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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
188/255

188話 ダルメシアの貴族達

元セレン王国はリーフ王国に併合された。王や貴族達はリーフ王国王都へ護送され他の地に裁判を行ない。多くの者は処刑となるだろう。


そしてリーフ王国内で貴族達の褒賞が行われる予定だが、ここでまた伝統貴族達が出てきた。今回のセレン王国との戦争に全く関与していないのに褒美を強請ってきたのだ。

流石のリーフ王も飽きれてしまっている。

何の功績もない者が褒美を貰える訳がない事は子供でも分かる事だ。それを堂々と褒美を寄こせと迫る面の厚さに他の貴族達は引いている。

伝統貴族達の言い分はセント王国の開拓で苦労している。それが無ければセレン王国との戦争に大きな協力が出来たはずだ。リーフ王国内で何の苦労もしていない貴族家がセレン王国内で出来上がっている領地を所有すことは間違いだ。この伝統貴族に苦労にあった褒美として領地の交換を要求してきた。


勿論こんな言い分が通る事は無い。陛下からおしかりを受けていた。

伝統貴族達は不満顔であったが、余裕のない伝統貴族達は、交換できないと分かるとすぐに方向転換をした。何でもいいから助けてくれと今度は泣き落とし作戦に出たのだ。王を始め貴族達は、うんざりした表情であった。


今回の功労賞としてドーマーをはじめ多くの軍関係者の領地が大きくなった。貴族同士で話し合いを行ない飛び地が少なくなるように配慮さてたのが今回の特徴である。リーフ王国内の領地と元セレン王国の領地の飛び地となればそれだけ人が必要になるが、今のリーフ王国は完全な人手不足になっている。飛び地を管理するだけの家臣を雇う事が出来ないのだ、セレン王国は其れなりの国土を持っていた事でそれを運営するにはかなりの人が必要である。今のリーフ王国にはその人材が不足している。

原因はギルバート家ある。ギルバート家が領地を拡大している事でリーフ王国内の貴族の次男以降の者達が、領地持ち貴族となる為に国外に出て行ってしまっている状態である。領地持ちでない者達も給料の高いギルバートを離れるつもりは無いようで、貴族達は如何する事も出来ないのであった。


そんな功労賞も無事に終わりリーフ王国も落ち着きを取り戻していた。


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    |           |                  |

    |           |     ダルメシア王国      |

海   |           |                  |

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   |                               |

   |ーーーーーー|                         |

  |セレン自治領 |                          |

海 |       |                          |

  |ーーーーーーー|     リーフ王国       |ーーーーーーーー|

  |                         |

 |                          |     

 |       |ーーーーーーーー|         |             

 |ーーーーーーー|        |         |    ロング帝国     

 |                |ーーー|ーーーーーーーーーー|

海|      ガリレオ王国        |  テトラ王国   |

 |                    |          |

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セレン王国とリーフ王国との戦争でダルメシア王国は窮地に立っていた。

普通では全く問題でない今のダルメシア王国とリーフ王国は良好な関係を気づき全く問題ない。


だがダルメシア王国の周りが大国に囲まれてしまっている。リーフ王国が今回の事で大国として周辺国に認知された。ダルメシア王国の北は大国ノースリズ王国、東はロング帝国そして北と西にリーフ王国だ。

もうダルメシア王国が国土を広げる事が事実上できなくなってしまった。大国に戦争で勝つ事等出来ないからである。

北東に辛うじて可能性はあるが、ダルメシアより北は、寒く領土しては全く魅力がないのだ。


と多くの貴族達が勝手に思っている。



そしてダルメシア女王であるマリージュにダルメシア貴族達が意見を押し付けに来ている。

このダルメシア王国も元セレン王国と同じく繫栄している。その為に少し貴族達にも余裕が出てきていた。過去のリーフ王国との戦争の傷もいえてきている。そこでセレン王国とまでは行かないが、貴族達もより多くの繁栄を求めてきていた。


女王はダルメシア王国の今後を考え今の状態が一番良い形だと思っている。リーフ王国の事実上の属国として振舞い、いいとこ取りをして国を繁栄させているのだ、軍事力に金をかける事をしなことでより多くの物が手にはっているのである。その事を貴族達は綺麗に忘れてしまっている。


女王は貴族達に過去の事を思い出して説明をするが全く聞いていない。ダルメシア王国女王を貴族達はお飾りと認識しているのだ。軽い神輿として扱っている。


女王を守る者達は決してそのようには思ってもいない。マリージュ女王は賢く配慮に長けた人物だ。

だが貴族達にはただの小娘にか映っていないもだろう。

そんな中、リーフ王国からの尋問状が届いた。それは元セレン王国貴族と結託して民を奴隷として売買していた者がダルメシア王国内の貴族出ると調査上に上がり、ダルメシア王国に尋問状が届いたのだ。

驚いた女王は貴族を王城へと呼び出したが、その貴族は行方をくらましていいた。何か情報が貴族に届きいなくなったようであった。

女王と宰相はリーフ王国へと赴きダルメシア王国の潔白を訴える。

リーフ王国もダルメシア王国が関与しているとは思っていない。一貴族が自分の利益の為にやっていた事だと分かっている。


二人がリーフ王国に滞在している事でダルメシア王国内では、貴族達の意見が主流となり始めていた。貴族達はより多くの物を手に入れるために、リーフ王国に要求を突きつけるべきと訴えている。スキルオーブの取引を倍にする。それだけでダルメシア王国の繁栄は約束された物になると熱弁を振るっている。

それはそうだろうスキルオーブ一つで城が建つのだ。ただ横流しをするだけなのだ簡単な事だ。

そんな事は分かり切っているのだが貴族達には己が考えた最良の策のように語っているのだ。

周りから見たらアホかと思うような熱弁も一部の者たちには魅了してしまう言葉であった。




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