな一緒だな。


そんなアルの思いは別として、ダルメシア王国は貴族達よってかなり危ない事になっていると言う。今女王と宰相がリーフ王国にいるためにこのダルメシア王国の抑えが効かない状態になっている。戻ってくれば落着くだろうが、女王と宰相は今のところリーフ王国から離れる事が出来ない。ダルメシア王国の説明もあるが、セレン王国との国境問題を話し合っているのだ。尋問状と同時に国境問題が浮上していた。これはリーフ王国も突然の事であった。元セレン王国とダルメシア王国国境問題を抱えていた。6カ国協議の参加国となり裕福になった事で曖昧になっていたが、リーフ王国に変わった事で問題が再浮上してきたのだ。その為に今はリーフ王国から離れる事が出なくなっていた。


それをいいことに貴族たちが好き勝手に風潮していると言う。あくまで貴族達の願望をさも本当のことのように言っている為に民たちが信じてしまっていると言う。このまま真実でない事が分かれば民が騒ぎ出すだろうと説明してくれた。

アルとしてもその予想は、ありうると判断したが今は静観する事になった。

それは貴族達が明確な罪を犯していないかである。貴族たちの妄想を罪とは言えないのだ。


ただこのままではかなり拙い方向にいくためにアルたちは対策を考える。酒場で真実を振れ回るか。それとも別の手を考えるか。

男は一つの案を出す。リーフ王国からスキルオーブ事を発表してはと言う。スキルオーブを割り当てを増やす事は無いとリーフ王国が言えばダルメシア王国の民も真実と思うと告げる。

それはそうだと思うがアルとしては、ダルメシア王国を今の状態より安定をさせたいのだ。噂を消しただけでは不十分なのだった。


そこで風潮している貴族達に、アルがリーフ王国情報局長の名で質問状を出し、ダルメシア王国訪問を告げる事になった。アルは一度国外に出て再度入国をする、面倒ではあるが今のアルは密入国者である。


男は、国境に向かに行く事になると告げ打ち合わせを重ねていく。質問所の内容も吟味され作成していく。

そして数日後に、各貴族たちにリーフ王国からの質問状が届く。貴族達は大慌てとなる。


十日後の訪問に貴族達は集まり何かを画策しているようであった。


アルはまだダルメシア王国内に居座っていた。噂を流している貴族達の行動を見張らせている。

その行動を逐一アルに報告が挙がってきている。

アルも探偵のようで面白くなっていた。貴族達は辻褄を合わせのような話を修正していた。スキルオーブが割り当てが増えるが、それを割り当てが多くなるよに交渉をするに変わっていた。

だがそんな事はもう遅いのだ、各貴族家にはダルメシア王国の調査員が潜入をしている今さら噂を多少修正したところで何の意味も無ない。


そしてダルメシア王国王城でアルは貴族達と対面した。最初はアルは前に出ずトムが対応していく。

トムは台本通りに進めていく。


トム「すると、卿は噂は真実ではないと言うのだな。」

貴族「はい、もちろんです。なぜあのような噂が流れているのか不思議に思っておりました。」

トム「なぜ不思議に思っていたのだ。」

貴族「それは私も貴族の一員です多少の情報は持っています。」

トム「ほーーさすがです。貴族とはすばらしいですね。情報を持ってくる者がいるのですね。その者を此処に呼んでください。」

貴族「いやいや、貴族の情報とは深いつながりがあってのことなのです人さまに気軽にはお教えできません。」


トム「いいから呼ぶんだよ。いいか良く聞け、今お前の言った事はな、ダルメシア王国の極秘事項なんだよ。」


貴族「・・・・・・」

突然トムの言葉遣いと態度が豹変したことで貴族は何が起きたのかを理解できなかった。

トム「この男を尋問しろ。自白剤を使っても構わん。」

貴族は恐怖した。自白剤を使われた者は廃人となっている事を知っていたのだ。貴族同士の話でよく出ていたのであった。

貴族「まままま待ってくれ、言う言うから待ってくれ。」


その貴族は、良く喋ったぺらぺらとよく口が回っていた。

貴族の親玉と言う存在が、噂を流せと命令をしていた。そしてスキルオーブの事もこの親玉貴族から全て聞いた事だと語っている。

トム達はこの貴族以外からも同じ証言を取り確認していった。



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